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事業創造デザインプログラム2022 Advanced Day0 開催レポート

こんにちは。SSDCチーフデザイナーの北村です。

この記事では、2022年7月29日(金)に開催されたSSDC事業創造デザインプログラムDay0(キックオフ&テーマプレゼン)の開催レポートをお伝えします。

少しでも、当日の熱量をお伝えできれば幸いです!



はじめに

事業創造デザインプログラムとは、産・学・地域のイノベーターが、社会や地域の課題を解決するビジネスアイデアを構想し、実現するためのプログラム。
2019年から開催しており、2022年度で4年目です。

2022年度はEssential(体験セミナー)Basic(座学&基礎ワーク)を経てAdvanced(実践ワークショップ)へと進んできました。

Advanced開始に先立っては、幾つかの関門がありました。

・体験する人:150
・学び出す人:42(約30%)
・実践する人:23(約15%)

きっかけを掴んで一歩踏み出すこと、エネルギーと時間を本気で費やすことが最大のハードルなのだと実感します。


プログラム参加者の動機(一部抜粋)
(社会人)
・事業をつくる、ビジネスをつくるというトレーニング、他社交流ができる
など、自分自身のスキルと経験値を大きくできると考えて
事業創造に向けた一連の流れを学びたい・経験したい、自分の仕事上での役立てたい、新しい人達と出会いたい
DXビジネス開発スキル向上のため

(学生)
自分の手で何か社会に形残るものを作るという自己実現を達成したい。多くの方と繋がりたい
・様々な社会人の方と関わることにより、私だけでは気付けなかった考え方であったり思考というものを学びたいので
事業を起こすプロセスを体験してみたいと思ったため.また,このプログラムの参加者や主催の方々と交流を深めることができるコミュニティそのものに期待しているため

(地域のイノベーター)
既に行ってきた活動をNPO化したいと話しており、実現させたいと考えたから
・これまで実践中心で行ってきたことを知識として体系化したい。 参加される皆さんとの交流を通して新たな発見を得たい

↓プログラムの開催案内はこちら



Advanced Day0キックオフ!

いよいよこの日、23名の受講生によりAdvancedのスタートです!

開始前、みなさんのメッセージ
・ワクワク感がこみ上げ始めてます
・この先を楽しみにしています!
・みなさんのテーマプレゼン、とても楽しみです!
・ドキドキしてます。頑張ります!
・みなさんとお話が出来るのがとても楽しみです!
・みんなで良いものにしていきたいと思います。

Day0の目的は、以下の2点。
社会課題から発想する視座を得る
・受講生によるテーマエントリーのプレゼン&アンケート

2022年度のAdvancedでは、7-10月までの約3ヶ月をかけ、社会課題・地域課題解決のビジネスコンセプトをつくっていきます。

テーマを募集したのは、地域課題起点の「開港都市+」と、テクノロジー起点の「SSDC+」の2カテゴリー。



片桐恭弘先生 特別講演「社会課題から発想する」

全体の開始に先立ち、公立はこだて未来大学 理事長・学長でSSDC 理事の片桐 恭弘 先生に「社会課題から発想する」というテーマでセッション頂きました。

Point1
・函館に限らず、日本の地方都市は人口減・少子化・高齢化など厳しい環境に置かれている
・最近、カリフォルニアに渡る機会があった。そこで感じたこと:「日本の力は落ちてしまった」お昼を食べるだけで3000円くらい。物価が高く感じる
・テスラが沢山走っていた、DXが進んでいる(高速のひとつがフリーレーン、ビデオカメラで自動引き落とし、ダイナミックプライシング)
・アメリカの法案(温暖化対策)等によるインパクト…・国際ニュースを見ても、半導体など、昔はあったはずの日本の名前が出てこない

Point2
・なぜカリフォルニア?カリフォルニアでは、はこだて未来大の卒業生で活躍している方がいる。ナパでワイナリーを副業経営している人。smartハウスにも関わっている
・若い人たち、外国でのびのび活動している人もいる。日本全体の国力は落ちても、個々人で見ると、活躍している人も多い
・彼らの活動を見ていると、身近な問題を具体的なこととして捉えて、向き合っている。やりたいこと打ち込みたいことに集中して楽しんでいる。自分たちの強みを意識して、そこを打ち出している

Point3
・DX(デジタル技術による革新)はある意味当たり前。問題は、デジタル技術をどう取り込むか
仲間づくりが非常に大事な要素になる。自由な発想でアイデアをつくり、沢山議論してもらいたい
・今回のSSDCのプログラムでも、グループづくり、ネットワークづくりをぜひダイナミックに取り組んでもらいたい

片桐恭弘先生

感想コメント(一部抜粋)
(社会人)
人とのつながりが重要であるとのことで、行動することが今後の自分を成長させるひとつであると改めて感じました。お話いただきありがとうございました。
・日本の国力は落ちているという話は多く聞くが、周りを見渡しても若い人は元気に見える。周りのことを自分ごとと捉え自分で進んでいくという気持ちがまず重要と改めて思った。
・どの年齢になっても、国籍・世代を超えてたくさんのコミュニティで人脈をもっておくことの重要性を感じた。やはり、年齢を重ねると若い世代の考え方が理解できにくくなったり、世代を超えた繋がりがなくなったりすることがあると思う。しかし、片桐先生は年齢・国籍関係なく様々な方々と関係性を築いているように思う。そのため、柔軟な考え方・視点があり、何事も受け入れ、考えることが出来るのだなーと実感した。私もそんな大人になりたいと思った。

(学生)
・アメリカと日本の経済の違いや若者の違いを聞き、危機感を覚えました。日本にいると他国との比較が難しいので、この経済状況に安心してしまっていましたが、お話を聞けたおかげで、これから日本がどうしていかなければいけないのかということを少し考えるきっかけになったのでとても有意義な時間でした。ありがとうございました。
・日本全体の力は落ちてきているが、世界で活躍してる若い日本人も多くいると聞き私も頑張ろうと、勇気を貰えました。

(地域のイノベーター)
・カリフォルニアのお話、興味深くお伺いさせて頂きました。身近な問題を具体的なこととして捉え、日本をワクワクさせられるようなプロジェクトを企画できるよう頑張りたいと片桐先生のお話を伺いやる気が出ました!お忙しいところ、お話頂きありがとうございました^^
社会と課題のリンクをグローバルな視座で捉えること、日本に暮らしていて想像すらできない視座があることがよく分かるお話で、自分自身、もう少しスケールを意識した視座を身に着けたいと感じました。

片桐先生からのエールを受け、続いては受講生によるテーマエントリーのプレゼン!



テーマエントリープレゼン

23人の受講生のうち、9名の方が計16テーマをエントリーしました。

起案頂いたテーマタイトル一覧

起案者は1テーマあたりMax3分で、以下の内容をショートプレゼン。

■開港都市+(地域課題起点の事業創造)
①テーマタイトル、所属/氏名
②誰の?
③どんな困りごとを解決したいか? ?
④なぜこのテーマを選んだのか?
⑤その結果、どんな社会を創り上げたいのか?
⑥どんな人に一緒に取り組んで欲しいか?

■SSDC+(テクノロジー起点の事業創造)
①テーマタイトル、所属/氏名
②誰の?
③どんな困りごとを解決したいか? ?
④実現したいアイデアと活用したいテクノロジー
⑤なぜこのテーマを選んだのか?
⑥その結果、どんな社会を創り上げたいのか?
⑦どんな人に一緒に取り組んで欲しいか?



取り組みたいテーマの共有

プレゼン後は10分×4セットでブレイクアウトルームセッション。
興味のあるテーマ起案者の方の部屋に入り「どうしてこのテーマに取り組んでみたいか」「興味をもったポイント」「実現したい社会」について対話頂きました!

対話しているうちに、起案者の方も気づかなかったいろんな視点・問いが出てきました。

対話を通して、ひとりひとりが「自分ごと」として進められるテーマを模索していきます。

Day0 感想コメント(一部抜粋)
(社会人)

・Day0でテーマについてプレゼンをしたことで、自分の想いが改めて言語化出来、自分の意志を明確化出来た気がしています。Advancedはこれから始まりますが、誰かの困りごとを解決できる方法を思考し、社会をより豊かに出来る方法を見出せるように頑張っていきたいです。これからよろしくお願いします!!
・参加している学生・社会人問わずメンバー全員が考えていることがレベルが高く、刺激になったし、感心した。
・少し話しただけで自分一人では思い付かないアイディアを出してもらえることがあったので、積極的にコミュニケーションを取ることの大切さを改めて感じた。

(学生)
・このプロジェクトの参加動機の一つに、自分の事業案が第三者から見てとのように評価されるのか知りたかったというものがあります。今回はday0でこの目的を達成できて嬉しいです。参加者の方々の意見も非常に勉強になるものばかりで、自分のテーマの可能性を逆に教えていただきました。私のビジネス案に限らず、さまざまな視点から「こんな機能/サービスがあったらいいな」とブレインストーミングできるこのコミュニティは大変貴重なものですね。
・一人ではなく、チームで行うからこその難しさ、利点もあると思いますが、協調性を持ちながらも自分の考えをしっかり言いこの自分自身の成長につなげられるように全力で取り組みます。よろしくお願いいたします。

(地域のイノベーター)
課題のポテンシャルを引き上げることを意識して、まずは楽しくできればと思っております。
・Day0をアレンジ頂き、ありがとうございました。関心や目指す社会について沢山の方とお話させて頂き大変勉強になりました。


受講生の方々は、Day0でのプレゼン・対話内容を踏まえてチーム希望アンケートを回答。8/5(金)のDay1に向けて、週明けに全6チームとメンバーが決まりました。

ここからどう動いていくか…続きは、Day1レポートをお楽しみに!!

受講生のみなさんと企画運営メンバー&事務局で、最後に集合写真!

各日程のレポートはこちらに。

↓(8/9追記)Day1レポートはこちらからお読みいただけます!



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