30分で子どもの「好奇心に火を付ける」炭酸水の実験
子どもの「なぜ?どうして?」を引き出す、親子で気軽に楽しめる「炭酸水」の実験を紹介します。対象年齢3〜100歳。所要時間30分。
はじめに
こんにちは!「コーチのコーチャン」ことスタスタCEO鈴木孝一です。
2011年に立ち上げた理科教育会社では、全国展開する理科実験教室のカリキュラムを制作したり、経営者や芸能人のお子様が多い東京都港区の某教室で4年ほど実験講師をしたりしています。
今日は、家庭で気軽に親子で楽しめる実験をご紹介します。是非遊んでみてください!
実験テーマ「炭酸水で遊ぼう」
とっても身近な炭酸水。ビールやハイボールなどのアルコール飲料。コーラやメロンソーダなどの清涼飲料水。最近は味のついていない炭酸水を飲む方も増えているようですね。
今日は「炭酸水」にまつわる実験を紹介します。
必要な材料や道具
・ミネラルウォーター 500mL
・炭酸水(味など付いていないもの) 500mL
・重曹 10g
・クエン酸 10g
・風船
・コップ 2つ
・割り箸 1膳
・500mL炭酸ペットボトル 1本
・ストロー 1本
実験手順
1.炭酸水ってどんな味?
ミネラルウォーターと炭酸水をそれぞれコップに入れます。それぞれの違いを観察したあと、飲んで味を確かめます。
きっと小さなお子様は刺激が強くて炭酸水を飲めないと思います。ほんの少し口に含んでみるけれど、美味しくない、飲めない、という体験をしてもらえればOKです。
2.炭酸水の泡を出し切ったら味が変わる?
コップに入れた炭酸水を割り箸※を使ってかき混ぜます。泡が全く出なくなるまでかき混ぜ続けます。泡が出なくなったら飲んで味を確かめてみます。
※割り箸は小さな穴が沢山あいていて泡を出しやすい性質を持っています。割り箸ではなくストローや塗り箸を使用した場合は、泡を出し切るのにとても時間がかかります。
炭酸水にあった刺激がなくなって、小さなお子様も飲めるようになっているはずです。泡がなくなると普通のお水になる、ということを確認します。
この泡の正体は「二酸化炭素」という気体です。
3.真水に息を吹き込めば炭酸水が作れる?
呼気(吐く息)には二酸化炭素が含まれています。ということは、真水に息を吹き込めば炭酸水が出来上がるかも?というのを確かめます。
コップにミネラルウォーターを入れ、ストローでブクブクと息を吹き込みます。10回くらい吹き込んで、味を確かめてみます。
残念ながら炭酸水にはなりません。
4.しゅわしゅわで風船は膨らむ?
炭酸水のシュワシュワが気体であることを実感するため、風船に集めてみます。
500mLペットボトルに炭酸水を下から1/3程度注ぎ、風船をボトルの口の部分に取り付けて、振り混ぜます。風船が膨らむのを観察します。
5.二酸化炭素を出す別の方法
実は炭酸水を使わなくても、身近な材料で二酸化炭素を発生させることができます。
必要なのは「重曹」と「クエン酸」です。
重曹(=炭酸水素ナトリウム)は、お肉を柔らかくしたり、魚の臭みをとったり、山菜をアク抜きしたり、という調理での利用や、掃除、洗濯など日常生活で幅広く使われています。
クエン酸は、柑橘類や梅干しなどに含まれている酸味の正体のひとつです。単体では掃除などにも活用されています。
いずれも、ダイソーなどの100円ショップに売られています。スーパーやドラッグストアでも購入できます。
重曹とクエン酸をコップに入れ、真水を加えると二酸化炭素が発生し、ブクブクと激しく泡が出ます。
(実は泡の出る入浴剤はこのように作られていたりします。)
この方法でも炭酸水は作れるのですが、市販の炭酸飲料は別の方法で作られています。
(じゃあどうやって作るの?とお子様が言い出したら、しめたもの!どうやって作っているのかな?と親子で予想し合ったあと、一緒に調べてみてください。「好奇心」が確実に育ってます!)
好奇心を育むには
実験を進める中で、お子様の色んな疑問や質問が出てくると思います!それを逃さず、一緒に考えて調べたり実験してみてください。ただ決められた手順で実験をするだけだと、学びはとても薄いものになってしまいます。
「どうして炭酸水は味がするんだろう?二酸化炭素に味があるのかな?でも空気は味しないぞ?」
「重曹とクエン酸で作った二酸化炭素でも風船は膨らむのかな?やってみたい!」
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。
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