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1番大事なものを、2番におくといいらしいよ

およそ10年前に、ほぼ日刊イトイ新聞で糸井さんが仰っていたこの言葉。

いちばん大事だと思うものを1番目におくと、ぜったいに計算が立たなくなるんです。 2番におくとできるんですよ。
これがね、なんかすごいおもしろい法則で。2番にしとくと、どんどん解決するんです。

とても印象的でメモしておいたのだけれど、メモを見返さなくてもよく思い出す、数少ない言葉の一つだ。

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大事なことを1番におくと計算がたたない、これは私の経験からいっても事実なんじゃないかと思う。

私の場合、恋愛は常に優先順位が低い為悩んだことはあまりないけれど、ここ数年は仕事に力を注ぎすぎていた。以前に別のノートで書いたけれど、仕事に、お金も、やりがいも、自分のアイデンティティも、全てを求めていてそれが手に入らないときにひどく落ち込んだり、消耗した。


そんなときに、この糸井さんの言葉を思い出した。今の私は、仕事を一番にしているからうまくいかないんだな、と。

それから自分の中で、「仕事の代わりに何を一番大事にするべきか」をずっと考えていた。


パートナーや家族との関係を一番にすると、相手の言葉や態度に一喜一憂してしまいそうだから却下。

遊びや趣味を一番にするのはいいアイディアだけど、お酒を飲むことが趣味の一部となっている私にそれはキケンすぎる。


考えた結果、やっぱり心と体の健康を人生の優先順位一位にするのが一番だという結論になった。

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心と体の健康を人生の最優先順位にする。

とても当たり障りのない結論で申し訳ないけれど、これを徹底的に実践している人って実は周りにあまりいないと感じる。

私が思う「体の健康を優先する」ことは、ジムに行ったりエクササイズをすることだけではなくて、今自分が食べたくないものや飲みたくないものを、付き合いだからと言って食べたり飲んだりしないことも含まれる。

EXITの兼近さんみたいに、自分の体がしたくないことを守っているひとは、きちんと自分を大事にしていて見ていて気持ちがいい。

「心の健康を優先する」というのは、楽しいことやワクワクすることを率先してやるのと同時に、怒りや不安などネガティブな感情にしがみつかず、すぐに手放すことも大事。ネガティブな感情を持ち続けるのは、自分で自分の首をしめているようなものだ。

心の健康を優先すると決めてから、先のことを考えて不安になったり、他人に対してイライラしたり怒っているときに(この感情、私の心の健康に役立ってる?いや、全然役立ってない!もうこれ以上考えるのやめよ)と思いポイっと手放すようになった。

そして何よりも、仕事でもオーバーワークや自己犠牲をしなくなった。自分の体と心が一番大事だから、キャパオーバーの時は「できません」と言う様になった。

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一番じゃないから、大事なものと適切な距離感を持って接することができる。

恋愛でも仕事でも何でもそうだけれど、1つのことにのめり込んでしまうと、考えすぎたり、力んで空回りしたり、うまくいかないと必要以上に落ち込んだり、自分を責めたりしてしまう。

糸井さんがおっしゃっていた「2番目にするとうまくいく」法則は、大事なものと適度な距離を保つためのコツみたいんだものなのだろう。


私の2番目に大事なものは、これからもどんどん変わっていくかもしれないけれど、心と体の健康は永久1位となりそうだ。

あなたは人生の中で何を一番大事にしますか?


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