- 運営しているクリエイター
#レミゼラブル
アニメになった児童文学から見えてくる世界<3>:児童虐待が虐待ではなかった時代
1975年より毎年テレビ地上波で放映され1990年代後半には視聴率低迷に苦しんでいた「世界名作劇場」は1997年の「家なき子レミ」を最終作として終了。
しかしながら10年間の空白期間を経て2007年には「世界名作劇場」は二十一世紀らしいデジタルアニメとして復活。
満を期して登場した二十一世紀の第一作目は、十九世紀フランス・ロマン派最高の詩人である大文豪ユーゴーの畢生の大作「レ・ミゼラブル=惨め
アニメになった児童文学から見えてくる世界<2>:働かされる子供たち
十九世紀から二十世紀までの児童文学に顕著なのは、働く子供たちの存在。
先日紹介したエクトル・マロ原作「家なき娘」をアニメ化した「ペリーヌ物語」には、当然ながらたくさんの働く子供たちが登場しました。
旅中で出会う子供たちは誰もが働いていて、学校などには通ってはいません。十九世紀後半のヨーロッパの有様です。十三歳のペリーヌが辿り着いた工場のあるマロクール村の女工たちもペリーヌと同世代の少女たち。