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『リラックスしたらいいのに』

今の会社に入社してすぐの頃。

部長他、管理職の人たちが
代わる代わる現場を監視していた。

現場のすみで腕組みをして威圧感たっぷりにこちらを睨み付けるように見ている。
小一時間は見ている。

とんでもない会社に来てしまった 。

同期のメンバーはみんなそう思ったはずだ。

時にはツカツカとやって来て説教が始まる事もあった。
また、時には背後からガン見したあと、ため息をついて去っていく。

現場のスタッフ達はみんな萎縮し切って
幻覚を見るくらいにストレスを貯めていた。

そんな日々が1年ほど続いた頃
現場のスタッフへの個人面談が行われた。
その面談で私が部長に言われた言葉が

『もっとリラックスをして仕事をすればいいのに。焦らず落ち着いてやれば、ちゃんとできている』

目ん玉が飛び出すかと思いましたよ。

イヤイヤ、背後でガン見されていて
リラックスできる人がいますか?
落ち着いていられますか?
そう思うのが人間というもの。

しかしそこは、生まれついての楽天家
ポジティブシンキングなわたくし。

飛び出しそうな目玉を元にもどし、
思わずこぼれそうになった言葉を
一旦胸ポケットにしまってから

焦らず落ち着いてやればちゃんとできている

そこだけにクローズアップして
リラックスをしてみる事にした。

なんせこれは部長命令、絶対服従。
権力には秒で屈服いたします。

監視の目を光らせる管理職達を一瞥し
萎縮する必要などないと自分に言い聞かせ
鼻歌混じりで仕事してやろう。

私にはお気に入りの勝負曲がある。
その曲を脳内再生しながら呼吸を整え
鼻歌を歌いながらマイペースを取り戻す。

やろうと思えば意外とできるものだ。
リラックスすれば身体が軽い。
リラックスすれば頭も回転する。
リラックスすれば集中力が増す。

図太く、ふてぶてしく実直に、私は私の仕事をする。

『リラックスしたらいいのに』

絶対にできないと思っていた。
環境のせいにしていた。
自分の仕事に自信が持てていなかった。
自分を信じていなかった。

リラックスとはダラダラ休む事ではない。
意識して緊張をとく事だ。
緊張状態から抜け出し
脳がリラックスできた時、集中力が高まり「フロー状態」になる。
俗に言うゾーンに入るというヤツだ。

リラックスは意識してするもの

今の会社で学んだこと。
現場は危険がつきもので、決して気を抜いてはいけない。しかしガチガチに緊張しては実力が発揮できない。

このご時世、何処の職場も危険と隣合わせ。
来週も大変ですが、適度な緊張感を持ちつつ意識してリラックスして行きましょう。

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