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畑をする時間がないは大きなチャンスだ


<畑の哲学>畑をする時間がないは大きなチャンスだ。

・知識不足
・技術不足
・経験不足
・やる気の継続

などなど、挙げたらきりがない。
けど、一番つまづく理由は「時間がない」ことだろう。

しかし、逆のことを言えば
普段の生活の中でいかに目先の結果につながることしかしていないってことなのだ。

タネを蒔いてから早くても2ヶ月しないと収穫らしい収穫がない。
そんな時間の流れに身を置いたことがない人ばかりではないだろうか。

資本主義の社会ではいかにすぐに利益を上げるか、すぐに成果を達成するかが問われる。
いかに効率的に、いかに無駄を省いて、いかに価値を上げるか。
目指せ!右肩上がりの最高益!

そんなことばかり考えている。
目の前の利益を追い求めた社会は公害というお金では解決できない爪痕を遺した。
それも科学の力で解決したかのように思えたが、
実際のところはそれよりも大きな問題が地球規模で国境を越えて起きていることに気がついたところだ。

今起きている地球規模の環境問題が人類に突きつけた答えは
「自然をコントロールすることはできない」ことだったにも関わらず、
まだ我々人類は資本主義と科学の力で解決しようとしている。

アインシュタインはかつてこう言った。
いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。

だから、自然農にしても自然栽培にしても有機栽培にしても
仮にそれが持続可能な農業に見えても、
資本主義の社会で経営を成り立たせるには毎日毎日朝から晩まで忙しくしなくてはやっていけなくなる。

資源だけで見れば持続可能は達成できるかもしれないが、精神的にはどうだろうか?
もちろん、そこは工夫次第でどうにでもなるかもしれないが
精神的な持続可能性は簡単に目を背けてはいけないことだけは覚えておいてほしい。

資本主義マインドでは、何よりもまずお金を得ることが需要視されるし、優先される。
だから、お金はあるが時間はない。時間はあるがお金がない。
そのどちらかに陥ってしまう。

自然農をするには、時間が必要だ。
なぜなら自然界の摂理に則らないと必ず無理が出て、虫や病気が発生する。
たとえ世界的に稀有な豊かな自然を育む力がある日本だとしても、
資本主義社会のスピードからすれば、本当にゆっくり進む。

もし、今あなたが自然農をしたいのに、時間がなくて困っているのなら、
それは自分の人生を整えるチャンスだ。
人間が作り出した偽物の時間を捨てよう。
自然界にある時間のスピードに針の進むスピードを合わせよう。

暮らしの中心にビジネスではなく農を置くのだ。
ただそれだけで、シフトダウンもスローダウンも自ずに成り立つ。
その上で余った時間で必要なお金を稼ぐビジネスを始めたらいい。

資本主義社会に住むひとりひとりが
暮らしの中心に自然を育む時間を選択できるかどうかが問われている。

あなたが死ぬとき、この地球に何を残すのだろう?
あなたが死ぬとき、子供達に何を与えるのだろう?
それはあなたの人生において、暮らしの中心に置いていたものだ。
スローガンは何も残さない。行動だけが後世に蓄積される。


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