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本当にエシカル!?今後エシカル文脈でより注目されそうな”グリーンウォッシュ”とは?

みなさん、こんにちは。Spark! 編集部のひらいかなこです。
お仕事ではプランナーとして、SNSを中心としたプロモーションプランニングやブランディング支援などを担当しています。

さて突然ですが、今年の7月からレジ袋有料化が始まり、早くも4カ月ほどが経ちますが、みなさんエコバッグつかっていますか。
最近は、アパレルブランドコラボのエコバッグがでたり、おしゃれなマイボトルやマイストローが増えるなど地球に優しい、エコ、エシカルな暮らしが若い世代も含めだいぶ広まってきましたね。

そこで今回は、エシカルが広まっていくなかで、今後目にしていくことが増えるかもしれない、「グリーンウォッシュ」というキーワードについて同じくSpark! メンバーのマーヘルのレポートをもとにご紹介していきます。

グリーンウォッシュ(グリーンウォッシング)とは?

グリーンウォッシュとは、環境に配慮した、またはエコなイメージを思わせる「グリーン」と、ごまかしや上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語。一見、環境に配慮しているように見せかけて、実態はそうではなく、環境意識の高い消費者に誤解を与えるようなことを指す。
引用元:https://ideasforgood.jp/glossary/greenwashing/

グリーンウォッシュは、上記のような意味です。例えば、企業が洗剤の商品パッケージにおいて大自然の写真を使い、一見、環境に優しそうなイメージを与えているのに、実際の中身としてはそういった成分・原材料は使われていない状態といった、企業の広告やブランディング活動を批判する際に多く使われています。

近年、日本で注目された背景

こちらのグリーンウォッシュという言葉自体は、1990年代から世界的に使われていますが、日本においては急激に使われるようになったのは2019年8月ごろからです。

これは、海外のマクドナルドにおいて、紙製のストローを100%リサイクル可能と謳っていたものの、その実態としてはリサイクルできず廃棄されていたという記事が日本でも話題になったことがきっかけだとみられます。

実際に、Twitter上のクチコミを分析すると、グリーンウォッシュのクチコミは年々増加傾向にあります。

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■Twitterのサンプリングデータ(実際にツイートされた数の1/10)を10倍にした数値より算出
・集計期間:2018年1月1日~2020年11月17日
・分析キーワード:「グリーンウォッシュ」
・オーガニックツイートのみ

これは、近年のエシカルな消費意識の高まりのなかで、上記のマクドナルドのような記事をきっかけに「本当に環境に良いのか?」ということを生活者自身が企業の取り組みに対しても考え、発信する割合が増えていることの現れともとれます。

以前、同じくSpark! メンバーのふなやまなつみも別のnoteにまとめていましたが、若年層は情報感度が高く、エシカルにも積極的に取り組んでいるからこそ、その取り組みがグリーンウォッシュかどうかということにも敏感に反応する可能性が高まっていくでしょう。

今後考えていかなければいけないこと

最近の企業の取り組みとしては、キリンは自社製品を100%、適切な森林資源や再生資源から作られた証であるFSC®認証のついた紙容器の利用に切り替えたそうです。FSC®認証という、認証マークを取得することで、見せかけではない、しっかりと環境に配慮した商品であることを証明していますね。

こうした企業の取り組みが増えていくなかで、私たち生活者自身が、企業の広告宣伝に踊らされず、「本当に環境に優しい取り組みなのか?」「実はグリーンウォッシュではないのか?」といった正しい目をもって判断していくことが必要になります。

そして企業側は、このような生活者の動きや意識の高まりに遅れることなく、事業の根幹から環境に配慮した行動を推進することが求められるのではないでしょうか。見せかけの施策には「グリーンウォッシュ」というラベルを貼られてしまい、ブランドイメージに大きく傷がついていくことになるということを念頭に置く必要があるでしょう。

今後、弊社でもこういった企業の取り組みにおいて、グリーンウォッシュにならないマーケティングや宣伝活動をご支援していきたいと思います。

なお、今月は「若年層×SDGs」をテーマにしたオンラインセミナーも実施予定です。興味をお持ちの方はぜひご参加ください!

弊社にはGood TideというSDGsの専門チームもありますので、何かありましたらお気軽にご相談ください🌿

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