
生産過程がエシカルかどうかが大事。女子大生にファッションへのこだわりを聞いてみた!
こんちには! トライバルメディアハウスの新卒1年目のふなやま なつみです。
トライバルの若者研究グループSpark!で大学生のトレンドや価値観をテーマに研究をしていて、毎月大学生にインタビューを行っています!
今回は女子大生のYさん(4年生)に、ファッションへのこだわりを聞いてみました。
1.ファッションへのこだわりは?
Q.服を買う時のこだわりは?
A.生産過程においてエシカルかどうかです。
「家も裕福な家庭ではなくもったいないことへの意識が強くて、服の大量生産について問題意識がありました。
服を大量生産をするために子どもたちが労働者として使われていたり、ジーンズの生産過程において水を大量に使っていたり。
大量生産した服が売れなくなったら結局はごみにしちゃうってことが自分の中でめちゃめちゃ悪いことだなと思ったんです。
服を買って自分は満足で、企業も売れてハッピーだとしても、『自分が服を買ったことで環境や誰かが苦しむ状況がある』ことがわたしには受け入れられず、気にすべきことだなと思うようになりました。
自分が地球に生まれて生活する身として、生産過程においてエシカルかどうかを大切にしています。」
Q.「エシカル」という概念を知ったきっかけは?
A.大学の授業で児童労働について学んだのがきっかけです。
「大学の授業で、世界では児童労働によって服などが作られている状況があって、児童労働によってつくられた服はエシカルじゃないという話を聞きました。
そこで『エシカルって何だろう』と思った時に、生産過程においてクリアな状況(環境保全や地域・社会への考慮されている状況)でつくられているものと知りました。
それから授業以外でも友だちとの間でも話したり、ネットやSNSでサスティナブルやエシカルについて調べたりしています。
日本だとアメリカやイギリスよりも、エシカルってあんまりなじみがないじゃないですか。でも、なじみがないものは新しい発想出もあると思っていて。
エシカルという概念を知ることによって、自分の服を選ぶための選択肢にもなるし、逆にエシカルじゃない服を選ばない選択肢も見つけられるなと思っているので知識として持っていたいなと思っています。」
2.エシカルなものを選ぶようになったきっかけは?
Q.生産過程においてエシカルなものを選ぶようになったきっかけは?
A.あるブランドの生産背景を友だちに教えてもらったことがきっかけです。
「以前友だちが、あるブランドの商品を『かっこいいしかわいいけど、私はもうこのメーカーの商品を買わないようにしたんだ。』と言ったんです。
そのメーカーは生産国で働くべき年齢ではない子供たちに労働をさせて生産していたそうです。かっこいい商品を売っているのにかっこいいのは見た目だけなんだなと思い、買うことを辞めました。
他にも、あるファッションブランドでは、セールの時は元の値段よりもすごく安い値段で服を売っていました。素材も悪く、すぐに着れなくなるようなものなら、服をつくっている意味も売っている意味もないんじゃないかと思ったんです。
それからその2つのブランドの商品は買うのを控えるようにしていて、生産過程やブランドについて、一度考えてからものを買うようになりました。」
Q.生産過程がエシカルなものを選ぶ時に気を付けていることは?
A.企業やブランドのバックグラウンドを知ることです。
「ものを買う時に企業やブランドの生産過程におけるバックグラウンドを知ることは、自分が買う選択をする時に大事な基準や価値観になると思っています。
なので、そのブランドがなぜサスティナブルなことに取り組もうと思っているのかや、作り手の想いなどを知りたいです。
むしろ、それを知らないで買うことはないかなと思います。」
3.好きなファッションスタイルは?
Q.好きなファッションスタイルは?
A.人と被らなくて、さらに誰かがきていたものが今でも着れる‟古着”。
「ファッションブランドではないですが、‟古着” は好きですね。
誰かがずっと着ていたものが厳選されて残っていて、今でも着れるってことは、めちゃめちゃ素材や状態が良いものってことじゃないですか。
しかも、古着屋さんは1点ものが多いので、誰も持っていなくてオリジナル性があるし。
大量生産されていて素材や質が悪いものはあまり好きじゃないので、ずっと大切に残されている ‟古着” はずっと着続けたいし、服を選ぶ選択肢としてずっと残るかなと思います。」
4.まとめ
改めて、女子大生のYさん(4年生)が、ファッションにどのようなのこだわり持っているのかを3つにまとめてみると……
①ファッションへのこだわりは ‟生産過程がエシカル” であるかが大事
②あるブランドの生産背景を知ったことがきっかけでエシカルなものを選ぶように
③好きなファッションスタイルは、オリジナリティが高くずっと大切に残されている ‟古着”
Yさんは、自分が服を買うことで環境や誰かが苦しむ状況もあることに問題意識を持っていて、自分が欲しいものを手に入れることだけが満足度に繋がっているわけではないことがわかりました。
また、「企業やブランドの生産過程におけるバックグラウンドを知ることは、自分がモノを買う選択をする時に大事な基準や価値観になる」とも話しています。
企業がSDGsへの取り組みを示す際は、どのような問題意識や想いがありサスティナブルな取り組みをしているのか背景を丁寧に示していくことが大切になってくるのではないでしょうか。
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最後まで読んでいただきありがとうございます!
そしてインタビューに協力してくれた、Yさんありがとうございました!
今回のnoteが、「サスティナブルな取り組みに興味がある方」「これからサスティナブルな取り組みを始めようと思っている方」のお役に立てれば幸いです。
また、今回インタビューに協力してくれた大学生のように、サスティナブルな考え方や取り組みに少しでも興味をもっていただけたらもっとうれしいです。
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