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ミシュラン星獲得 中国料理 京、静華に行ってきた。

2023年の1月、京都にあるミシュラン星獲得の中国料理 京、静華さんの予約が取れたので行ってきました。
そのほか、安井金比羅宮に行ったり、26年ぶりに文通相手に会ったりしました。。。

カウンター10席のみのライブキッチンのお店です。わくわく。
開店時刻よりもだいぶ早めに最寄駅に着いてしまったので近くの商店街のお麩屋さんでクラフト酎ハイを飲んで時間を調整。。。


京都ゆず、地域限定という言葉に弱いです。

お会計の時にお店の人に『井上さんですよね?』と言われました。
いいえ、と言ってはみたものの、、、もしかして僕の認識が間違っていたとしたら、僕は井上さんのなのかも知れない。。。

そうこうしているうちにディナー開店のお時間です。

栗の木、一枚板のカウンターテーブル
ライブキッチン
わくわく

最初に飲み物を聞かれたので日本酒のおすすめを頂きます。


大根もちと自家製カラスミ
自家製ってどゆこと?
うまー


いかん。いきなり日本酒持っていかれた。。

イノシシ干し肉、青菜炒め

3種類くらいの青菜がそれぞれ、油通しだったり蒸したり、違う下ごしらえをした後に干し肉と一緒にさっと炒めたもの。なのだけど、シンプルだからなのか、美味しい。

次は生魚、

ヒラメ、静華魚生

ヒラメのお刺身、細かく刻んだナッツ類や揚げた春巻きの皮。
そこに中華料理では使わないはずの紅だて(和食の食材)を加えてアレンジしているのが好き。ここは中華料理店ではないんだね。ここでしか味わえない宮本シェフの創作料理のお店なんだ。

ヒラメと日本酒相性良すぎ。。。

お次は酢豚。ライブキッチンなので見ていて飽きないし、期待が高まる。

酢豚。サドルバックという日本で1軒しかない畜産家から仕入れている。

ここで紹興酒にスイッチ。瓶からワイングラスに注いでくれる。
ライブキッチンでは10席のお客さんに同時にお料理を作ってサーブしている。酢豚は少し配膳しないで残っているのがあるみたい。。。
『もう少し食べますか?』
僕のお皿を見た宮本シェフがそう言うと、おかわりをくれた。

おかわりくれるミシュラン店。。。
アットホームでいいなぁ。。。


お次は蒸しスープ。


フカヒレ、アワビ、絹傘茸の蒸しスープ
滋味深い

蒸しスープって美味しいんですね。。
ひたすら美味しい。。。。

意識が遠のくほど美味しいスープを堪能している向こう側のキッチンでは何やら揚げている。。。。

春巻き、麻辣シャーベット添え

春巻きとシャーベットは交互に食べてください。あと、シャーベットはとても辛いので少しづつお召し上がりください。』
宮本シェフにそう促されてカウンターの10席に春巻きとシャーベットが配膳された。春巻きは後部を紙に巻いて手で掴んで食べるよう推奨された。

食べる方向(紙を巻く部位)も決まっている。
何故なら春巻きの食べる方向が設計されているから。
言われた通りに先頭から食べると氷魚(鮎の稚魚)、菜の花、そら豆&海老、と冬の魚→春を告げる野菜→初夏+海老と食べるたびに具材が変わっていく。その合間にピリ辛シャーベットが熱いvs冷たい、具材の季節が冬から春に近づく、熱い、冷たい、と食べ進める度に変化していく。
春巻き1つ食べているだけなのに、季節の変化を感じられる。。ぐぬぬ。春巻きってこんな演出ができるなんて知らなかった。。。

と春巻きの余韻に浸っている間に次のお皿が運ばれてきた。

和牛サーロイン、トマトとパクチー添え

これ絶対うまいやつ。
ここまでくるとお腹もだいぶ満たされてきているはず、なんだけどトマトの酸味が和牛の脂を重く感じさせず、ペロリと食べられてしまう。なんて恐ろしい一皿だ。

と思っているとキッチンでは何かを揚げている。

ソフトシェルクラブ
脱皮したてのカニなので殻ごと食べられる

ソフトシェルクラブ。これも季節ものの食材だ。
以前よく出張したアメリカ東海岸ではブルークラブ(ワタリガニの一種)が脱皮したソフトシェルクラブを堪能したものだ。東海岸では春〜初夏が季節だったかな。。。これも春を感じさせる一皿だ。

さすがにもうお腹いっぱい。。。。
なのにキッチンでは何かスープと鍋を用意している。。。。

宮廷火鍋水餃子

水餃子。
宮本シェフによるとお正月(春節)に水餃子を食べるのは子孫繁栄と富に恵まれるという願いが込められているそう。

お鍋の中に1つだけ金貨を形どった人参が入っている水餃子があり、それを食べた人にはお店からプレゼントがありました。料理の美味しさだけではなく、カウンター席のお客さんが一体となって拍手したり楽しいイベントでした。

さすがにもう食えん。。。。。

とろとろ食感の杏仁豆腐

2回おかわりしました。
つまり杏仁豆腐を3杯食べた。(おかわりさせてくれるミシュラン店。アットホームでいいなぁ。。。)
これより柔らかかったら、杏仁豆腐として形にならないのではないかと思うほどに柔らかく、口溶けが滑らかで、満腹中枢が検知できないレベルで体内に吸収されていった。シロップの甘さが控えめなのもグッド。

最後はお茶。

鮮果茶
お茶の色はドラゴンフルーツの赤

鮮果茶と共に提供されたお皿には、左から琥珀糖、いちご飴、ピスタチオの砂糖がけ。
江戸時代までルーツがさかのぼる琥珀等は、表面は結晶化された砂糖がシャリっと、中は寒天のゼリーのようなプルッとした食感が魅力。

ご馳走様でした。
1月から春に向けて季節を感じ、お腹も満たされて幸せな気持ちになりました。
中国料理の枠を超えた宮本シェフの創意工夫を味わえたことに感謝!

気になった方はお店のHPをちぇげらう!

http://kyoseika.com/


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