見出し画像

【音楽】理想のライブパフォーマンスをする為の7つの要因 <その⑥後編><それぞれの視点、会得術>

※本記事は前後編に分かれています。
※前編はこちら→【音楽】理想のライブパフォーマンスをする為の7つの要因 <その⑥前編><第三者の視点>

前編では、様々な「モノを観る角度」についてのお話をしました。ざっくりおさらいしますと、
「創作の段階」では「主観」、
「世に出すとき」には「客観」が重要、
「第三者の視点」というものは「作品の完成度」を底上げする為の視点で「"自分が"お客さんだったらどう思うか?」という見方をする視点の解説でした。
今回は、それらを解説済みの体でお話を進めていきますので、前編を未読の方は一度目を通していただけるとありがたいです。

------------------------------

【前回の記事】
理想のライブパフォーマンスをする為の7つの要因 <その⑥前編><第三者の視点>

--------------------------------

<それぞれの視点の会得方法>

「主観」「客観」「第三者の視点」と今回は3つの視点に分けていますが、
それぞれの視点でモノを観ていく方法をご紹介していきたいと思います。

◆主観
主観は「自分が主役」となる視点です。
「自分がステージ上から見た景色」「自分が思う内なる感情」などの他の誰でもない「自分」から見た視点です。皆さんも、思い浮かべれば割りと簡単に出てくるんじゃないかなと思います。

しかし、簡単そうに見えるこの「主観」ですが「何かにおびえて本音が言えない」「与えられた情報を鵜呑みにしている」など、実は客観寄りで観てしまっている状況は、意外とあったりします。
ちなみに、主観が弱かったりすると「オリジナリティを必要とする場面」で苦戦を強いられる可能性が上がってしまいます。

下記はそれぞれの場合による解決策です。

▼「何かにおびえて本音が言えない」場合
「自己肯定感が低い」事と「恐怖の対象が分からない」可能性が非常に高いです。
なので、まずは自分が『何に恐怖しているか』を知る事から始めてみましょう。「正体」が分からない事は、イコール「恐怖」です。
対象の「正体」を明らかにする事で、それを「恐怖」から「克服可能な項目」へと変化させる事ができ、いくらでも「どうにかしよう」があるモノになります。
詳しく説明すると話しが逸れてしまいますので、今回は割愛いたしますが、まずは、「恐怖の正体」を明らかにしてみましょう。
▼「与えられた情報を鵜呑みにしている」場合
例えば、自分が尊敬しているミュージシャンが「○○はした方が良い!!」と言っている事です。
これについて、もちろんモノにもよりますが、全てを鵜呑みにする事が良い事だとは限りません。
理由はその人と自分は全くの別人だからです。
どちらかというと尊敬しているミュージシャンの言う事なので、何でも信じてしまう傾向にあるかと思います。一瞬否定的な感覚で捉えて、一旦冷静になっても良いかもしれません。また少し皮肉かもしれませんが、神を信じている信者は何でも信じてしまう、という事を思い出していただければと思います。
「主観」において重要なのは「自然に出た自分の価値観」なので、こういう考えも時には必要かもしれません。
もちろん意見を取り入れることは大事ですが、あくまで「主観」を大事にする時、こんな考えをしてみるのもアリなんじゃないでしょうか。

◆客観
客観は「他人が主役」となる視点です。
「客席からのお客さんの視点」「裏方の視点」「会社の視点」等になります。
このように「完全に他人の視点」となりますので「マーケティング」には必ず必要な視点になります。

この視点の会得方法は「データでのリサーチ」もしくは「ディレクター、舞台監督の活用」など「自分以外の意見」を取り入れていくしかありません。
手っ取り早く運用できる方法としては「データのリサーチ」になりますので「成功例のデータを取る事」と「自分達の実験データを取る事」、「仮説を立て、実験し続ける事」が最短の客観的視点を得る方法かと思います。また「失敗例のデータ」を取り、その傾向を避ける事も重要かも知れません。

◆第三者の視点
この視点は「"自分が"お客さんとして見たらどうか」という視点になります。
例えば「自分が、お客さんとして初めて自分の曲を聴いたときに、この完成度で納得がいくか」みたいな感じです。

この視点の会得方法は「録音」「録画」など、なにかデータを記録に残し、実際に客としての目線で自分達の「作品」「演奏」を確認していく方法が挙げられます。
例えば、リハーサルを映像で記録しておいて、後ほどそれを確認。問題点を修正し、またそれを繰り返していく…といった具合です。
「脳内の自分」と「実際の自分」をすり合わせていく感覚になります。

また、客観になりますが「メトロノームを使ったリズム練習」もこの要素があります。
類似点・相違点は以下の通りです。

▼リズム練習(客観)
クリックが鳴った時にメトロノームがその都度正解を教えてくれる
・リアルタイムでの修正が可能
・完全に自分ではない物(メトロノーム)が正解
▼「映像の確認」(第三者の視点)
演奏を「後ほど外から見た自分」が修正することになる
・リアルタイムでの修正が不可
・お客さん目線に立った自分が正解

「脳内の自分」と「実際の自分」を修正していく事は同じですが、「正解とするモノ」と「修正できるスピード」が違います。
これらが違ってくると「客観」と「第三者の視点」の違いが出てくる感じです。
上手く使い分けていただけると嬉しいです。

<おわりに>

以上が様々な「視点」のお話となります。
次回は、意外と甘く見られがちな「ステージ衣装」のお話です。

▼次の記事↓

▼Youtubeでも解説したりしてます↓

▼本シリーズをまとめたマガジン↓

▼僕が作ったコンテンツたちの紹介


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?