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気味の悪さ

エヌ氏はとある惑星に視察へ行った。調査書によるとその惑星は気味が悪いそうだ。エヌ氏は用心して持ち物やお金は少なくしてその惑星へと降り立った。

宇宙船から着陸するとその惑星は青い海と緑の土地で出来上がっていることがわかってきた。惑星の北側を目指して歩いていると街を見つけた。そこでは人々が農耕をしながら平和に暮らしている生活が見てとれた。エヌ氏は興味を持って住民に話しかけてみると住民たちもこころよく出迎えてくれ、なんら気味悪さを感じなかった。子供をあまり見かけなかったが、優しい老人たちがもてなしてくれた。

エヌ氏はその夜宇宙船の中で、別の惑星にいる仲間へ通信を行なった。

「おい。聞こえるか。エヌだ。今回訪れた惑星のことだが、とても自然が豊かで人も優しくて気味の悪さなどまったく感じなかったぞ」

仲間は言った。

「そうか。その惑星は青い海に囲まれ、自然も豊かないい惑星だ。しかしそこは一日前人間同士で大きな戦争が行われ、ほとんどの人間は死んで、残っているのは平和な振りをしている老人だけだぞ。」

エヌ氏は子供が見当たらなかった理由に納得が行ったのと同時に昼間に幾度と見た老人たちの笑顔がが鬼のように見えてきた。


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おこんばんわ。コツコツおじさんです。今日はふと思ったこと+毒祖母に関して星新一さん風に小説を書いてみました。そのふと思ったことというのはなんで昔は戦争が行われ、今はそこそこ平和なんだろう?ということです😌。

戦争っていわゆる夫婦喧嘩の壮大バージョンみたいことを母が言っているのをみて少しだけ同意しました。夫婦喧嘩の場合は長引くと離婚するのに戦争は長引いても離婚ができません。それは地球が一つしかないからです。

自分で書いていてもなんじゃと思ったので、話を戻すと昔大規模な戦争が行われたのに、現在は生きるために仲良くしている国々もあってまるで現在の僕の家族と毒祖母の関係のようだと思ったからです。なんだか個人的には喧嘩をたくさんすると相手に愛想をつかし、一生会う気もなくなるのですがそうじゃない人もたくさんいるのかもしれません。そこに一種の気味悪さを感じたので、今回はSFちっくに表現してみました。

また年代的なこともあって、戦争から平和を求められたいわゆる1930年代の方々って白が黒に、黒が白になった子供たちなので一層性格に表裏ができるのかもしれません。それが毒祖母になったりするのだろうか?関係ないか?

仲良くすることはとても大切だけど、仲悪かったor仲悪いのに仲良くするのってなんだか不気味ですね。そう感じてしまうコツコツおじさんのお年頃なのでした。😉


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