Imaginary World
一般相対性理論を提唱した天才物理学者・アインシュタインは、「想像力」について限界がなく、無限の可能性があるものだと述べたといわれている。自分の頭の中で想像力を働かせることが必要だという意味だ。
「想像」とは広辞苑で調べてみると、実際に経験していないことを、こうではないかと推し量ること、また事物や現像を頭の中に思い描くことだと示されている。英語では有名な「imagination」だ。
以前、「想像」と「妄想」の違いは何なのかという疑問にぶち当たったことがある。子どもの頃に、人形やぬいぐるみ、ごっこ遊び、レゴブロックなどで遊んだことがある人はもしかしたら「想像」の「世界」を作り出していた経験があるかもしれない。1人2役になって自分は「○○さん」、人形には「○○さん」のように名前を付けて遊んだり、友達と遊ぶときに「お父さん役」「お母さん役」「赤ちゃん役」のように役割を配置したりした経験があるかもしれない。
では、違いは何なのか。
その前に「想」がつく熟語が日本語において大量発生していることを確認したい。「空想」「妄想」「瞑想」「回想」「愛想」「幻想」「奇想」「予想」「夢想」「発想」「思想」「感想」「随想」「連想」「曲想」「理想」などと数え切れないくらい存在している。それぞれに異なる意味があるのだからやっぱり日本語って奥深い。
「妄想」とは広辞苑で調べてみると、みだりな思い、根拠のない主観的な想像や信念のこと、また根拠もなくあれこれと想像したり、真実だと思い込んで誤った確信をもったりしてしまうことだと示されている。英語では有名な「delusion」だ。
「想像」の過剰版が「妄想」と捉えるとわかりやすいと思う。過剰は言い過ぎだといわれれば、「理性の有無」に着目するとわかりやすい。理性が働くのが「想像」であり、自由に心の中で思い巡らす行為だといえる。一方で理性が働かなくなり思い込みや混乱・混同が生じるのが「妄想」である。
江戸時代後期の思想家、農政者として有名な二宮尊徳(=二宮金次郎)の言葉である。「至誠」(=真心を尽くし極めて誠実なこと)と「実行」(=実際に行動すること)が重要だという教えだ。
この言葉は初詣で訪れた神社のおみくじの中に書かれていた。
名言や偉人の言葉というのはたくさんあるし、なるほどなっ!とか深いな……と思うことがある。
大学生になり1年間で多くの書物を読み、その中で多くの言葉と出会った。来月からはまた新たな学年へと学期へと変わる。これからも、1つ1つの言葉から意味を解釈し理解し、自分自身の人生や生き方に繋がるような瞬間にたくさん出会いたい。
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