「こだわりが強い」のは生きづらさじゃなくて、納得したいという強み。
今日はぴぃと一緒に、仕事で少し遠出をするパパにくっついて行ってみた。
私自身、ドライブだけでも、少し家から離れてリフレッシュしたい気分だった。
ただ、ぴぃを連れて行くには何かしらの楽しみがないとと思い、行く先の街にアニメイトがあるかどうかをチェック!
ありました。しかも地域最大級の品揃えとか。
アニメイトが大好きなぴぃは「行くしかない」と言って一緒に来てくれた。
広かった。とてもとても広くて品揃えも良い。
ぴぃが満足しているのが分かると、私の気持ちも満たされる。
予定になかったお小遣いをあげてしまったりして。
歩き疲れて、半分外にいるようなおしゃれなカフェでお茶をする。
ここ最近は一緒にお茶することも増えて私はうれしい。
おしゃべりするのではなく、それぞれの楽しみを深める時間。
私は本を読み、ぴぃは持参したiPadでアプリを使ってパラパラ漫画を描いている。
同じことをするにも、家の中と外ではこんなにも違うものかと思う。
目の前でヴィンテージ風のかっこいいソファーに座って、iPadと向き合い全集中してるぴぃ。
イラストを描くアプリと動画編集アプリを巧みに操っているぴぃ。
まるでクリエイターのようだ。
時々、落ち着きがなかったり、やらねばのことに集中できないぴぃを見て、心配になる時があった。
でも、こうやって、興味のある分野では、自分の納得がいくまで集中力を切らさないぴぃを見てると、安心するようになった自分に気づく。
前の私は、ぴぃのこんな姿を、「こだわりの強い子」として、生きづらさと捉えてしまっていた。
でも今は、紛れもないぴぃの強みなんだと思えるようになっている。
興味があること、楽しいと思えることに、時間を忘れるほどに集中して創作していること、そして、とことん完成度にこだわることも。
家でのぴぃは、鉛筆やボールペンでも絵を描く。
ほとんどが女の子のイラストだが、時々出来上がりの状態が、泣いていたり、眼帯をしていたり、目から血を流していたりする。
それを見て、どこかぴぃの心の闇を考えずにはいられなくて、触れるのが怖かった。
つい昨日、「今日の絵も泣いてるね、血が流れてるね。」とそのことに触れてみると、ぴぃが笑いながら教えてくれた。
「イラストを描くときに目だけはこだわっちゃうの。
なかなか上手く描けないから、失敗した時は、ぐちゃぐちゃにするんじゃなくて、泣かせたり、血を流したりして誤魔化してるんだ。
ほとんとが失敗だから、どうしてもそういう絵が多くなっちゃうんだよね。」
そっか、そこもぴぃなりのこだわりなのね。
泣いてる絵や血を流した絵を描きたいとかじゃない。
また一つぴぃを知れた瞬間だった。
今完成させようとしているパラパラ漫画は、昨日から三日坊主になると宣言して描き始めたわりに、二日でほとんど仕上っちゃってるし。
あと一日で、とことんこだわるんだろうな。
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