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【the circle of music】

この曲聴いて頂けました?

音楽活動模索中、柳澤秀典(やなぎさわしゅうすけ)です!
9月6日は「北海道胆振東部地震」が発生してからまる1年になります。

今更ではございますが今回は【自分が関わらせて頂いた音楽の話し】を。

記事のタイトル【ザ ミュージック サークル オブ ジャパン】の「The circle of music」は去年9月に起きた〈北海道胆振東部地震〉の被災者の方々へのチャリティーソングです。僕が作詞作曲を担当させて頂き地元で活躍する素晴らしいシンガー、ダンサーの方々と共に創り上げたこの作品は僕の一生に残るかけがえのないものとなりました。

この作品の思い出はたくさんありますが、
この曲を書いてる時の個人的な思いというか気持ちを日記的に書いていきます。
(自分の気持ちを伝えるという事は僕にとってとても難しく、分かりづらい表現や至らない部分があると思います。申し訳ありませんがお付き合い願います。)


【キッカケ】

この曲を制作するキッカケは地震が起きてすぐ、同じヴォーカルスクールの10年来の知り合いだった、現在東京を中心に音楽活動されてるソウルシンガーで、このチャリティーの発起人でもある〈Jill Cat/ジル キャット〉さん(クリックするとフェイスブックに移動します)
からお話しを頂き、喜びと驚きと不安で胸が張り裂けそうでしたが、昔からジルさんに楽曲提供したいという夢と「音楽で人に社会に貢献したい」と日頃、思っていたので迷いはありませんでした。


【あなたの歌、自分の歌】

歌詞やメロディーに関して、〈何気ない曲に感じる方、つまらないと思う方、前向きになれるという方…〉など様々な意見や好き嫌いがあると思います。
曲のタイトルはJillさんから始めにもらい、何度も何度も話し合いを重ねて制作しました。
やはり楽曲制作は簡単なものではないですし、どんな作品であれ命を削るような作業です。
しかし、この楽曲に関してはそれ以上の覚悟が必要でした。
僕は〈自己満足やただ前向きな言葉、悲しいさにふける…〉ような無責任な楽曲にはしたなかったし、するつもりもありませんでした。
やはり、復興は心から復興しなければ、被災したその場所を復興できない。どんな人であろうと一人一人が同じ方向を向き立ち上がり進んでいかなければ。との思いで楽曲を制作しましたが、特に歌詞に関してはとても悩みました。

僕自身も被災した側ではありますが、一番被害のが大きかった厚真町の方々、札幌市清田区の方々に比べれば自分の住む場所は被害は小さいものでした。
土砂崩れで生き埋めになった方々などニュースや新聞を目にして「この自分がこんな言葉を書いていいものなのか…」と中々前に進めませんでした。
その頃、自分自身も仕事など多忙を極めており、夜に帰宅しては真夜中まで楽曲制作、朝早く起きて出来る所まで考え、制作して、ダメだと思い消しては書いて、その間、仕事や用事の移動中に制作…を繰り返してました。どれほど被災した方々に同苦出来るか、自分だったらその頃どうするだろう?…色んな思いが僕の体中を駆け巡りました。
その時、色んな方々とのふれあいやお話し、厚真にいつも仕事で通るという友人や、様々な経験や地震後の自分の住む町の状況、思いに触れ自分の体験も思いも含めてた歌詞は<本気で思えば思うほど>歌詞はシンプルになっていき、メロディーもシンプルになっていきました。こんな楽曲になっていたのも「どんな状況でもこの曲を口ずさ見ながら進む」「僕が創った曲を歌うのではなく、その人の歌」など【自分】ではなく【聴いてくれる人、歌ってくれる人】のものという思いがあったからだと思います。
絶対自分一人ではこの曲は出来上がらないし、みんなが創ってくれた楽曲だと思っています。


【紛れもないあなたの歌】〜ライナーっぽく〜


結論を先に言いますと歌詞の内容は「変わり果てたこの自分の故郷、場所を自ら変えていこうと諦めず進んで行く」という歌で、決して「他者から何かをしてあげよう」という内容ではありません。
やはり悩んだ歌詞に触れたいと思います。
この歌詞の真意は【歌い手や誰かが誰かに訴えかける曲】ではなく、【その場所でどんな辛い状況でも立ち上がり進み、誰かに勇気を与え、その一人を見た人がまた他の誰かに勇気を与える…】=【the circle of music】音楽が人と人を共鳴し合い、それが輪になっていく。Jillさんからタイトルからそういう力強さを感じました。


「the circle of music」

切り裂くみたいに消えてった光は光は

それでも溢れ出さしていたそんな君のこと

見てた景色が今何一つ変わろうとこの場所この地で立ち上がるから

今この歌が君を包むなら 今君の声が誰かを包むその鼓動が君の歌になる

the circle of music  未来へ lalala 

空を見上げたのはそれでもそれでも 

長い夜を超えたから星があると知った

崩れてくような音は僕の胸引き裂いたこれから鳴らすんだ希望の歌を

君がその場所で泣いているなら僕はいつでも奏でに行くよ

君の涙意味を変えてく the circle of music lalala

この翼広げてく 向かい風 湧き上がる 風が強くなるほど高く

この思いは君がいるから

今この地を築き上げるのは 紛れもない主役は僕らまたここから

全て変えていく oh

今この歌が君を包むなら 今君の声が誰かを包むその鼓動が君の歌になる

the circle of music  未来へ lalala 

今この歌が君を包むなら 今君の声が誰かを包むその鼓動が君の歌になる

the circle of music  未来へ lalala 



<AメロBメロ>

ここでは地震直後北海道全部が停電しました。いわゆるブラックアウトです。
ですが、ここではそれも表現しつつ、わざわざ書く必要はないかもしれませんが、
その人の人生で起きた出来事と捉えても良いようにと「切り裂くみたいに消えていった光は〜」「それでも溢れていたそんな君のこと」は僕、個人的な体験です。その時を体験した方なら誰しも思ったと思います。

「見てた景色が〜」の部分は友人の話で、トラック運転手の彼は週に一度、厚真町を通るそうで「見てた景色が全然違いました。」の一言からきています。実際、僕の周りも道が陥没やひび割れがあり、スーパーやコンビニでは我先にと物資目当てに人が集まり、信号も付かず、物資を求め急いでいる車が止まらずに猛スピードで走っていくのを見るのは珍しくありませんでした。人は境地に立たされると本来の自分がでるのだと衝撃を受けました。
その後の歌詞はそのまんまの意味で、決意でもあります。


<サビ>

サビの歌詞のイメージ的には何もかもが変わってしまってこの状況を変えていこう!と進んでいる。歌っているイメージです。「今この歌が君を包むなら〜」どんな辛い事もそれが誰かの為の力に変えられる。それが自分とその人の誰かの未来に繋がる。とそう願いを込めました。一番辛い思いをした人こそが一番幸せになる権利があると僕は思っています。


<AメロBメロ②>

個人的にも自分で書いといてとても気に入っています!笑
「空を見上げたのはそれでも〜長い夜を越えたから星があると知った」

地震当日の夜。もちろん停電中なので光はほぼありません。家ではロウソクの火が頼りでした。出来る事も限られている為、窓から空を見上げるといつも以上に星が輝いていて、こんな災害の時にさえ星があふれ、こぼれてくるような吸い込まれそうな気さえして、胸がいっぱいになり感動したのを忘れません。
普段は外灯でほのかに明るい為、小さな星の光は見えていませんでした。
歌詞の意味は苦しい時人は下ばかり向いてしまいます。ですが本当の本当に悲しいく苦しい時には人は痛い程にもがきます。「生きるか、死ぬか」「諦める、諦めない」という思いが自分の中で戦います。そこで「生きる、諦めない」にベクトルを向き続けた瞬間、瞬間に「そこに星がある」「光がある希望がある」と気づく、見つける、創造する事が出来ると思っていますし、人はその力があると信じています。
さっきの「一番辛い思いをした人が〜」でもあり、スガシカオさんの曲じゃないですが
明日は明るくないと誰も明日を待たないと思っています


<サビ②>

多くは説明しませんがここの歌詞はそのままの意味です。しつこいようですがここで歌われているのは【僕たち】ではなく【あなた】が歌っているのです。


<Dメロ>

「この翼 広げてく 向かい風 湧き上がる
風が強くなる程 高く この思いは君がいるから

この歌詞には2つの意味があります。
文字通り、その人を助けたいと翼を広げどこまでも〜というのも一つです。
翼は気持ちの比喩、勇気です。ですが実際に行動に移そうと進むと、向かいの風が起こります。向かい風=逆境という比喩でもあります。
自分を突き動かす風でも解釈は間違ってませんが、真意として「どんな逆境でも大切な人の為に」と思えば進める。自分を邪魔する逆境が強くなればなるほど、それを糧に高くどこまでも飛べる、なんでも出来る。との思いも込めました。

「今この地を築き上げるのは 紛れも無い主役は僕ら〜」
この歌詞が答えでした。この歌詞を書いた時は直接お会いしていませんでしたが、ライブで厚真町の方々に直接お会いしてその姿を見て確信しました。

これは被災地の話しだけではありません。今いる自分の環境も同じく変えられるんだと僕は思っています。
もし、こんな楽曲でも、あなたが聴いてくれて少しでもそうだ!変えられる!と思ってくれたら、進んでくれたら僕もあなたと同じようにより前向きに人生を進んでいけます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
最後にまたこの曲を聴いてあげて下さい!宜しくお願い致します!

2019年9月22日横浜でチャリティーライブを行います!素晴らしいミュージシャン、シンガーの音楽を是非、聴きに来てくださると嬉しいです。近くの方はお越しくださいませ!

The Music Circle of Japan Special LIVE in YOKOHAMA(北海道胆振東部地震復興応援)


会場: 横浜 関内ホール(大ホール)
開場:17:00
開演:18:00
前売り¥4,000
(小・中学生¥1,500 小学生未満無料)
当日券¥4,500
全席自由席

本公演のチケット料金は一部義援金となります。

詳細チケット予約はこちらでも(The Music Circle of Japan/Facebook

【チケットのご予約・ご購入・お問い合わせ】
MCOJ実行委員
✉️ the.music.circle.of.japan@gmail.com

【場所】
横浜 関内ホール(大ホール)
神奈川県横浜市中区住吉町4-42-1 横浜市市民文化会館

【最寄り駅】
・横浜市営地下鉄「関内駅」9番出口より徒歩すぐ
・東急みなとみらい線「馬車道駅」5番出口より徒歩すぐ
・JR京浜東北根岸線、横浜線「関内駅」北口より徒歩5分


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