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言葉の賞味期限と「今の自分にしか書けないこと」ー『発信する勇気』を読んで

言葉には賞味期限がある。

「今しか書けない言葉がある」とは、『発信する勇気』の著者、末吉広臣さんの言葉だ。


自分の人生を振り返ったとき、書けることって本当にたくさんあるなぁと思う。


ハーフ第一世代として保守的な京都という街で生まれ育ったこと。そこでのさまざまな葛藤。アイデンティティの確立への苦闘。

バイリンガルとして育ったからこその、親との異文化コミュニケーションの壁や、「普通」とか「自分らしさ」を知ることの難しさ。

多言語話者だったからこそ、英語を学校で学ぶときに立ちはだかった、人とは全然違う壁。そのときの恩師の指導(1人だけ、大学受験の対策をまったくイレギュラーのものに変えてもらっていた。あの先生に出会っていなかったら、きっと関関同立に合格できていない。本当に感謝してる)

幼少期に直接的に出会った「戦争」の影は、「平和とはなにか」という、わたしの人生を貫いているひとつのテーマへと導いた。

そのテーマに導かれて大学進学後に学んだ平和学や紛争解決論、文化人類学という学問。そこからの学びや気づきは、今もわたしの活動の根底を、人知れず流れている。


思い出せる限りのはるか昔から、人いちばん繊細(HSP)であり、エンパスでもあったからこその悩み、生きづらさ。

親子関係でのいろんな悩みや苦しみ。共依存的な関係。その頃の愛着問題で育んでしまった不安型の愛着タイプと、それによる恋愛でのさまざまな苦悩。

「幸せになるにはどうしたらいい?」「生きづらさを抜け出すためには?」と、14歳の頃からもがき、読みあさり続けた精神世界やスピリチュアル、心理学、脳科学や量子力学の分野の学び。


宗教や思想のいろんなエピソード。
PTSDにまで発展してしまったモラハラ&虚言癖の(元)夫との短いけれど長かった結婚生活。離婚。

トラウマを抱えた状態で、シングルマザーとして子育てをすることでぶつかった、言葉で軽々しくは語れない深すぎる闇の感情と苦悩、葛藤。

罪悪感、苦しさ。今更やり直すことはできない、どん詰まりの絶望感。

PTSDや不安症から、パニック発作を頻発し、うつ状態に陥った、つらく真っ暗な半年間のこと。そして、どのようにしてその暗闇を乗り越えることができたのか。


人いちばん繊細な子どもの子育てでのいろんなこと。自分自身がHSCだったからこそわかる、繊細な子どもの気持ちや葛藤、悩みや不安。それらと日常の中でどのように向き合っているのか。

「産まなきゃよかった」「わたしは母親に向いてない」「大切なのに、この子のことを純粋に愛することができない」という苦悩を抱えていたのに、どうして「この子が生まれてきてくれたことが人生最大のギフトだ」「宇宙でいちばん愛してる」と思えて、子育てが楽しく、幸せだと感じるようになったのか。

そして、なによりも。

こんな風に29年間の人生、「苦しい」「つらい」「しんどい」「もう無理」と思うようなことばかりだったけれど、それが今は日常のふとした瞬間に満ち足りた幸福感や安心感を得られるようになった経緯。

「癒すこと」にフォーカスし続けた人生を経て、「癒されてても癒されてなくても、いいや」と思えるようになった。

「自分を愛すること」「自分を大切にすること」が本気でわからなくて、自暴自棄に自分を傷つけるように刹那的に生きていた人間が、ありのままの自分を受け入れられるようになったこと。

恋愛依存で、地雷系の恋愛しかしたことのなかったのが、今は穏やかで平和なパートナーシップを築けるようになったこと。

お金が怖くて怖くて、ずっとお金や仕事に向き合うことから逃げ続けていた人生。いつも貯金は0円で、毎月収支は±ゼロのギリギリのラインを走り続けていた人間が、お金に対して感謝の気持ちや喜びをもって向き合うことができるようになった経緯。


これ以外にも本当にいろいろありました。
ここでは簡単に書けないようなこともたくさんあります。
(どんな人生を歩んできたんだって、たまに思う)

見えない世界からの声。
悟りの体験。
神様をこの目で見た日のこと。
過去世やご先祖さまのカルマを癒した日の奇跡的な出来事。

そんなスピリチュアルなエピソードもたくさん。


書けるネタしかないやん!

という声が聞こえてきそう。笑
はい、ネタしかないです。笑

でも、「言葉には賞味期限がある」。
振り返って、思い出しながら書くことは確かにできるけれど。渦中にいた頃の強い思いや葛藤は、もう思い出すことすらできない。

癒しっていうのは、ある意味「苦しかった出来事を忘れる」ことでもあるから。別の人生の中でのはるかな記憶のような感覚。誰か他の人の物語を垣間見ているような。

それでも、この場所に立っているからこそ、書ける言葉や伝えられることっていうのはあるはずで。

わたしのいろんな経験や体験、それをどのようにして乗り越えたのかを発信していくことで、現在進行形でこういった悩みを抱えている人が少しでも楽になるきっかけになるのかもしれない。


「アーティストは、苦悩の中で作品を生み出す。幸せなときには、良い作品を生み出せない」

という言葉を、昔どこかで聞いたことがある。

なんとなく、この言葉がわたしの腹に落ちる。幸せっていうのは、凪の状態のことで。もちろん、凪だったとしても、たまには波が立つこともあるんだけれど。それでも基本的に凪のとき。その「凪」をどう伝えていくのか。どう表現していくのか。

大時化おおしけで、船が今にも転覆しそうになっている人に、届く言葉とは、どんな言葉なんだろうか。


そんなことを、少し考えていたりする。

noteになにを書いていくのか。
わたしだからこそ、書けること。
わたしだからこそ、伝えられること。

迷いながらも、少しずつ。
書いていけば、きっと、なにを書けばいいのかは、後からわかるようになるのだろう。

末吉広臣さんの、その言葉を信じて。
勇気を出して、書いていけたらいいなと思う。

わたしの人生でのいろんな体験をシェアすることで、救われる人がいるのなら。わたしの29年間の苦しみや悲しみ、恐怖や苦悩は、きっと、なにひとつ無駄じゃなかったと思えるはずだから。


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.. 自己紹介 ..

幼少期から自己肯定感の低さ、ネガティブ思考、自分らしさがわからないといった「生きづらさ」を抱えていた。「人はなぜ生きているのか」「どうすれば幸せになれるのか」という問いに対する答えを求め、哲学・心理学・スピリチュアリティを探求し続ける。その結果、日本古来の精神性を思い出していくことこそ、苦しみを卒業して幸せに生きる方法であるという気づきに至った。

ヒーリングサロン&スクール "Soul & Self" を立ち上げ、これまでの学びの集大成である『伝統靈氣道』を通して、日本古来の精神性を目覚めさせることを天命として、京都・鞍馬山を中心に活動している。


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