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映画の話119 ザ・ビーチ

 異色の映画です。でも青春記として仕上がっていて、意外と共感します。若い時期のさまざまなことはただでさえ大切な想い出になります。ましてや旅先での長期滞在、そしてそのコミューンの存在自体が幻のようなものだった時、人生の中でその記憶そのものが「楽園」のようになるのではないでしょうか。旅先でさまざまな人と出逢い、都市伝説的な島にたどり着いて、閉ざされた「楽園」のコミュニティーで生きていくことは、実際には過酷で、また、結局は現実の社会と同じように矛盾や理不尽さに満ちていて、実はあんまり変わらないのでしょう。
 ヒッピー思想が洗練されてリニューアルされた感じだとも思いました。

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