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青春の後ろ姿のその先45 〜共同幻想論〜

 国家も家族も幻想である、という論考は、半世紀以上経った現代でも、いや、むしろ現代になってこそ、しっくりくるものだと思います。国家というものは文学や芸術と変わらない虚構、創造である、というのは、「だよね」と思えます。そう考えると、人間というのは、国家に限らず愛とか平和とか、目に見えないもの、吉本隆明が言うところの「フィクション」を大切にして、それらのために生き、それらのために命懸けになったりするものなのだなあと思います。人間の素晴らしさや尊さも、愚かさも、人間自身が想像して創造した「幻想」によるものなのかもしれません。

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