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天才について #6

 村木さんは、「あり余っている二酸化炭素で何かできないかなあ」でした。それで探究し、やがてそれは「研究」へと変わり、まずは「ひやっしー」として形になりました。
 「ひやっしー」というのはこれです。

https://www.crra.jp/product/hiyassy/

 スペックを引用します。

(以下引用)
 ひやっしーのCO2吸収性能は、1年間の連続稼働で5kgであり、温帯常緑森林(日本の、年中葉がついている森)で5.2畳分、温帯落葉森林(日本の、冬に葉が落ちる森)で5.5畳分、温帯草原(日本の草原)で12畳分、農耕地で10畳分に相当するCO2純固定量を持ちます。つまり、部屋いっぱいに森や草原が広がった時と同じぐらいのCO2を吸収するということになります。
(引用ここまで)

 今はまだCO2を回収するだけですが、「ひやっしー」で回収したCO2を肥料にしたり、ガソリンに代わるエネルギーにしたり、化粧品や炭酸飲料、ドライアイスの原料にしたりする研究が進められています。もちろん何より温暖化が改善され2050年までだった地球の寿命が延びます。
 回収だけでなく再利用を前提に考えられた装置という意味では「ひやっしー」は、かの有名な『宇宙戦艦ヤマト』の「コスモクリーナーD」より遙かに優れた装置です。それに「微粒子(花粉、黄砂、PM2.5 新型コロナウイルス飛沫など)も除去可能」だそうです。もっと言うと「火星フライトが実現した際には、ひやっしーのご使用年数に応じて航空券の割引を致します」だそうです。
 今や現実がSFを超えているのです。おまけに42,000円という低価格です。
 

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