2/13 合併号【Project KGSDGs Vol.116 】&【童夢 Arts沼 #34 】 コロナ × 部活動 バンド × 文藝部#23

〈1〉コロナ禍 × 文化部部活動#1〜3
〈2〉日本の強みはやっぱりこれ#1〜9
〈3〉新しい仕事のスタイルと社会構造について
  ①パートナーシップ型・プロジェクト解決型が意味するものは?#1〜4
  ②ボリュームゾーンの崩壊
  ③未来の学校はたぶんこうなるから今から準備しておかないとたぶん生き残れない要件#1〜2
〈4〉未来人たちについて(たぶんこんな社会になるのかな)#1〜6

〈4〉未来人たちについて(たぶんこんな社会になるのかな)#4

 自己分析は過去の体験をふりかえることで心を見つめる作業なので、うまく加減しないとそれがきっかけで心を乱してしまうリスクもあります。つまりyamaのように「追いつめられる」んです。やっぱり自己肯定感というのは、そんなに簡単には得られないものなんですね。
 また、「自分を知る」ことを「自分を探す」ことだと、自己分析の意味を取り違えて「自分探し」を始める人がいます。そもそも「自分」は一つではないし、「本当の自分」なんてはじめからあり得ません。ですから、ありもしない正解を探し続けてさまよいつづけることになります。
 さまよう人の中には、宗教に走る人もいます。また極端な政治思想にかぶれる人もいます。学生運動に身を投じセクト化してもやめなかった人たちも、連合赤軍の兵士たちも、オウム真理教のエリート学生たちも、インチキ自己啓発セミナーにお金を注ぎ込み挙げ句の果てにはその手先になってしまった人たちも、「私らしさ」という中身のない言葉を信じて終わりのない消費に走った人たちも、みんな「自分探し」、正解探しをした人たちでした。

 特に自我が肥大している10代は「本当の自分」とか「自分らしさ」を自分の中に探そうとしがちです。
 でも、「自分」が何者であるか(アイデンティティ)は、他者しか定義できません。他者だけが「私」が何者であるか(アイデンティティ)を証明できます。

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