見出し画像

青春の後ろ姿のその先74 〜十九歳の地図〜

 中上健次のデビュー作です。路地の文学というか、大都会の路地裏で燻る若さの闇の側面というか、「若さ=さわやかさ」という一般的なイメージに対するアンチテーゼのような世界だと思います。中上健次がこだわり続けた土地や血脈のようなものの深さの原点なのだろうと思います。この屈折した感情もまた、若さだと考えていいのでしょうか。

この記事が参加している募集

サポートあってもなくてもがんばりますが、サポート頂けたらめちゃくちゃ嬉しいです。