見出し画像

コスパの良い生き方を知る_2019/04/12

カンボジアに来て、1ヶ月。

私がひとりで屋台を開いて、1ヶ月。

この1ヶ月で実感したのは、自分が元気であることが何よりもコスパが良いということ。

ここでいう「コスト」とは、生きるためのコストのこと。
精神力とか体力とか、そういった類のものの話だ。

でも、だからといってがむしゃらに元気でいろ!というのは暴力的な話。

私が1番理想だと思うのは、「心と行動が一致していること」である。


自分の元気は世界の見え方を左右する

自分が酷く疲れている日は、いつもなら許せる些細なことが許せない。

例えば、ひったくり未遂に遭った日にそれを目撃していたスーパーの警備員の彼。

彼は、私がスーパーに買い物に行く度に私のことを笑う。

「あの時ひったくりに遭って、叫んでたでしょ〜!(爆笑)」という感じに。

いつもなら笑ってスルーできること。
でも、疲れている日に同じことをされると嫌な気持ちがしてしまう。

うるせえよ!ってブチ切れたくなる。笑

この場合、変わったのは彼ではなく、私の捉え方。

そして、仮に本当に私がブチ切れた場合、彼はいつもと同じことをしただけなのに、何故かその日に限ってブチ切れられるという負の連鎖が起こる。

これは警備員の彼のコストを圧迫し、他の負の連鎖を生んでいくのである。

こんなことを連想する瞬間が、1ヶ月の間にいくつもあった。


そこから学んだのは、私の世界の見え方を左右するのは、世界の側ではなく私の捉え方であること。

捉え方は、自分の元気さによって変わってしまうこと。



いつも元気じゃないといけないのか?

私の答えはノー。
元気じゃない日だってあって然るべきだ。

そして、そんな日は元気じゃない自分に寄り添って、自分を癒してあげることを第一優先に考えるのが良いと思う。


少し前に、『インサイドヘッド』という映画を観た。

人間の主人公の頭の中で、感情を司るキャラクター達が忙しく機能する様子を描いたアニメ映画。

その中で、主人公をネガティブな気持ちにさせてしまうために、普段は他の感情から疎まれていた「悲しみのキャラクター」が、主人公の心を癒すエピソードがある。

主人公がどうしようもないくらいに傷付いたときに、悲しみとして一緒に寄り添って涙を流したときのことだ。

この時、正しい感情が主人公に寄り添ったことで、結果的に主人公は早く立ち直ることができていた。


この話から学んだのは、自分に元気がないと気付いた瞬間から「その時の自分に合った癒し」を考えて実行してあげることが大事だということ。

それが、立ち直るための1番の近道だと気付いたのである。


別に、毎日元気に頑張らなくて良い

人間だもの。

「今日も頑張ります!」「元気です!」だけじゃない日だって絶対にある。

感情の波があることは当たり前で、それを押し殺してまで頑張ろうとするのはある種不自然ですらある。


実際私も、疲れている日でも屋台の営業中は切り替えて頑張ろう!と思ってやってみるけれど、どうしても何故か上手くいかない。

元気で居ようと意識すれば意識するほど、無意識のうちに自分の心を消耗しているからだと思う。

元気が出ない日は「元気がない自分」を素直に認めて受け入れるのが、1番コストが安く済む。

何故なら、無理に繕うコストが発生しなくて済むから。

元気じゃないのに元気だと言い聞かせてしまうと、自分自身や他の誰かに元気を繕うコストが生じる。

それは余計な消耗を生み、コストはどんどん積み重なってしまう。


そうではなく、なるべく自分の心と行動とが一致した状態でいること。

これがコスパ良く生きるために1番意識するべきことだ。


自分で自分を癒せるように

ここまで書いてみて。

「じゃあ元気がないときは、周りに元気ないアピールをしたら良いの?」と思うかもしれないけど、少し違う。

それは警備員の彼の話に類似するように、他の誰かのコストになってしまうからである。

そして、人は「コスト高な人」認定をした人からは離れていく。
自分のコストをやり繰りするのにも苦労するのに、誰かのコストまで被っていたらやっていけないからである。

もちろん、どうしたってひとりで処理できないときは、誰かを頼った方が良いことに間違いは無い。


でも、前提として自分で自分を癒す意識は必要だ。

そして、そのために自分を癒す方法を沢山知っておくことが大切だ。


寝ること、おいしいご飯を食べること、お金を気にせずに買い物をすること、映画を観ること、自然に囲まれること、好きな服を着てお出かけすること、恋人とデートすること、本を読むこと、身体を動かすこと、アロマを作ること、歌を歌うこと、ギターを弾くこと、友達としゃべること、アイスを食べること、高級ホテルでアフタヌーンティーをすること、スパに行くこと、恋愛をすること、キックボクシングをすること、英会話に行くこと、ゲームをすること、妄想すること、何も考えないでボーッとすること。

場合によっては、何かを新しく始めることかもしれないし、何かを辞めることかもしれない。

自分が癒されると思うことなら、どんなことだって良い。


常に自分を癒す手札を沢山持っていること。

それを我慢せずにすぐに行動に移せる意識を持つことが、コスパ良く・気持ち良く生きていくために1番大事なことだと思う。


あなたが、あなたを癒すための手札はなんですか?

良かったら考えて教えてください。


ご静聴、ありがとうございました。

#人生 #生き方 #ライフスタイル #エッセイ #コラム #日記 #とは #カンボジア

この記事が参加している募集

#とは

57,791件

いただいたサポートは、執筆時のカフェ代に充てさせていただきます!ありがとうございます☕️