見出し画像

小説についてちょっと話そう

中国のとある有名な小説編集者のSNSをフォローしていて、毎週小説編集の話を読んでいます。
彼女は「類型小説」の編集者で、「純文学」ではありません。
類型小説」とは、決まった形で書かれ、出版される大衆小説です。

小説の長さも一定的で、ストーリーは衝突が多め、読んだらたまらなくて、最後まで読んでいっくという小説です。

そういった「類型小説」は、ストーリーも人物の性格も、よく出来ているモデルがあり、そのモデルに従って書くのは原則だそうです。

これは何が面白いだろう、と思ったら、まあ量産化のドラマみたいですね。ドラマだってこんな感じでしょう。決まった長さで、決まった展開。10話くらいで衝突のピークで、12話でみんな幸せ。

ですね。


もう1つの話は「推し、燃ゆ」の中国語訳です。
翻訳されて出版されました。
タイトルは、「偶像失格」です(アイドル失格)。

人間失格」のパクリですね。

本のタイトルは、だいたいの場合は編集者が決めるので、これもそうでしょうが。
違和感を感じます。


小説はあくまでも「商品」であり、「如何に売れるか」が大事ですからね。

今の時代では、誰も「文学」そのものを求めていないから。

良かれ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?