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元メーカー化粧品開発者が、DIYコスメを作り続ける理由

私は、もともと化粧品メーカーに勤め、
元化粧品開発者として、年間100億円売り上げるブランドの
商品を作ってきました。
年間で日本中での総売り上げ額2位までになったブランドです。
そんな私が何故、会社員をやめてDIYコスメを
作るに至ったか?


それはDIYコスメが単なるキレイになるためのツールではなく、
「自分を満たすことの大切さ」を知り、
「今の心の状態」「自分軸」を見つける
手助けになってくれたからです。
それをたくさんの人に伝えて、
優しい世界を循環させる」事ができると
信じているからです。

少し昔話をさせてください。


学生時代

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私は小さい頃、アイドルや女優さんに憧れる、
どこにでもいる普通の少女でした(笑)
中学生くらいからお化粧に目覚め
姉や母親の化粧品なんかをこっそり使ったり
なけなしのおこずかいをはたいて
CMや雑誌にのっている化粧品を買ってみたり。
でもやっぱりお金もないし、校則もあったりで
お化粧したりは休日だけ。


大学生になるとアルバイトを本格的に初めて
お給料のほとんどは、服と化粧品と飲み会に消えてました(笑)
周りの女子たちにつられて、
毎日がっつりフルメイクで通学していました。
でも、この頃からです。
肌が痒くて赤くなり、その範囲が段々広がってきました。

皆さんも、小さい頃は普通肌だったのに
大人になってから敏感肌になった方はいらっしゃるのでは?
実際データでも、「自分は敏感肌だ」と
答える人は2018年は00年比1・4倍
(花王調べ)に増えています。
(ケアする化粧品は市場にたくさん増えてるはずなのに、
おかしいですね。)


アトピー発症で、顔が真っ赤でボロボロに。

肌が赤くなった部分は更にファンデーションで隠し
クレンジング+洗顔でがっつりケアをする。
そんな感じでごまかす毎日。
生活も不規則で、ストレスもたくさん抱えていました。
ついにアトピーが爆発する日が来ます。
私は全顔から、首、胸、腕が赤くただれて、
痒くて、痛くて、辛くて・・・。
皮膚はボロボロになるし、黄色い浸出液が止まらない。
皮膚が突っ張って、目も口も動かせない。
(今も書きながら思い出して、泣きそう😭😭)
入院することになりました。

この時、人生のどん底を味わいました。
肌がこのまま治らなかったら、生きていくのは不可能だ
そうなったら・・・。。。
と良くない事も本気で思いつめていました。


私が今、頑張ろうと思えるのは
あの時の自分を救ってあげたかった。
あの時の自分に誇れる自分でありたい。

と、そう思っているからです。



入院中にネットや本で調べるうちに
生活習慣・食品・化粧品等が
体にどんな影響を及ぼすかを知ります。
(もちろん健康に良い生活を知ってはいたけど、
健康な時は自分に関係ない情報だと思って
真にうけてなかったです。)
食品や化粧品の添加物や保存料なんかの存在を
ここでやっと初めて気づきます。
なんでこんな選択が当たり前の世の中になってるん?
スーパーに行って、この棚の食べ物全滅やん・・
ドラッグストアに行って、この店の商品全滅やん・・

と絶望したのを覚えています。
(当時は無知なので、過激な表現でごめんなさい)


肌や身体に良くないものが入っていないものを探すと
そんな商品はほとんど普通には
販売されていない事実にやっと気づき、とても驚きました。
「何でこんな世の中になってるのか・・?」
(無添加!オーガニック!て書かれていても、
成分を見れば合成成分が普通に入っていて、
理想のものがほとんどない)



私の理想とする、本物の化粧品。
「肌に必要な物が入って、肌に不要なものが入っていない化粧品」

を探すのってこんなに大変なんだ・・と気づきました。



会社員時代 誰のための商品なの?

化粧品メーカーに勤めいていた時。
自分の理想と、会社が求めるモノの狭間ですごく葛藤しました。
やはり、利益を上げなければならない。
いわゆる「わかりやすく売れる商品」を作らなければならない。
「商品の安定」や「安定供給のため」に不要な成分を入れる
という選択をとらざるを得ない。

一体誰のためのコスメなのか?
肌に不要な成分を入れたくない!と上司に訴え
シクシク泣いたこともあります(笑)
(この上司は、恩人でもあります。
こんな意見をズバズバ言わせてもらえる上司に大感謝しています)


商品が安定していないと、流通させることができない。
「無添加!」「植物成分●●%配合!」
と耳障りの良いキャッチフレーズで売り出すけど、
でも、中身は消費者のイメージするものとは違う。

友人が、「商品買ったよ~~!良かったよ!」て言ってくれて
初めは嬉しかったけど、「あの成分入れてるんよな~」
と素直に喜べなくなって、
自分を誇ることができなくなり葛藤していました。
何より、その葛藤の感覚が段々薄れて来て
それが普通になりそうな自分が怖かった。



どの方向を向いて、商品作りをするか?

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自分がどの方向を向いて、コスメを作りたいのか?

「それは本当に肌や心潤わせるコスメなの?」
私は、「本当に、本当に、肌や身体の事を考えたコスメ」が作りたかった。
そして、それを支えてくれている、
植物や環境に感謝できるモノづくりがしたい。
本質的なモノづくりがしたい。

そう願うようになりました。


法律や流通のこと、
美容業界がコンプレックス産業なことへの葛藤。
(簡単に言うと人のコンプレックスを刺激して、
モノを売るということです。)


私が理想とする、美容のあり方とのバランス・・・
自分が、心地よいと思う選択
肌のこと、植物や環境のこと
自分をそのまま愛するということ


を紐解いていくと、
DIYコスメという回答に辿り着きました。

DIYコスメの輪をどう広げる?

でも、手作りコスメは一般的に
効果なさそう
肌が弱いから仕方なく使う
なんか使っててテンションあがらない感じ
というイメージがあるかも、と思います。


でも、実は化粧品の開発をしていたからわかる事。
市販の化粧品よりも、DIYコスメの方が
効果も成分もリッチなものが作れる。


自分に必要な、オーダーメイド品を作れる
(必要な物を入れて、不要なものを入れない)
有効成分を市販品よりも多く入れられる
(当たり前ですが、どれだけ入れるか自分で決められる)
 ※ただし、推奨量があります。
肌に不要な成分は入れない。
・コスメの高割合になるベースのオイルや水分も
ミネラルオイル(石油由来の油)やただの水ではなく、
ハーブウォーターや植物抽出油を入れられる。
香りも100%天然精油
成分を全て天然由来で作れる
・テクスチャ―も自分の好みで調整できる


何より、よくわからない口コミサイトや雰囲気
CMや雑誌の広告につられて買っていた時より、
自分の肌や心の状態
本当に必要な物を感じる事ができる。
素材が身近になる分、植物やそれを作ってくれる人に
感謝することができる。
すごく心が満たされるんですね。



DIYコスメを通じて、
私の考え方や
ありたい自分の姿
自分の選択の軸が作られていきました。





私の信じているもの

市販の化粧品開発をしていた。
でもその良くない点と、参考にすべき点も経験した。
そして、肌で本当に悩んでいる人の気持ちがわかる。
そんな私にできることは・・・
そんな私が人を喜ばせることができることは何か?


DIYコスメを広めたい。


・肌悩みに困っている人
・自分で手作りするの楽しそう!と思う人
・天然のモノを使いたい人
・どうやってコスメを選んで良いかわからない人
・色んなコスメを彷徨うジプシーさん
・自分軸を持っていきたいと願う人
・自分を大切にしたいと願う人
・自然や地球を大切にしたい人

そんな人にDIYコスメを伝えていければよいなと思っています。

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