成長への渇望

どんどん成長していく子、なかなか成長しない子。

その違いは、

単純に成長への渇望がどれだけあるかの差だと思う。

成長に対して貪欲な子は、

自ら何をすべきか考え、行動に移し、周りには目もくれないほど自分に意識を集中できる。

普段のトレーニングなんかを見ていると、

それぞれが集中し、その差はあまり見えない事もあるが、

集団から一歩離れた怪我をした時なんかの様子を観察すると、

成長への渇望がどれだけあるかがよく見える。

そんな光景を今日見た。

怪我をしてしまい、プレーする事はできない。

だが、自分のできる範囲で黙々と身体を動かしている。

その様子は、サッカーがしたくてモヤモヤしていて、身体を動かすんじゃなく、

明らかに前(復帰する事)を見据えている。

大抵の子は、それが友達と遊ぶであったり、何となく動く程度になってしまい、

だったらプレーできるんじゃない??

と言いたくなる事もあるが、一人で黙々と動いている姿を見ると、

そんなに動いて大丈夫か?

とこちらが逆に気を使いたくなってしまう。

自己効力感と自己肯定感

自己効力感という言葉がある。

自己効力感とは、

自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること。
参考(Wikipedia)

また、

自己効力感を通して、人は自分の考えや、感情、行為をコントロールしている。
参考(Wikipedia)

という。

成長への渇望がある子は、自己効力感が高い子とも言えるだろう。

自己効力感を高めるには、

自分の可能性を信じる事が大切だ。

自己肯定感を高めるために、小さな成功の積み重ねをしないといけない。

だが、小さな成功というのは、自身では気付いているのかもしれないが、

周りの影響でかき消される事もある。

そんなのできて当たり前。

そんな態度で周りの目があると、大切な小さな成功はなかったものとなり、

自己肯定感は育っていかない。

子ども達の成長は、それぞれで、全部を一定基準で見ていては、その子にとっての小さな成功を見逃してしまう。

まだまだ「自立」していない子どもにとって、関わる大人の目というのは、

自己肯定感を育む上で、子ども達にとっては貴重な判断材料になると思う。

いつでも褒めまくっていたら、成功・失敗の判断も曖昧になってくると思うから

失敗を気付かせてあげる事も必要だし、失敗を気付かせる事で小さな成功をよりクローズアップできるとも思うが、

結局は、その子にとってどんなアプローチをするかが一番大切だ。

まとめ

子ども達それぞれが成長への渇望に満ち溢れ、それが集団になるととてつもなく大きなパワーになると思う。

チーム作りは個育てから。

そんな視点を持ちながら子ども達と接していきたい。

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