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インフルエンサーになりたいスキャマーどもへ

インフルエンサー戦国時代とも言える昨今のサイバー空間。How toブログも多く出回り活況。最近はサロン?とかいう地獄みたいな集団ができているとも聞く。

その中で、最もよく聞く法則がある。


「インフルエンサーになりたくば、言い切れ」


◆不況とともに普及した言い切り

インフルエンサーになりたくば?
そんな"コツ"、今に始まった事ではない。

広告を見ても、一目瞭然、
「おいしそうな時間かも」
なんてキャッチコピーは成立しない。
言い切りは強い印象を与え、人の記憶に残りやすいのだ。

出版不況が本格化して以降、命令口調のタイトルが増えたのも偶然ではないだろう。
「成功したければ30までに〇〇せよ!」
てめー何様?状態であるが、つい手に取ってしまう人は多い。

だがそれは本当か?
この世に、ゼロイチで語れることなどほとんどない。
常に政府批判するのも、貧者批判するのも、大企業批判するのも、日本批判するのも、全部嘘つきだ。


◆そして時代は婚活へ

溢れかえる嘘つき極論論者たち。
その中でも、悪名高さでキラリと光る人物がいる。

婚活ブームを作り出した元Mキンゼーコンサルタントだ。

彼が駆け出しの頃、某○天ビルでプレゼンを聴いたことがある。意気揚々と女性の価値は年々落ちるが理想は上がる、年収800万円以上は〇%しかいない、等々のグラフを見せていた。
「私は結婚できる人を増やしたい。幸せな人を増やしたいんです。」
熱狂するグロー◯ス信者たち。

人の心を忘れればこんな浅ましいビジネスを始められるのかーー。
軽く目眩がした。

その後の婚活ビジネス快進撃は言うまでもない。

別に全てが悪いわけではない。
出会いの場を提供するのは良いことだ。
若くから結婚を意識することは大切だ。
特に結婚、妊娠、出産で環境、収入が大きく変動する女性は真剣に考えたほうがいい。結婚するしないは個人の自由だが、これらは紛れもない事実だ。

◆恐怖は金になる

とはいえ婚活ブームが始まった頃、人は婚活という言葉を少し馬鹿にしつつ楽しんでいたはずだ。だがそれは婚活ブームをマーケティングの一環として捉えられるほどの大人にとっては、だ。

今の若い女性は、女の価値は若さ、結婚したくば理想を下げろ、男に尽くせ、の価値観を最も多感な時代から植え付けられている。

男性の年収は400万円位で我慢すべきですよね?
若く結婚しないと私の価値は下がるんですよね?
何度聞かされたことか。

不確実性への恐怖。
拝金主義の強化と妥協の連続。

彼は、頭がいい。
女性の年収が上がれば、むしろ年収400万円以下の男に会うことこそ難しい世界があることなど知っているだろう。
少し田舎にいけば、男性の年収400万円が豊かな生活に十分なことなど知っているだろう。

もっと言うと、彼はコンサルタントなのだ。
そもそも、結婚する意義とは?
結婚と幸せは直結するのか?
考えなかったわけはないだろう。

クライアントの要望に真摯に応えたのだろうな。そして地獄のような洗脳マーケティングをほどこした。


結局お前さ、背後霊つぼ売り商人と何が違ったんだ?

◆自由になれない

まあいいや、彼の話は。
もう会うこともないだろう。

さて、ウェブの世界だっけ。

今日も自称インフルエンサー達の言い切りは続く。

浅はかな人生経験を売り、くだらないお勧め3選を売る。Web時代の壺売りたちがほら、今日もSEO対策にいそしんでいる。
スキャム宣伝にはやたら厳しい仮想通貨界隈のインフルエンサーもどきが、言い切り主張しクリックを稼ぐ。

好きなことで稼ぎたいんです、自由を手に入れたいんです。
そう呟きながら、Googleのロジックに縛られ、あの人の心を奪う。


お前ら、全員スキャマーだよ。


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