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yuki
2022年1月28日 17:26
索引第2話 期待と不安第3話 旅立ち第4話 視線第5話 出会い第6話 求めていたもの第7話 地球の回復第8話 言い伝え第9話 思い第10話 解き放たれた思い第11話 希望 完ーーーーーー第1話 私たちの世界地球から青空がなくなった時代。青空がなくなっただけではなく、空を見ることがほとんどできなくなった時代。この物語はそんな時代に青空を求めた人たちの話である。
2022年2月3日 17:03
前回のお話はこちらから1話目に索引が載っています。1話目はこちらーーーーー第7話 地球の回復トラックに揺られて30分くらいでついた場所は広い農地だった。空気も水もまともなものがないといわれるドームの外にありながらそこでは多くの木々と農作物が育っていた。頭上にはまだ黒い蒸気が漂っているものの、その隙間から時折青空ものぞいた。ユンが言うにはここから半径5キロは農地や森林になっていて
2022年2月1日 19:50
前回のお話はこちらから1話目に索引が載っています。1話目はこちらーーーーーーーー第5話 出会い少年の名前はユンといった。結構なスピードで馬は走っていく。揺れる馬車の中で蒼は不安になりながらもクウの手が通常の温度になっていくのを感じていた。それは危険が遠ざかったことを示していた。もう危険は回避されたと頭では理解できても色々な疑問が湧き起こり彼女の心は落ち着かなかった。「
2022年1月31日 17:04
前回のお話はこちらから1話目に索引が載っています。1話目はこちらーーーーーーーー第4話 視線蒼とクウはナブンから遠く離れた都市、ナルの資料館のエントランスにいた。ナルに到着したものの、その先に進む手段がなかったからだ。本来ならば蒼の叔母の家の誰かが迎えに来るはずだったのだが、その人間はいなかった。幸いナルの到着口のスタッフに、迎えが3−4時間遅れることが伝言されていたので、蒼
2022年1月30日 17:18
前回のお話はこちらから1話目に索引が載っています。1話目はこちらーーーーー第3話 旅立ち「生きる選択は人によりますからワタシでもわかりませんが、確率でいうと」「いや、確率計算しないで。余計に気になってくるから」蒼がクウの口を押さえた。「わかりました」「クウはすぐなんでも正確に出したがるからなあ」「いけませんか」「大事だけど、ない方がいいこともある。ま、計算苦手な俺にとって
2022年1月29日 17:07
前回のお話はこちらからーーーーーーーー第2話 期待と不安「隆のところ、今年のトマトの収穫はどうだった?」「んーじぃさんがいうにはさ、ちょっと実が小さかったって」「去年と変わらずかあ」「暑いからだっていってたな。俺もそう思うわ。この暑さの中で作業をやるのまじ、やだもん」「作業もだけど、作物が可哀想」「俺もかわいそう」「・・そうね」蒼は隆の気楽さに笑いながら続けた。「これ