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青空物語

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SF連載長編小説。 創作大賞2022に応募中です。 空気と水を作り出すナブンと食料を作り出すナルに分かれてしまった地球でその両方の血を受け継ぐ葵が繰り出す物語 地球から青空が…
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#連載

青空物語 第1話 私たちの世界

青空物語 第1話 私たちの世界

索引第2話 期待と不安
第3話 旅立ち
第4話 視線
第5話 出会い
第6話 求めていたもの
第7話  地球の回復
第8話 言い伝え
第9話 思い
第10話 解き放たれた思い
第11話 希望  完

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第1話 私たちの世界
地球から青空がなくなった時代。
青空がなくなっただけではなく、空を見ることがほとんどできなくなった時代。
この物語はそんな時代に青空を求めた人たちの話である。

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青空物語 第9話 思い

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第9話 思い

男たちが帰った後、ユンはクウから取り出した二枚のディスクを新しい子守AIに入れ、起動ボタンを押した。
蒼は緊張しながら新しい子守AIの入れ物を見つめる。
新しい子守AIからウィーンという音が1分ほどしたのち
「再起動、終わりました」
という文字がお腹に浮き上がり、新しい子守AIが起き上がった。

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青空物語 第7話 地球の回復

青空物語 第7話 地球の回復

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第7話 地球の回復
トラックに揺られて30分くらいでついた場所は広い農地だった。
空気も水もまともなものがないといわれるドームの外にありながらそこでは多くの木々と農作物が育っていた。
頭上にはまだ黒い蒸気が漂っているものの、その隙間から時折青空ものぞいた。

ユンが言うにはここから半径5キロは農地や森林になっていて

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青空物語 第5話 出会い

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第5話 出会い

少年の名前はユンといった。
結構なスピードで馬は走っていく。
揺れる馬車の中で蒼は不安になりながらもクウの手が通常の温度になっていくのを感じていた。
それは危険が遠ざかったことを示していた。

もう危険は回避されたと頭では理解できても色々な疑問が湧き起こり彼女の心は落ち着かなかった。

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青空物語 第4話 視線

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第4話 視線
蒼とクウはナブンから遠く離れた都市、ナルの資料館のエントランスにいた。
ナルに到着したものの、その先に進む手段がなかったからだ。
本来ならば蒼の叔母の家の誰かが迎えに来るはずだったのだが、その人間はいなかった。

幸いナルの到着口のスタッフに、迎えが3−4時間遅れることが伝言されていたので、蒼

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青空物語 第3話 旅立ち

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第3話 旅立ち
「生きる選択は人によりますからワタシでもわかりませんが、確率でいうと」
「いや、確率計算しないで。余計に気になってくるから」
蒼がクウの口を押さえた。

「わかりました」
「クウはすぐなんでも正確に出したがるからなあ」
「いけませんか」
「大事だけど、ない方がいいこともある。ま、計算苦手な俺にとって

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