”内緒の話し”と感じた成長
年中さんになり、ぐっと社会性が出てきた。
うちはママの仕事がシフト制だし、時間帯がその日によって違うので、彼らも保育園の送り迎えはママなのか、パパなのかと気になる。
今日はいつ、だれが迎えに来るのかと聞くので、ママが早迎えです、と。
いつもなら
「えー、パパがいい」となる。
パパだと好きなテレビを見せてくれるから、とのこと。
しかし、この日は違った
「やったー、うれしい」と。
でも、保育園で遊んでる方が楽しいでしょう?家にいても、弟君が邪魔するし、ケンカになるし・・・と話していると
「家がいいもん」と。
聞くと、お友達が、「こっちにこい、こっちにこい」と誘うらしい。遊びたいから呼ばれているのでは、というと、ある女の子の集団をを追いかけるために呼ばれているらしい。
捕まえて、どこかに閉じ込めるから、とのこと。
それが、嫌なのかと聞くと、やりたくないらしい。
そして、先生は4つの目でそれを見て、注意するからとも言っている。先生はその現場を見るとやめなさい、と声をかけるらしい。
しかし、話しをいろいろ聞くと、恐らく、鬼ごっこか何かの類だろう。遊びの範疇。そして、何より彼は足が遅い。さらにその女の子集団に彼はいつも追いかけられている、という逆パターン。
うまくいかな遊びでもあるし、本当に相手の子が嫌がっていることでもあるかもしれない。先生が見ているとなると、あまりよろしくない遊びなのかもしれない。
長男に、あなたはこの遊びをしたくないなら、しなくていいし、女の子が嫌がっているなら、やらないという選択は間違ってないからいいよ、と伝えた。
満足気に「うん」
その後、ほかのお友達はあれをして、別の子はあれをしてと小さな声で暴露。最後に、
「これは内緒の話しね。言っちゃダメ」
2か月くらい前、保育園のお迎えの時、同じクラスのママさんが担任の先生と何やら話しをしていた。先生は謝っている。
気になって、家で長男に何があったのか聞くと、クラスの男の子が、女の子にけがをさせてしまったらしい。
いろいろ聞くけどあまり言いたがらない。でも聞いてくるママに、名前も教えてくれた。そして最後に
「これは誰にも言わないでね、内緒」
その後、再びこの話をすると、
「もう知らない」の一点張り。
公言してはいけない事柄というのを認識できるんだと、そこに驚いたことを思い出す。大人でもこれをできない人がいる。
そして、人はこのくらいの時期にはこんな難しい状況を理解していけるんだとわかった。
人と付き合う中で、嫌だな、と感じるようになっていること
関わった人が嫌がっていることが理解できること
あまりいろんな人に話しをしてはいけないとわかること
これから人付き合いの輪がどんどん増えていく中で、大切なことが、もうこんな時期に備わってくる。気持ちとか、見えない事柄に対して理解が進むと、親として、ちょっと考えて、伝えないといけない。
それが、彼にとってステキな大人になる道しるべとなるように。
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