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ハイキュー‼︎をイマ、共感し合える仲間を探して。


ハイキューが次号で最終回となるわけだが、最後の最後までとんでもない熱量を感じる。少なくとも、収束に向かっている温度ではない。


新型コロナによるステイホームの応援として、ジャンプが無料で何ヶ月分か無料公開してくれたことをきっかけに、うまれてはじめて「本誌派」に転向し、クライマックスにむけてSNSのリアルタイムで発信される興奮に一緒にもりあがれるようになった。

毎週の月曜日の発売が楽しみになるようになってから、最終回までは絶対に生きる。本気でこう思うようになった。

来週までは、とりあえず死ねない。こんな感じを毎週繰り返していたら、来週が最終回。あれ、再来週まではどうやって生きていくのだろう…。

日曜日の夜から「明日は月曜日だオツ…」という俗に言うサザエさん症候群を発症する気持ちの天秤に、「明日はジャンプ発売日だ…」が乗っかってくるもんだから、これはまさに希望なのだ。


バレーボールはもちろん、私はバスケット、野球もサッカーも、球技以外もなんだって、夢中になっていたものがある人は多いだろう。


「もし」続けていたら、プロを本気で目指していたら、
「もっと」あのとき頑張っていたらなにか変わっただろうか、違う未来があったのか。

こんな風に「もし」を想像したり、後悔をしたことがある人もまた、多いだろう。
(後悔をバネにバスケット漫画を描いているという『あひるの空』は最高。これの完結まで死ねないから、あ、当分は生きる)

ただ、この漫画は続けないことも丸ごと肯定してくれる。
コートにたっていた日々がついこの間のように感じるけれど、そこを去ればもう、街中に溶け込むサラリーマンの人が大半なのだ。
でも、練習していた日々の筋肉や精神は、やめたって簡単には消えない。
続けていたからこそ、本当に好きなことに気づくこともある。
あの日にがむしゃらだったこと、あの空気や振動、匂いは忘れない。


東の国の、小さな島国の北の片田舎のごく普通の高校生2人が出会い、化学変化を起こし続けた物語が、次号ピリオドを打つ。泣く。いや、泣いている。

彼らの勝負はこれからも続くのだろうけれど、その彼らを見ていられない事実にため息しか出てこない。それでも最終回が楽しみだから、終わるな…と叫びながら最終回を楽しみにするこの現象に、令和時代のうちに名前をつけてあげるべきだ。「ぴえん」くらい簡単に、多用できるような。

来週最終回だって。まじぴえん。


・・・以下ネタバレ含むので要注意。・・・
・・・共感し合いたいと思ってくれる方、ぜひ・・・


「繋げ」ハイキューにおいて、かなり重要なワードでしたね。
音駒高校の横断幕に掲げられたこの2文字は、ついにコートの外へ。

「俺たちの分も勝てよ…!」と、烏野のキャプテンとかつてチームメイトだった常波高校の池尻くんの言葉を背負い、その思いは全国まで繋がった…

稲荷崎高校の、北さんがお米を作り、そのお米を炊いて握る双子の片割れ治のおにぎりを食べ、コートで暴れる宮侑にも繋がった…


「俺はお前を待っている」と叫んだ星海くんの言葉は6年のときを経て、星海くんが待っていた場所に翔陽が立ち、約束は繋がった…

かつてのライバル同士が長年ゆめを見てきたゴミ捨て場の約束を、教え子、孫が引継ぎ、その思いは十数年の時を経て、繋がった…

中学時代に環境やチームメイトに恵まれなかった二人が出会い、仲間や先生、合宿先での出会いに恵まれて、彼らのバレーボール人生はいまに繋がった…

たくさんの偶然や出会い。挫折も数えきれない。
すべての偶然が、必然であったかのように、ただ一点であるいまに繋がってきた物語。紡がれた、とも言い換えられるかもしれないが、ここでは繋ぐが正解であろう。

日本バレーボール協会という、コートの外で。
高校3年間、「繋げ」の横断幕を背負いプレーをし、コート上でボールを回してバレーボールを楽しんでいた黒尾鉄朗が、いまはコートの外でお金を回して、もっとバレーボールを楽しんでもらえるようにと、いまを、これからへ繋ぐために、詐欺師のような風貌で試合を観戦していた。

けんまが、「この日を忘れないんじゃないかな」ってなんとなく思ったその瞬間が、やっぱりクロの未来に繋がっていたんだね。

もう鳥肌がすごい。
Twitterで共感のいいねがとまらないので、一部貼り付けしてさらに共有したいと思います。

それから、「謝るな!仲直りなんかしねぇ」とわだかまっていた暗い過去の出来事も筋肉となり、謝りもしない、仲良しにもならない、でも、じじいになってからもいっしょにバレーをする仲間に戻った。ねぇ、約束って、泣きたくなるくらい簡単で、純粋な、未来だよね。

あんなにするどい目つきで、への字だった口角が、ふって笑ったねぇ。
烏野高校にきて、いろいろ教えてくれる先輩たちがいて、特別扱いにしない同級生に恵まれて、そこには生涯のライバルもいたね。そしてプロになっても、自分が自由にやっても飛んでくれている仲間がいて、世界があっという間に見つけてくれたけど、それでもずっとずっと、忘れられなかった、トスをあげて、打って欲しかった仲間たちだったんだよね。

さぁ、来週の最終回。
まだ気になる人物たちがいるけれど、全員回収してくれるのかしら。

天童くん、及川さん、ほか青葉城西のメンバー、音駒のメンバー、それから鵜飼元監督、猫又監督もでてきてほしいところ。

私の想像、予想なんて地味で仕方ないので、なるべくなにも考えず、残り十数ページを、じっくり味わおう。どんな結末であれ、泣きたくなるほど前向きで、満たされた幸福を感じられるはずだから。


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