美少女ゲームに適した、プロットのまとめ”型”を教えて?(ノベルゲーム制作講座30・プロット編)
美少女ゲームは、美少女が主役。恋愛脳になろう。
美少女ゲームは、日常描写を色濃く描ける。
プロットの立て方はさまざま。自分に合った方法を探ろう
一般的なプロットの書き方については、
有名サイトでたくさん紹介されているので、ここでは省略します。
この講座では、美少女ゲームに特化したプロットの書き方について
個人的見解や実例を交えつつ説明したいと思います。
■美少女ゲームにおけるプロットの詰め方
(©ALcot)
美少女ゲームにおける主役は、
美少女=ヒロインです。
プロットを立てる際は、ヒロインをいかに活躍させるか
可愛く描くかを常に意識してください。
「何を当たり前のことを……」と思われるかもしれませんが
意外と忘れがちな観点です。
美少女ゲームを購入するユーザーは、
公式サイトなどで見たお目当ての子とイチャイチャしたいのです。
モブのおっさんとトークしたくないわけです。
ですので、できるだけ早めにヒロインは出して
可能な限り長く主人公と一緒の時間を過ごさせてあげましょう。
企画の主旨によってはバトルを入れたり、
ミステリー要素を入れたりして、物語を盛り上げることもあるでしょう。
ですが、そちらはあくまで「サブプロット」。
メインプロットは「ヒロインとの恋愛が成就するまでを描く」ことです。
物語上の障害が発生した時は、主人公とヒロインが協力するか、
主人公がヒロインを助けるか、助けられるかして主役を活躍させましょう。
「美少女ゲーム」というメディアなのですから、
「メインとなるヒロインをないがしろにしない」と
意識し続けてください。
そうでなければ、美少女ゲームとして市場に出す意味と魅力は半減します。
「バトルがメインで、ヒロインとの恋愛はサブ」という企画は、バトルアクションノベルとして売り出した方が、メインのターゲット層に届くかと思います。
■恋愛を中心に物事を考える、恋愛脳になろう
上記したように美少女ゲームにおける
メインプロットは、恋愛を成就させることです。
とはいえ
「普通に出会って、普通に結婚しました」では
山もなく、物語としておもしろくありません。
物語を物語として盛り上げるには、
苦難や困難や試練が大事です。
障害があるから、恋は燃え上がるのです。
同時に、企画のコンセプトやネタを
美少女や恋愛に絡ませましょう。
企画のメインコンセプトに
「美少女」と「恋愛」のキーワードを絡め、
導入や障害を考えれば自然と恋愛模様が描けます。
例えば……
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内勤ライターとして、美少女ゲーム業界で15年以上働いてきた経験と、そこで得たノウハウを文章にまとめています。ゲーム業界特有の謎規則や技術解説、仕事に取り組む際の心構えなどもご紹介。応援してくださると定期的に記事が更新されます(人間だもの)