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Katsuhisa Sakita
2021年11月28日 17:47
放浪記林芙美子 1928〜放浪記以前 私は北九州の或る小学校で、こんな歌を習った事があった。更けゆく秋の夜 旅の空の侘しき思いに 一人なやむ恋いしや古里 なつかし父母私は宿命的に放浪者である。私は古里を持たない。四国の伊予の人間で、太物の行商人であった。母は、九州の桜島の温泉宿の娘である。母は他国者と一緒になったと云うので、鹿児島を追放されて父と落ちつき場所を求めたところは、
2021年11月24日 14:48
松谷みよ子 1960山間の貧しい村にお婆さんと太郎と呼ばれる子供が住んでいました。山の動物や笛吹きの上手な女の子あやと遊ぶ怠け者でしたが、ある日寝込んだお婆さんは太郎に母親の話をします。木こりだった父親は太郎の生まれる前に死んだこと、母親のたつは村の当番で山に行ったまま龍になり産んだ子が太郎であること。強く賢い子になって会いに来て欲しいと言い残して、北の湖に去っていったこと。あ
2021年11月15日 21:27
石井桃子 1947ノンちゃんは、小学校二年生になる女の子。泣きながら神社の境内へやってきたノンちゃんは、ひょうたん池の上へ枝を伸ばした紅葉の木へ登り、誤って池へ落ちてしまう。物語はここから空想の世界に入ります。気がつくとノンちゃんは雲の上に乗っていて、そこには白いひげのおじいさんがいます。雲のおじいさんのやりとりを通して、ノンちゃん一家のあたたかな家族に平和への思いが込められました。