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【詩】最後に進む道

【詩】最後に進む道

周りの天才に囲まれて自分の才能に気が付かない

8畳間の隅っこで

己と向き合う時間は虚空

1文字1文字、先に進める度に、

どうしようも無い夢とか願い事が

頭に張り付いて忘れられない

小学生の時に卒業アルバムに載せた夢

その文字だけが色褪せない

知らないことが見つかるたび期待したいの

知ってることが増えるたび諦めたいの

私は知らない、これ以外の道筋を

私は知っている、これ以外道が

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【詩】的、弓、私

【詩】的、弓、私

的を射た音が聞こえる

パン

仲間の歓声も聞こえる

あと1本

チームの2人が、ゆっくりと弓をあげる

これまでの練習がフラッシュバック

パン

パン

ふぅと息を吐いて、的だけを見つめる

私には、弓道しかない

夢中にさせてくれた

自分と的を見つめた

この3年間は私を知る機会でもあった

ありがとう

パン

最後の1本が見事

これまでの弓道人生を閉めた

ありがとう

【詩】雨あれ踊る

【詩】雨あれ踊る

制服を着た君が、アスファルトの上を走る

ぴちゃ、ぴちゃ、水溜まりが跳ねる音

突然の雨でも、君は何故か楽しそう

大粒の雨が視界を遮る

「ね、君も早く早く」

雨宿り場所を探すけど辺りは真っ直ぐな道路

「傘、ささないの?」

「1本しかないじゃん、どうせ濡れるなら踊ろ」

くるくると回る彼女を弾く粒

そんな彼女に魅せられて、

目の前の大きな水溜まりに……!

傘は無いけど重なる心

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【詩】まだ、分からない

【詩】まだ、分からない

ねぇ、貴方は結婚するの?

彼女は言った

紅茶が冷めかけて、そろそろ飲んでしまいたい

真っ直ぐに私を見つめるその瞳から

1秒たりとも目を離せない

綺麗で澄みきったそれは

どこか寂しさを兼ね備えている

結婚……そこに愛はあるのだろうか

貴方は幸せにならないと、

と彼女は言う

幸せがそこにあるのだろうか

20歳を迎えたばかりの2人が、オシャレな喫茶店で将来について話し合っている

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【詩】誰とも言えない

【詩】誰とも言えない

自分のこと

好きに?

なれるのかな

何年も前から私は仮面

気が付かないうちに増えてるレパートリー

あの人といる私あの子といる私

分からないの、誰も知らない本心と嘘

このまま大人になっていくつもの嘘覚えるの

世間に流されて侵食されていく

さよなら、あの時の自分

あの日の笑顔もあの日の涙も

誰も本当と見抜けないなら

それが私なの

【詩】ただ見るだけの夢

【詩】ただ見るだけの夢

その瞳に吸い込まれそうだった

一瞬、あの子が私を魅たなんて

勘違いかもしれないの

それでも時間が止まったようで

脳内でスロー再生される

人差し指を向ける彼女から

諦めるな

と声が聞こえた、気がした

昔夢見たステージの上で

踊り輝く貴方が私の夢で光

ふりふりの洋服も

ピンクも

その自然な笑顔も

私には似合わない

届かなかった夢を

貴方に重ねて

今日もまた。

【詩】思い出した

【詩】思い出した

受け入れてくれる気がした
街の空気を、吸ってみる
嗚呼。あそこが私の居場所なんて
おこがましかったのかもしれない

都会は、怖いんだ
こんなにも自分が小さく見えて
見えなくなってしまう希望

あの日の思い出も全て潰されてしまう
そんな恐怖を抱いてた

だけど地元は違う
あの日走った野原も
友達と帰ったあの道も
全てが思い出として残っている

もう一度空気を吸ってみる
ありがとう
ここが私の居場所だ

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【詩】ちり紙になって

【詩】ちり紙になって

何も持っていない
自分には分からない
過去の夢見た私がまだ、未来を諦めてないようで
一歩引いて、一歩引いて、
その先に何も無いことを見て見ぬふりする

才能なんて、見つけたもんガチでしょ?
少し大きな画用紙に
10色混ぜて
誰にも見つけられない花束を描くの

額縁に飾られてた夢も
今となったら1枚の紙で
そっと、そっと
机の奥に仕舞うの

もう見ない
限りない、あの時の、無限大な、夢

【詩】Cendre

【詩】Cendre

鐘が鳴るまで帰れない
魔法が溶けるまでは
まだヒロイン?

ホコリ被った私だって 
見れる景色は絶頂なんだ
早くシたい早く死たい
今夜も泣きながらstay

白い煙の奥に映る彼は
呪文が創造った幻想
あの日聞こえた幻聴
灰になるまで愛してやるよ

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【詩】魔法はとけない。

【詩】魔法はとけない。

今日も貴方のために
赤いリップを重ねるの
艷めくソレが証になるよう
ゆっくり丁寧に

お気に入りのワンピースを着て
今日も完成理想の姿
長い髪を緩く巻いたら
少し意識してくれるかな

ちょっと高めのハイヒールを履いて
これは私の心のもちよう
シンデレラは羨ましいの
見つけて貰えて
私はいくら待ったって迎えに来ないわ王子様

さあ今日も、呼ばれる準備
さあ今日も、溺れる準備

残念ながら魔法なんてな

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【詩】真夜中に綴る

【詩】真夜中に綴る

どうしようも無い真夜中に
綴る日記の真相は確か

ふわふわ溶ける感覚に
毒される脳内

君に会いに行くにはこうするしかないんだ
昨日も今日も明日も
本当の事は何一つ無いの

真実の愛があるのなら
全てかけてでも救いだして?
どうせ叶わぬ夜だから
願うだけ無駄だから
闇に朽ちる前に夢をみるの

ページをめくる音だけが
部屋の中に響く
会えるかな?
今から
会えるのかな?

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空を見上げた瞬間に。

空を見上げた瞬間に。

ふと、地元に帰ると思い出す。
空ってこんなに高いんだっけ、と。
都会に住んでいると、無機質な建物ばかりが視界に映っている。
だから忘れていた。

7月、8月と真っ青な空に覆われていたことに気が付かなかった。
焼けるような暑さにやられて、外には簡単に出られなかった。
少し、田舎な私の地元は空の遠い先まで見える気がして
そよかぜが気持ちくて、こんなに涼しいんだっけ?と思う。
ふらっと行くコンビニが、ち

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