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20211020 通院メモ 劣等感は断片的な比較癖から・・・

昨日のクリニックで、何人かの振り返りの中から「劣等感」というワードが出てきた。
かくいう自分も、劣等感を感じる瞬間というのがよくある。

自分の場合の劣等感

自分の場合、劣等感と気分がどのようなつながりを持っているのか?
そんなことが気になったので、どんなときに劣等感が湧いて出てくるのか、劣等感が出てきたらどんな気分になるのか、それがどんな行動へとつながっているのかという様に、段階に分けて考えてみた。

まず、劣等感がどんなときに湧いて出てくるのか。
よくあるのは、自分が苦手と思っていることを事も無げにやっている人を見た時。
「事も無げ」というふうに考えている時点で、これは自動思考なのだけど。
例えば、自分は運動が苦手でジョギングなどはホントに出来ない。
それは、小学生の頃から。
持久走などは、途中で歩かなくてもビリに近い。
体力が無い。
まあ、そんな身体になってしまった原因らしきものも心当たりがある。
自分がウォーキングに外に出かけるときに、颯爽とランニングをしている人などを見ると、ホントに劣等感に苛まれる。

劣等感が湧いて出てくると、どんな思考が湧いてきてどんな気分になるのか。
自分の出来ない姿に、「なんて自分は劣っているのだろう」、「自分は他の人が普通に出来ていることを何で出来ないのだろう」と考えて、すごく気分が落ちていく。

どんな行動へ移っていくのか。
これは、自分の状態によって変わってくるが、大きく分けて二つのパターンがある様に思う。
状態が良いとき、軽躁状態の時などは、「自分も出来る様になりたい」と考えて、結構気合いを入れて取り組む様なことになる。
状態が悪いとき、鬱よりの状態では、ますます「自分は価値のない人間だ」と思って、引きこもり気味になってしまう。


劣等感と向き合うための考え方・アドバイス

リハビリの先生からは、全体に向けて「劣等感」についての話があった。

・劣等感に気づけたことに「OK」を出す

劣等感を持ち続けると、自己肯定感が低くなりやすくなるというのがあるらしい。
実際、自分もそんなところがある。
リハビリの今の段階では、自分に向き合う時間があるのだから、劣等感が湧いて出てきたときの自分の状態がどんな状態か、モニタリングしていくことで色々な情報を得ることが出来ると捉えれば良いとアドバイスを受けた。

だから、まず劣等感が出てきているという事に気付いた時点で、自分に「OK」を出す。
何らかのストレスサインが出ているということ。

・劣等感は断片的な比較癖

また、劣等感というのは、自分を他者と比較する癖が付いてしまっていることによって起こりやすいという性質。
ただし、注意しなければいけないのは、他者と比較する範囲というのがかなり断片的であること。
例えば、自分には当たり前に出来る様なことがあったとして、それが人から見れば優れていることだってあるはず。
まあ、劣等感の強い人(自分もそうなのだが)は、なかなかそういう思考にならないのだけど。
自分が知り得る情報がとても少ない中で比較していることは、とても断片的に情報を受け取っている状態でもあることを意識出来ればいい。

・劣等感は何も悪いことばかりでは無い

劣等感を抱くときに、どこに反応しているのか、何に反応しているのかという事へ意識を向けることが出来ると、実は自分の中にある無意識な考えが見つけられるヒントになる。

というのも、そこを掘り下げていくと、「なりたい自分」というのが劣等感を抱く内容にあるかもしれないから。
理想というものが存在している可能性もある。

だから、
「それは目指すものなのか?」
ということを自分に問いかけてみる。

劣等感からモチベーションにつながることもある。
これは、アドラー心理学でも出てくることだけど。

自分の特性である双極性障害と劣等感に対する対処の仕方

よくあるパターンは、モチベーションにしてものすごく自分を持ち上げる、奮起させていつも以上に頑張ろうとしてしまうこと。
それ自体が悪いことでは無いのだけど、状態が悪いときに、例えば鬱よりの混合状態の時にいくら頑張っても成果にはつながりにくい。
求めるものを追いかけたくても整っていないのだから、そこに行き着くことは出来ない。
そうすると、エネルギー切れが起こったりしてしまうと、一気に落ちて言ってしまう。
出来なかった結果に、さらに自己嫌悪や自己肯定感の低下が起こる。
こうした波が起こりやすいという性質をわかっておかなければいけない。

結局の所、人それぞれに得意なことがあったり苦手なことがあったりするのは当たり前で、そんなことを比較しても仕方が無く、劣等感を抱かずとも良いということ。
ただし、すぐにそれが出来るわけでは無い。
これまで何十年もそんな考え方をして生きてきているから、こうした癖はなかなか抜けることは出来ないだろうという話があった。
ただし、こうして劣等感の構造があることが見えているのだから、練習するしか無いというのもアドバイスされた。

すこし、心が軽くなった感じはある。

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