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20210224 通院メモ 「コーピング」という視点から軽躁、混合状態、鬱のエピソードを探す

一年くらいリハビリのプログラムに通っていながら、自分のやっていることが全然デタラメだったということがこの頃よくわかる。
7年前に双極性障害を発症し、3ヶ月ほど休んでクリニックにお世話になったこともあって、昨年に休養を取ることを勧められれそのまま休職するということになった際も、あまり深く考えていなかった。
また、7年前と同様に3ヶ月程度で復職できるのだと、軽く考えていた。

1年前、クリニックに通い始めた頃、
「モニタリングができていませんねぇ。感覚で捉えすぎています。もっと具体的にモニタリングをしてください。」
と、いろいろな先生によく言われた。
自分では、7年前に復職してからというもの、それなりにやっているつもりだった。
だから、「モニタリングができていない」ということの意味がわからなかったし、理解しようとも考えていなかった。

ところが、1年近く経ち、それでもモニタリングが甘いと言われ続けたことや、復職までの期間を延ばすこと、そして治療の方針を変えると言われたことで、「どうモニタリングが甘いのか」ということをリハビリ担当の先生に1対1で話す時間を取ってもらい、教えてもらうことにした。

そして、そこで直接話を聞いて、
「これはダメだ」
ということを自覚することができた。

そこから、とにもかくにも「マイクロモニタリング」。
自分が今、軽躁、混合状態、鬱のどれに当てはまるようなことをしているのか、どれに当てはまるような思考をしているのか、そんなことを気にするようになった。
気にし出すと、自分の中ではどうでもないと思っているようなことが実は軽躁のエピソードだったことに気付き始める。
かなり、軽躁状態で生活し続けてきたことで、それが体調の不具合を引き起こしている。
そんなことが見えてきた。
だから、「気付いたら戻す」ということを細かく細かく、丁寧に丁寧にを心がけて、2月は過ごしてきた。
その結果が、この1ヶ月は大きく体調を崩さなかったという状況を生み出した。

ただし、これも軽躁状態を疑わないといけない。
この調子の良い状態と思っているのが軽躁状態で、後々大きく落ち込むようなことがあれば、やはりまだまだやり過ぎていると言うことになる。
今日の診察でも、主治医からは
「常に自分の状態を疑い続けてください。調子が良いというのは、かなり怪しいものです。軽躁状態はモニタリングしてもとにかくつかみにくい。気をつけてくださいね。」
と、釘を刺される。

そして、今日のリハビリのプログラム。
さらに、モニタリングの視点を増やすもの。

ストレッサーとなる現象があった際、それがそのままストレスになることはない。
そこには認知や行動が必ず起こっている。
このストレッサーとストレス反応の間の行動のことを「コーピング」という。日本語に直すと、「対処」ということらしい。
そこに、自分の特徴が現れる。

今日のプログラムで出てきた問いは、
「一番ストレスがかかってしんどかったときに、どのような対処をしますか?」
と言うものだった。
答えとして、当てはまるか当てはまらないかを答えていく。
質問は3つのグループに分けられたものが8つ有り、あわせて24。

1.力のある人に教えを受けて解決しようとする。
2.詳しい人から自分に必要な情報を収集する。
3.既に経験した人から話を聞いて参考にする。
4.原因を検討し、どのようにしていくべきか考える。
5.どの様な対策を取るべきか、綿密に考える。
6.過ぎたことの反省をふまえ、次にすべきことを考える。
7.誰かに話を聞いてもらい気を静めようとする。
8.誰かに話を聞いてもらって冷静さを取り戻す。
9.誰かに愚痴をこぼして気持ちを晴らす。
10.今後は良いこともあるだろうと考える。
11.そのことをあまり考えないようにする。
12.悪い面ばかりではなく、良い面を見つけていく。
13.自分は悪くないと言い逃れをする。
14.責任を他の人に押しつける。
15.口から出任せを言って逃げ出す。
16.どうすることもできないと解決を先延ばしにする。
17.自分では手に負えないと考え、放棄する。
18.対処できない問題と考え、あきらめる。
19.スポーツや旅行を楽しむ。
20.買い物や賭け事、おしゃべりなどで時間を潰す。
21.友達とお酒を飲んだり好物を食べたりする。
22.嫌なことを頭に浮かべないようにする。
23.そのことをあまり考えないようにする。
24.無理にでも忘れるようにする。

これは、コーピングの一例。
これをよくするときはどんなときか、軽躁状態なのか、混合状態なのか、鬱状態なのかによって出てくる対処や行動、考え方も変わってくるはず。
こうした例を元にして、自分がどんなことをとるのかというのも、ストレスサインとして読み取ることができる。

こうした視点を元に、この間から取り組んでいるストレスサイン表に、自分の特徴をさらに書き込んでいく。
今日は、とうとうその用紙の枠の中がいっぱいになり、書き込めなくなってしまった。
つまりは、それだけ自分の特徴をつかむことができるようになってきたということ。
それを元に、モニタリングを積み重ねて行けば、より自分の状態を把握しやすくなるということ。

こうしたことを考えると、これまでの1年間はほとんどモニタリングできていなかったのがよくわかる。
まだまだ先は長いのが見えてきた。
リハビリをするのにまだまだ時間がかかりそうと言われる意味も理解できる。

ちょっとずつではあるけれど、頑張るしかない。

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