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20210323 通院メモ 認知行動療法をする上での大前提

今日のリハビリは、認知行動療法の行動について。

元々、双極性障害であったり気分障害であったり不安障害であったり、こういった状態にある時というのは、問題に直面した際に問題解決向けた行動を起こしにくい状態になりやすい
それは、事実に対して自動思考が働き、大きく気分に影響してしまいやすい状態になっているから。
それがストレス反応として身体の症状に出てきてしまう。
身体の症状に出てくる前に、いつもと違う行動やよりよい行動を意図的に取ることで身体反応へと影響が出ないようにする。
これが、認知から行動へと移すことでストレスを軽減させられるメカニズムになる。
そうしたメカニズムをスキルとして練習するのが、認知行動療法となる。

目の前の問題をどのように解決するかについては、認知していることが「事実」なのか、それとも「思考」や「考え」かどうかを分ける必要がある。
そして、事実に目を向ける必要がある。
よくあるのは、事実が考えや思考に埋もれてしまっていて、アウトプットしてで来ることの中に事実が見えない状態になってしまっていることが多い。
事実と思っていることが実は自分の頭の中の考えだったと勘違いして認知してしまっていることがあるということ。

だから、ストレスに直面した場合、背景や事実を客観的に見る必要がある。
その練習をするのが、先週のリハビリの中で中心的に取り組んできた7コラム法になる。

しかしながら、客観的に見ようとしても、実はそれ以前の問題がある。
それが、問題解決の基本であることを強調された。

それは、

「生活リズム、睡眠の質・量、食事のバランス」の回復

これが大前提であること。

毎日の生活リズムを安定させなければ、脳に(心に)余裕は生まれない。余裕がない状態というのは、自動思考が働きやすかったり、考え方に偏りが生じたり、ストレスの対処をしようとしてもうまくいかなくなる可能性が高くなる。
コンディションを整えると、問題解決のためのアイデアが出てきやすくなったり、問題解決のための意欲が高まりやすくなり、行動へとつながりやすくなる。

認知行動療法の行動に移ろうとしても、身体の調子を整えることができていなければ、的確な行動に移りにくくなるということ。

復職してしばらくしてから、「大きなストレスを抱えてしまっている」と言って、仕事を半日休み、クリニックのリハビリに参加される人がいる。
そんなときにリハビリ担当の先生は、一通りその方の話を聞いた後に生活のことに質問をすると、大抵共通している答えが返ってくるとのこと。

Q1.:運動はしていますか?
A1:運動する元気がありません。
Q2:夕食はどうしていますか?
A2:時間が遅くなってしまうので、あまり食欲がなかったりするし、ヨーグルトとバナナだけとか、インスタントなどの簡単なもので済ましてしまうことが多いです。
Q3:朝食はどうしてますか?
A3:ちょっとでも寝る時間がほしいので、パンなどを食べて出かけます。
Q4:昼食はどんなものを食べてますか?
A4:コンビニのサンドイッチやおにぎりを食べるだけです。
Q5:お風呂に入っていますか?
Q5:めんどくさいのでシャワーだけで済ませています。
Q6:休日の過ごし方は?
A6:疲れすぎていて朝も起きれないし、動けないので、ほとんど一日ゴロゴロしています。

などなど・・・。

アドバイスは、
「まず問題はたくさんあるかもしれませんが、食事と睡眠、入浴と言った基本的なことを頑張りましょう。問題の解決に関してはそれからでも遅くないです。今の状態では、一部のことだけを切り取って自動思考が働いてしまい、事実が見えなくなりやすいですし、反証や適応的思考も出にくくなります。まずは、毎日の生活のリズムを整えるためにも食事や睡眠の質を上げる工夫をしましょう。そうでなければ、再発してしまいますよ。」

確かに、去年一年間は体調が優れなかった状態が続いていたこともあり、プログラムの認知行動療法についても身が入らなかった。
ストレスを受けたことに対しての認知を書き出す7コラム法についても、ほとんど書き出すことができなかった。
モニタリングをするための自分の特徴についても、ストレスサインをつかむことができなかった。
今、ようやくこうしたところに意識を向けることができるようになったのは、体調が良くなってきたということだろう。

そういう意味では、ようやくリハビリの入り口に立つことができているようだ。

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