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古道具とコトバ

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古道具・骨董とそれにまつわるコトバ考
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古道具とコトバ #3 がめ戸とは

古道具とコトバ #3 がめ戸とは

"がめ戸"と呼ばれるものは皆さんご存じだろうか。

こちらは庄内地方の時代箪笥

がめ戸とは箪笥のいち部分をさす呼称である。

すべての時代箪笥に備わっているものではないが、本州のわりとほとんどの地域でこの機能を備えた箪笥が普及した。

がめ戸の語源はいまいち解明されていない。
箪笥を紹介する古い書籍でもがめ戸の表記はないことがほとんど。

ただ、僕を含め「古いモノを扱う店舗」ではよく使用されるコ

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古道具とコトバ #2 強盗-不確かなことにワクワクする

古道具とコトバ #2 強盗-不確かなことにワクワクする

現代人が思っている意味とは異なる意味を持つコトバ
現代人としては使ってはいけないコトバ

古道具を読み解くには、コトバを読み解くことが必要だ。

ひとつだけ持論を述べておこう。

ふるいモノに纏わる"ふるいコトバ"に正しい意味や結論を求めるのは無意味だ。

系譜やジャンルを追っていき、ある程度類型化することはできるがそこまでに留まる。

知ろうとするにはまず柔軟に、当時の背景をいちいち考えながら読

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古道具とコトバ #1 アンティーク・ビンテージ・骨董 の違い

古道具とコトバ #1 アンティーク・ビンテージ・骨董 の違い

僕は骨董商。
古いモノに関するプロだ。

古物を売買するうえで、当然まつわる言葉への理解は不可欠。

同じ読みの言葉でも「古い時代では」もしくは「(各ジャンルの)フリークの間では」現代とは異なる意味で用いられる、コトもある。

また、元来の言葉の意味を利用して販売業者がミスリードを誘うような言葉遣いをすることだって、ある。

古物に纏わるコトバのそれぞれの違い。
よく槍玉にあがるのがアンティークと

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