アベソラタロウ-仙台の骨董商
アベソラタロウの日々想い、感じること。 骨董・古道具と交わる内容も。
仙台、上杉の古道具店"道具屋ホリデイズ"の活動報告や告知
骨董品、古道具と呼ばれるジャンルの「面白い!」とは・・・。 骨董商である僕からの解説・アドバイス。
古道具・骨董とそれにまつわるコトバ考
古いモノの買取を行っている弊社。 買い取らせていただいた古いモノ、またお伺い先のオモシロイ出来事・・・ そのさまざまのご紹介。
仙台市青葉区上杉、勝山館が、ヨークベニマルに生まれ変わる。 ヨークベニマルの完成は、秒読みとなった。 【明治から続く迎賓館のそばで営む古道具屋】 現ホリデイズを内覧の際、脳裡に浮かんだ。 他人の褌で相撲をとるとはこのことだ。 結局勝山館は営業再開されず、解体。 あるじを失った上記の文は一度も使われることはなかった。 せっかくなのでここで供養する。 ヨークベニマルは来月の今頃にはオープンとのこと。 もう9割がた、形ができている。 便利になるのはいいことだ。 で
「レトロが流行って久しいですが、どのようにお考えですか?」 年齢はぼくと同じぐらいであろう、スーツ姿の女性が来店した。 ぼくの店に初見でスーツ姿で現れる方はそこそこの確率で飛び込み営業の方だ。 例にもれず、その女性もそうであった。 商材はすぐにお断りさせていただいたが、彼女はその後ぐるりと店内を回ったのち、文頭のご質問を頂く。 自分の従事しているビジネスとは異なる形態に興味を持つ、というのは素晴らしいことだし、なんというか仕事熱心な方だと感じ、出来るだけ誠実にお答えし
夏といえば? 炎天下、コンビニに入るたびに、安堵と背徳感、ウシロメタサが想起される。 なにかに追われている焦燥感、夏はことさらひどくなる。 リアルワールド 親を⚫︎してしまったミミズを、女子高生4人が成り行きでかくまってしまう。 犯した罪からの逃走劇、アイデンティティとの闘争劇、桐野夏生【リアルワールド】 ぼくは石出デン画の漫画を先に手にとり、その後小説を読んだ。 物語におおきく差異はないが、ぼくの中でインパクトが強かったほう、【漫画版】でお話を展開したい。 私
僕は古物商。 もうすぐ31歳を迎えるが、未だに厨二病を克服できていない。 厨二病罹患者は総じて黒が好きだ。(断定) 闇や恐怖を連想させ、クールだからだ。 たいして白色は好きとか嫌いとかではない。 DMAに刻まれた不可侵と畏れを感じてしまう。 白は堂々たる浄なる色、きっと"生と死"そのもの。 黒の中に流れる白はなにを意味したのだろう。 堤焼きの水甕。 堤焼きは、宮城は仙台藩の御用窯。 地元のものだからというのも多分にあるが、僕は堤焼きが好きだ。 道具屋ホリデイズ
てぬるく、見えすいていて、浅薄で、おろか。 つまり、チョロい。 そう言われる自分は嫌いじゃない。 僕はチョロい。 ※この記事の続き でも僕も自分の在り方そのものにストイックだった時期がある。 1.絶望は甘い罠 THE BACK HORN 高校生の頃、大好きだったバンド。 (今でも好きだ、当時ほど熱を入れて追いかけたりはできていないけれど。) 1年半ほど前、アウトデラックスにギターの菅波栄純が出演した。 人見知りすぎるロックスター。 ※ちなみに彼に憧れて、若か
以前の投稿の末尾に、「待ったをかけなくてはいけないこと」が起こりました。 それが家族・血縁関係とそれぞれの持病や症状の整理です。 1.叔母と僕の腎機能の類似 腎生検を強く勧められていたころ、私からみて三親等離れた方(父の姉、つまり叔母)が腎生検を行うことが決定しました。 これが僕の腎生検に「待った」のかかった理由です。(細かくは見出し.にて後述します) あまり叔母とお互いの腎機能について話したことがなかったので(普通ないか)聞いてみると、「小さい頃から血尿が続くのでい
道具屋ホリデイズ presents 菊菱工廠コレクション 道具屋ホリデイズ内にて企画展示を行います。 日程・場所の詳細 🎥菊菱工廠コレクション - 工業デザインの興り 扇風機の100年 - 🗓 11/26(土) ・ 27(日) 🕰 10〜19時 / 両日とも 🏢 道具屋ホリデイズ ( 宮城県仙台市青葉区上杉2-4-1 1F ) 内にて ※当日は道具屋ホリデイズの営業も通常通り行う予定です。 ⭐️入場無料⭐️ 来場者様には道具屋ホリデイズオリ
4泊5日、腎生検で入院してました。 後述しますが、幼少期より腎機能障害があったため、名称は聞いたことがあった。 でも意外と「腎生検」と調べても患者側のリアルな情報があまり出てこなかった。 やっぱり、臓器に関わる病気って不安ですよね。 とくに腎臓=・・・ 僕は不安でした。 (やせ我慢で過去形にしてますが、生検の結果がわかっているわけではないので現在進行形で不安です。) 不安を抱えて調べる人のために、経緯と実際の処置をまとめておきたいと思います。 1.ことの起こり-
宮城・仙台を代表する民窯、堤焼。 道具屋ホリデイズの立地にもゆかりのある、堤焼。 堤焼 とは 江戸中期からはじまった民窯。 あつぼったくごつごつした荒い土味に、野趣溢れる白と黒の釉薬。 現在では乾馬窯のみが堤焼の伝統を守り続けているが、かつては仙台市青葉区堤町を中心に、民衆のものとして数多く製作されていた。 主に雑器、生活に寄り添う器として製作された。 まさに民衆的工芸-民芸-。 かの柳宗悦も東北を代表する民窯と称え、日本民芸館にも堤焼のいくつか収蔵されている。
幻の東京オリンピックという言葉は皆さんご存じだろうか。 2020オリンピックのように延期開催ではなく、そのものが行われず中止となったオリンピック・・・。 1940年東京オリンピック 欧米諸国以外で開催される、はじめてのオリンピック。 かつて、その計画があった。 簡単に時系列をまとめると ①第一次世界大戦で勝利し、ノリノリだった日本が各国へ自国の威厳を示すためにオリンピックの開催を予定した。 ※紀元二千六百年記念行事としての意味合いも濃かった。 ②日中戦争の長
頭がいいね、と近頃よく言われる。 いろいろ考えているね、とも。 (僕はそれらを褒め言葉として受け止めている。) ハタチの頃までは、あまり言われたことがない。 かといってノーテンキであったかと言われれば決してそうではなかった。 ノストラダムスに怯えた幼少期。 不安と裏腹に、世界が変われば己が置かれる環境も変わると思い、こっそり終焉を望んだ。 迎える世紀末、"なにも起きなかった"という事実を受け止めきれず、安堵と落胆を抱えたまま拗れた。 それからもソラタロウ少年はどちら
僕の仕事は古物商(骨董商) 古物業者の競り売りにて、オランダの皿を見つけた。 デルフト陶器を代表とする19世紀のオランダ製陶器。 はるか昔から一定の評価がある、アンティークテーブルウェア。 たいして道具屋ホリデイズは日本の古道具を扱うお店。 僕も西洋陶器には全く精通していない。 でも前々から扱ってみたいというあこがれもあった。 想定よりも高額ではあったが、競り落としてみる。 マーストリヒトのペトルス・レグー社による陶器。 憧れは叶い、件の皿たちは僕の所有物になっ
来月の末、僕の経営するお店で企画展示を行う。 …この企画は、僕と僕を取り巻く環境への1つの警笛でもある。 ネガティヴな僕が、後ろ向きに後ろに歩いた結果だ。 その思考プロセスを表明してみたいと思った。 実は古物業界において扇風機はブーム 実はレトロな扇風機は数年前から異常に高額だ。 どこかの国の誰かが意図的に? 火がついたブーム。 以前FB上で「日本に住んでます、日本のレトロ扇風機を代理で買ってあげます」という仕事を募集している東南アジア生まれの男の子を見つ
2022年11月26・27日。 宮城県仙台市青葉区上杉2-4-1 道具屋ホリデイズ内にて企画展示を行う。 道具屋ホリデイズは古いモノを売るお店。 そこを展示のスペースとして開放する。 チャレンジ、初めての試みだ。 はじめに-なぜ企画展示を行うのか 僕は古物商。平成に生まれ、令和の世を生きる。 商売柄、たくさんの古いモノに囲まれていても、過ぎた光陰は想像するより他ない。 かつての時代に想いを馳せることが出来るのは今の世を生きるぼくらの特権だ。 デザインや言葉、人々
"がめ戸"と呼ばれるものは皆さんご存じだろうか。 こちらは庄内地方の時代箪笥 がめ戸とは箪笥のいち部分をさす呼称である。 すべての時代箪笥に備わっているものではないが、本州のわりとほとんどの地域でこの機能を備えた箪笥が普及した。 がめ戸の語源はいまいち解明されていない。 箪笥を紹介する古い書籍でもがめ戸の表記はないことがほとんど。 ただ、僕を含め「古いモノを扱う店舗」ではよく使用されるコトバだ。 試しに「箪笥 がめ戸」と調べてみてほしい…僕と似たような古物商のECサ
前提 普段の撮影環境・時間について →昼間(夏〜16時 / 冬〜15時)の太陽光&室内灯(電球色) 基本的には太陽光に頼って撮影すること。 雨天時はスポットライトなどの活用も構わないが、 大きな商品(具体的には3辺で160cm以上の家具)の撮影は晴天or薄い曇天時が好ましい。 基礎知識(ルーメンによる比較) 太陽光 →雨天時2000ルーメン・曇天1万ルーメン ・快晴X万ルーメン LEDほか電球→高機能でも数百ルーメン 対象物が大きい+暗室にて撮影を行なっているわけで