「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第23話
「オンボロ屋敷に現れた妖怪カッパくん」その2
この作品は無料で読める投げ銭方式を取っています。
ヤモリくんに促されて、話し始めたカッパくんの顔は、心もち高揚して緑色の顔を少しだけ赤くしながらハルオの眼をじっと見てゆっくりと丁寧に話しはじめたのだった・・・。
ところが、ハルオの部屋のドアが突然開くと。
妹のサクラの「キャーー! カ、カッパがいるー」と言う叫び声がオンボロ屋敷に響いたのだった・・・。
サクラがカッパくんを見て、狼狽えるのを見たヤモリくんとハルオは、サクラをなだめて落ち着かせたのだった。
サクラの言うところによると。
サクラは、先ほどまでヤモリくんの夢を見ていたのたが。
飼い猫のコムギが、サクラの耳元で「ゴロゴロ、ニャアー、ニャアー」と言ってサクラをおこすと、ハルオの部屋の前まで連れてきたと言うのだった。
すると、部屋の中から何か話し声が聞こえたので、ハルオの部屋のドアを開けたのだと・・・。
ヤモリくんは、サクラとコムギが落ち着いたころあいを見計らって2人をハルオのベットに座らせたのだった。
「これでオンボロ屋敷の住人は全員そろったわけですが。これでよろしいのですね、カッパくん」
とカッパくんの方を見てヤモリくんは言った。
するとカッパくんは、ヤモリくんの言ったことにうなずいて、「はい、今回の事はオンボロ屋敷の全員の力が必要なのです」と言って再び話し始めたのだった・・・。
コムギは、真っ黒な両耳をピンと立てて、ハルオやサクラやヤモリくんと同じようにカッパくんの話にじっと耳を傾けていた。
そして、カッパくんの話が一通り終えると。
ハルオは、その話の内容に目を丸くして叫んだのだった。
「えっー、な、なんだって。ボ、ボクたちに妖怪退治をしてくれって!」
ハルオは、よほど驚いたのだろう。
夏の夜の蒸し暑さも全く忘れたのかのように、今まで額から流れ落ちていた汗もピタリと止まっていた・・・。
いつの間にかタイマーも止まってしまった扇風機が、部屋の片隅で静かにたたずんでいたが、そんなことを気にするものは誰もいなかった。
そしてカッパくんが、ハルオに話した話の内容とは次のようなものだったのだ・・・。
次回につづく・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事は、有料としていますが表示されている価格は定価ではありませんので気になさる必要は御座いません。そしてこの記事は投げ銭方式を取っていますので、面白かった、楽しめた、気に入った、応援したい、等々と思われた方は、お幾らでも結構ですので投げ銭して頂けましたらなら幸いでございます。
ご購入いただいた皆様ありがとうございます<(_ _)>。今後の創作活動費として大切に使用させて頂きます。
ちゃりれれ【時々ジャイアン】様
宇宙っ子様
ai様
ohza様
音楽帳工房様
yoks_s様
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
連載小説(不定期)
「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第23話「オンボロ屋敷に現れた妖怪カッパくん」その2
終り
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第24話「オンボロ屋敷に現れた妖怪カッパくん」その3へつづく
「オンボロ屋敷の桃色ヤモリくん」第1話~のマガジン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桃色ヤモリくんんにも登場するヤモリとは一体どんな生き物なの?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
記事内使用画像・フリー画像素材Pixabay より
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2021.1.16 1.16.22時30分ご購入お礼加筆
6.24ご購入おすすめ、ありがとうございます加筆
9.9ありがとうございます加筆
2023.12.28加筆 2024.5.15加筆
ここから先は
¥ 280
この記事が参加している募集
ご無理のない範囲で投げ銭や記事のご購入やサポートでの応援を頂けましたなら幸いです。高齢の猫(定期的な抗生物質注射が必要な為)の治療費に使用したいと思っております。投げ銭や記事のご購入やサポート頂けた方には、X(ツイッターフォロワー合計7万)で記事を共有(リポスト)させて頂きます。