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どこいった? (1)

朝起きて時計を見ると午前9時を回っていた。
遅刻だ。アラームが珍しく仕事をしなかった。

とりあえず2限目の講義に遅刻しないために急いで支度をはじめた。

しかし、昨日の飲み会で飲みすぎたせいか二日酔いになっていた。意識が朦朧とする。

このままだとまた寝てしまいそうなのでイヤホンで曲を聞くことにした。
愛用してるイヤホンをバックから取り出し耳につけ曲を流した。
選曲は「止まらないHa~Ha」。

あれ…?おかしいな音が聞こえない。

音量をあげたりケーブルを挿し直してみても聞こえない。壊れたのかな?

とりあえず前に使ってたので我慢しよう。
僕は机の引き出しから以前使用していたイヤホンを取り出した。

…なんだよこれ。本体がおかしいのか?

前に使っていたイヤホンからも音が聞こえなかった。
僕は徐々に音量を上げていった。
…しかし、音が出てこない。

大音量のままイヤホンをつけた状態で僕はやっぱり、講義をサボろうか考えていた。
そんな時何かが聞こえた。






それは、唸り声がだった。



朦朧とした意識が一瞬で元に戻った。


唸り声が聞こえる。
男性の低い声だ。


とてつもなく怖い体験だった。
体が硬直して動かなくなった。

段々と叫び声に変わっていった。
僕はびっくりしてイヤホンを外して放り投げた。
男性の声はおさまり、落ち着いた様子だった。

しかし、おかしい事に気づいた。


まだ男性の荒い呼吸が聞こえる。
僕は怖くなって両耳を塞いで震えた。

きっと何かに取り憑かれたのだろうと思った。
お祓いっていくらするんだろうなんか考えながら僕は耳に違和感を覚えた。


僕はピアスなんかつけてない。


これは、僕の耳じゃない。

                 終わり


(頑張って書きました。書き方とか自己流ですが、これから学んで成長していきたいと思います!!見てくださった方ありがとうございましたm(__)m)

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