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ポルトガル:コロナ禍の年末年始旅行(2021-2022年)

久しぶりの投稿、新年になってしまった。
こんなご時勢だが、年末年始にポルトガルに2週間行ってきたので、またまた夏のオーストリア旅行と同様、このコロナ禍における経験を記録しておこうと思う。
なお、現時点では日本から観光客としてポルトガルへ行くのはほぼ不可能のようなので、これからの内容はあくまでもイタリアから旅行者としてポルトガルに行った私の経験であり、他の方の経験とは異なる部分もあるかもしれない。

在ポルトガル日本国大使館よりお知らせ

私は旅行する際に一応”たびレジ"に毎回登録しているので、渡航先の情報がメールで送られてくる。今回もクリスマスイブに、プレゼントよろしくお知らせメールをいただいた。

●12月21日、ポルトガル政府は、現下の新型コロナウイルス感染状況の悪化に伴い、12月24日から1月9日までの間、国内措置を強化する旨発表しました。
●同措置の内容は以下1.及び2.のとおりです。

1.12月25日から2022年1月9日
・バーやショーを伴わない飲酒施設、ダンスホールの閉鎖
・宿泊施設を利用する際、チェックイン時の陰性証明書の提示義務化(ただし、EUデジタル治癒証明書所持者は免除。また、12月25日から1月2日まではその場で行う抗原検査キットによる結果提示も可。)
・パーティーや非宗教イベント、結婚式や洗礼式、企業イベント、文化・スポーツイベントへの参加における陰性証明書の提示の義務化(ただし、EUデジタル治癒証明書所持者は免除。12月25日から1月2日まではその場で行う抗原検査キットによる結果提示も可。)

2.12月24日、25日、30日、31日、2022年1月1日
・レストランやそれに類似する店舗、カジノ・ビンゴなどを提供する施設に入場する際の陰性証明書の提示義務化(その場で行う抗原検査キットによる結果提示も可。ただし、EUデジタル治癒証明書所持者は免除。ホテル付属のレストランで宿泊客が利用する場合は、チェックイン時に陰性証明書を提示していれば、レストラン入店時の提示は免除。)
・(12月30日、31日、2022年1月1日のみ)ホテル等の宿泊客が、宿泊施設内で開催されるパーティー等に参加する際の陰性証明書の提示義務化(その場で行う抗原検査キットによる結果提示も可。ただし、チェックイン時に提示した陰性証明書が有効期間内(PCRであれば72時間以内、抗原検査であれば48時間以内)であれば免除。)

在ポルトガル日本国大使館から届いたメール内容より抜粋

イタリアからは飛行機でポルトガルまで行ったので、グリーンパス(ワクチン接種証明書)とPCR検査または抗原検査の陰性証明書が搭乗には必要。私の住んでいるところでは、ホームドクターに処方箋を貰えば無料で検査できるところに行けるが、車で約4時間待ちの大行列。なので、トレヴィーゾ空港の有料テストステーション(一人35ユーロ)で5分並んで受けた。
今回はリスボン、コインブラ、ポルトという三都市を旅行したのだが、1番にあるように、ホテルのチェックインにも毎回陰性証明が必要!これはポルトのホテルからも事前に知らされていた。最初に行くリスボンはイタリア出発の際に取った陰性証明書でカバーされるから大丈夫だとして、果たしてコインブラとポルトはどうだろう?

カオスなリスボン、自主検査キットは売り切れ御免!

12月23日に到着して無事にリスボンのホテルにチェックインしたものの、24日に受け取ったメールの2番にあるように、24日や25日はレストランの食事にもグリーンパス+陰性証明書が必要。
ホテルでどこで検査できるか聞いてみたが、「多分あそこの大きい広場にある」とやる気のない返事。ネットで情報を探したが、出てこない。「薬局で多分できる」というので、行ってみたが、その薬局ではテスト自体をやっておらず、自主検査キットも売り切れ。
「リスボンの薬局では自主検査キットはもうどこにもないですよ」
と言われたが、親切に無料で検査できる場所を教えてくれた。

中心部に行くと、なるほど、あるある。オーストリアと同じように、コンテナーを改造したテストステーションが何箇所かにあった。

ここはシステムがよくわからなかったテストステーション

しかし、どのテストステーションもどうも名前が違う。QRコードを読み取ってアポを取るらしいが、うまく機能している予約サイトでも1月半ばまでは空きがない。「UNILABS」というところのは予約サイトがあるものの、実際はコンテナーのところで並ぶ仕組みのようであった。しかしどこも大行列。

一度通りで大型バンの移動テストステーションを見つけたのだが、本当に移動しちゃうようで、次の日にもいると言っていたのに、結局いなかった。

次に行くコインブラのホテルでもチェックインで陰性証明が必要だが、この分だとリスボンで検査をするのは無理であった。コインブラとポルトのホテルに問い合わせると、「薬局でできる」というそっけない返事。しかし、リスボンの状況を見ていると、不安になってきた。

「エアビーなら陰性証明いらないかも!」
と急遽Airbnbで物件探し、問い合わせると、エアビーでもチェックインに陰性証明は必要だが、コインブラでもポルトでも、オーナーさんが自主検査キットを用意してくれるとのこと!
即ホテルを全てキャンセルし(直前までキャンセル無料というオプションにしてあった)、無事にコインブラとポルトではエアビーのアパートにチェックインできた次第である。

ちなみに、リスボンでの夕食、24日は閉店しているところも多かったため、おばちゃん一人で切り盛りしていて忙しいからか、知らないからか陰性証明を聞かれなかった中華レストラン、25日はホテルのレストランでとった。

オーガナイズされていたコインブラ

有料のテストステーション

コインブラはちょうど年越しを過ごすことにしていた町。しかし、30日〜元旦はレストランに行くにも陰性証明が必要なため、キッチンのあるアパートにしたのでこの3日間はどこかでテイクアウトすることにしていた。

30日の夜、数少ないオープンしているレストランの一つにタラ料理で有名な店があった。そこの料理をテイクアウトしようと思ったら。。。なんと!そこでは客のために自主検査キット(有料、3.85ユーロ)を用意していて、陰性なら店内飲食可能になるとのこと。それならその方がいいので、早速検査。

コインブラでは薬局で普通に売っていた自主検査キット。
検査中。。。
全員陰性!

晴れてレストランで食事できたのであった。

コインブラのレプッブリカ広場ではこの期間、夜18時から23時まで検査可能な臨時テストステーションの大きなテントがあった。多くの薬局でも検査ができたし、自主検査キットも普通に売っていたので、小さい町だということもあり、きちんとオーガナイズされていたと言える。

ポルトも問題なし

サッカースタジアム、エスタディオ・ド・ドラゴンの外にあったテストステーション

ポルトもエアビーにしたので、オーナーが用意してくれた自主検査キットでチェックイン予定だったが、前の宿泊客がギリギリにチェックアウト、かつすごい散らかし様だったらしく、約束の時間から1時間半後にチェックイン。そんなこともあってか、検査なしでチェックインとなった。
ポルトには2日に到着したため、もうレストランでは陰性証明は必要ない。ただ、意外なところで必要となる。それは地元のサッカーチーム「ポルト」のホームであるエスタディオ・ド・ドラゴン見学。スタジアムの外にもテストステーションがあったが、おそらく試合の時だけなのだろう。閉まっていた。
イタリアに帰国するにも陰性証明が必要なため、ポルトでは確実に検査できるよう出発日前日に有料検査を予約しておいた。陰性証明書が届いた時点で、もう一度スタジアムに行き、やっと見学できた次第である。

夏のオーストリアのオーガナイズ度には敵わないが、ポルトとコインブラの検査システムは悪くなかったと言える。リスボンはちょうどクリスマスだったし、上記の措置も21日に出たようなので、きちんと機能させるのは難しかっただろう。イタリアは公的機関の検査キット自体が品切れ状態になり、ヴェネツィア空港では検査ができなくて飛行機に乗れなかった人も続出したようだったので、最終的にはポルトガルでは問題がなかったと言える。

本当はこんなことより楽しいことを書きたいが、いつか笑い話となりますように。これから旅行の写真を何本かアップしていく予定。

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