見出し画像

私が英語⇔日本語の訳が苦手な理由

幼い頃「私と相手が見ているものは果たして同じなのかな?」と思うことがありました。私が「赤」だと思っているものは、果たして親にも同じ「赤」に見えているのだろうかとか、私が見ている景色は、友達が見ている景色と同じなのだろうかとか。

と、私の幼少期の思い出は置いておいて、外国語を学んでいるとどうしても元の単語が持つ意味と同じような意味を持つ単語が見つからない、訳せない言葉が出てきます。犬は英語でdog。こんな簡単な言葉なら問題ないのですが、例えば「積読」とか「腹をくくる」など、その言葉を使う人々の価値観や文化と根強く結びついているものは対訳が見つからないことがあり、訳すのではなく、その言葉の説明をもって訳すということになります。
同じ言葉を話し、同じ国に住んでいても、目に映るものも、大事にするものも、信じるものも人それぞれです。同じ文化圏でもそれぞれ違うのに、それが違った文化の中で生み出された言語に限って100%対訳が存在するなんてことはあり得ないのは当たり前です。
久々のnoteは私が苦手としている翻訳について、そしてなぜ私が翻訳を苦手としているのかを、免罪符のような形で書いていきたいと思います。

A=aではない世界

米は英語でriceですが、rice=米でしょうか?答えはNoです。
辞書で見るとわかりますが、riceと引くと「米、ご飯、稲」と3つの意味を持っていることがわかると思います。日本人にとっては、米もご飯も稲も別々のものとして捉えているので名称が異なりますが、英語圏の人々にとっては全てriceです。米文化の日本人と、米をそれほど重要としていない英語圏の文化の違いが、こういった身近なところにも表れているのです。
それを踏まえて翻訳に話題を戻すと、「"rice"って日本語で何て言うの?」と聞かれた時、①米 ②ご飯 ③稲、と選択肢が3つあることがわかると思います。その背景を知らずに「A=a」の気持ちで聞かれると、なかなか即答できないことがあります。なので、単語一つとっても前後の文脈は何か、どこで使うのか、どんな風に言いたいのかということが結構重要になってくるのです。
冒頭にも書きましたが、文化が違えば生まれる言葉も変わってきます。そんな言語と文化の繋がりを綺麗なイラストと世界の素敵な言葉と共に書かれた本をご紹介します。

翻訳できなくてごめんなさい

と、仰々しくカッコよく、アカデミックな雰囲気で書いてますが、こんなことを言っている理由はタイトルにも書いた通り私が翻訳が苦手だからです。
よく、「●●って英語でなんて言うの?」「これって日本語でどういう意味?」と聞かれるのですが、すぐ知りたいなら私に聞くより辞書に聞いてくれやと思ってしまうのです。私の語彙力が弱いという根本的問題があるのですが、そもそも言語が違うのに100%同じように訳せるわけないと思ってしまうのです。(聞いてくれている方々本当にごめんなさい)
そしてもう一つ大きな理由として、noteにも以前書きましたが、私が英文を書く時は自分の持ち合わせる表現力の中で挑戦して書いていくタイプだということがあります。私は「日本語で●●って言うから、それを英語で訳すと…語わからないから辞書で調べよう」と考えて書いていないのです。「漠然とした書きたいこと」⇒「とりあえずできる範囲で表現するぜ!!」という強引な力業タイプなのです。

とはいえ、だからあなたもこうしてね、というのは酷ですしお前何様だという話です。誤解がないように書いておきますが、この方法が正しいと言うつもりは毛頭ありません。私の育った環境も大きすぎる影響を及ぼしているはずですので、すべての人に当てはまることではないです。
ただ、頑張って表現してみたら力はつくよということだけは言えます。
そしてそんなことよりも何より言いたかったのは、英検1級持っていても翻訳機械のようにポンポン翻訳できるわけではないという言い訳としてこのnoteを書かせていただきました。
本当に言語学習って難しいです。


サポートありがとうございます。 いただいたサポートは、英語学習や洋書購入など更なるステップアップに使わせていただき、皆様に還元できるよう努めます!