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【2022年1月-3月】LINE公式アカウント《業界別》 運用動向調査レポート(リッチメニュー)
こんにちは。LINE公式アカウントの運用サポートをしている古家 岳です!
先日、メッセージとLINE VOOMの調査結果をご紹介しました。
2022年1月~3月期の業界別の代表的なアカウントの「リッチメニュー」の定点観測結果と考察をまとめましたので、参考になさってください!
*調査期間:2022年1月〜3月
*リッチメニューの「差し替え回数」をカウント
ラグジュアリー
調査したアカウント(計10)(*アルファベット順)
Cartier、CHANEL BEAUTY、COACH、ディオール、ディオール ビューティー、GUCCI、LOUIS VUITTON、MIU MIU、PRADA、イヴ・サンローラン・ボーテ
ピックアップした上位アカウント
A:ディオール / B:GUCCI / C:LOUIS VUITTON / D:Cartier / E:MIU MIU
*上位アカウントを抜粋
![](https://assets.st-note.com/img/1654213598533-5Xm20mrhNV.png)
<差し替え回数>
1月:4.8/2月:4.8/3月:6.3
キャンペーンや商品案内のメッセージ配信と合わせて差し替えが行われていました。
<傾向>
▍デザイン
訴求したい内容の視認性を持たせるために枠を広く確保。それ以外の公式サイトへのリンクなどはあえてシンプルにし、コントラストを強調しています。
▍枠数
主に3枠のパターンで、細かく枠を分割をしているアカウントは少ない印象。枠を広く確保した分、会員向けのサービスは別タブを用意。使いやすさを最優先させるため、枠数は6枠前後と多めに用意しているアカウントが多かったです。
▍色
黒や濃赤といった主張の強い色や、グラデーションを取り入れ、高級感を出す工夫をしているアカウントが多かったです。企業のブランドロゴに使われている色を用いるケースもみられます。
<例>
![](https://assets.st-note.com/img/1654214218933-PXBp1g5EFp.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214236991-xgsaYZ1sdI.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214252972-K6AV1W8WX5.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214259025-Ci63apjgd8.png)
コスメ
調査したアカウント(計10)(*五十音順)
ETVOS、N organic、オルビス、サボン、資生堂 ワタシプラス、ジョンマスターオーガニック、DHC、ハーバー、ファンケル、ロクシタン
ピックアップした上位アカウント
A:資生堂 ワタシプラス / B:DHC / C:ロクシタン / D:ETVOS / E:N organic
*上位アカウントを抜粋
![](https://assets.st-note.com/img/1654214376843-nYW9E9Yfzp.png)
<差し替え回数>
1月:3.2/2月:3.4/3月:3.2
セールを開始するタイミングで、メッセージの配信と合わせて差し替えが行われていました。その際、ECサイトのリンクを「無料キャンペーン間近中」のように変更している工夫もみられました。
セールがない場合も、何かしらのキャンペーンが終了しそうになったときには、終了の数日前から「まもなく終了」とアラートをかける内容に変更している使い方もありました。
<傾向>
▍デザイン
ラグジュアリーと同様、会員向けに別タブを導入しているアカウントが多かったです。送料無料やポイント2倍といった、セールやキャンペーン内容を強くアピールするケースもみられます。
▍枠数
3枠から6枠まで、様々な分割パターンがありました。新商品やキャンペーンを訴求している場合は、3枠を採用して大きく掲載。3枠だと足りない場合は、6枠を採用し、うち2枠で掲載、それ以外の通常コンテンツをシンプルにするという工夫がなされています。
▍色
明るい色を多く取り入れ、賑やかにしているアカウントが多かったです。
<例>
![](https://assets.st-note.com/img/1654214419496-8KW3QCxVyQ.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214478166-62vXfpJNaE.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214419571-srb0f7JTqC.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214419862-YDij2GENcX.png)
ファッション
調査したアカウント(計10)(*五十音順)
aimerfeel(エメフィール)、WEGO、ジーユー、しまむら、JINS、[.st](ドットエスティ)、パルクローゼット、BEAMS、ベイクルーズ、ユニクロ
ピックアップした上位アカウント
A:ユニクロ / B:ベイクルーズ / C:BEAMS / D:しまむら / E:ジーユー
*上位アカウントを抜粋
![](https://assets.st-note.com/img/1654214571757-wlKmjJ1Q4B.png)
<差し替え回数>
1月:5.4/2月:4.8/3月:5.1
キャンペーンや商品案内のメッセージ配信と合わせて差し替えが行われていました。平均的には1週間に1〜2回の頻度ですが、「ユニクロ」は群を抜いて多く、毎月14回以上(2日に1回)の頻度で差し替えが行われていました。
▍「ユニクロ」のリッチメニュー
差し替え頻度がかなり多い理由は、セールの終了日をこまめに更新していたことのようです。最終日になると「本日まで」という表記が加わっていました。
ほかにも、コンテンツの配置換えなどを頻繁に行っており、見栄えの新鮮さを保っていました。中でも「目玉商品」を頻繁に更新しており、毎日見ても楽しめる工夫がされていました。
【配置換えの対象】
・今週のチラシ
・値下げセール
・期間限定セール
・目玉商品(商品を一つピックアップし、値下げ価格を表示)
※左端(ユニクロドットコムと会員バーコード)は固定
現在のリッチメニューにはタイマー切り替え機能が実装されています。ですので、1週間分の投稿をまとめて設定している、といった工夫も考えられます。
<傾向>
▍デザイン
セールをはじめとした訴求したい内容が豊富にあるため、枠一つひとつが目立つように工夫されています。
▍枠数
主に6枠のパターン。ラグジュアリーやコスメでは、配信メッセージで訴求した内容を、リッチメニューで枠を大きく確保する傾向がありました。ファッションでは、6枠のうち1枠だけ使用する、といった具合に、最低限で使用しているアカウントが多かったです。
<例>
![](https://assets.st-note.com/img/1654214631828-pY3eJqvwzo.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214681009-f9vAPLt3JO.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214631698-XZ2WzSQsRV.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214631927-zBxvxfL3Vm.png)
家電量販店
調査したアカウント(計4)
A:ヤマダデンキ / B:エディオン / C:ジョーシン / D:ケーズデンキ 高槻店
![](https://assets.st-note.com/img/1654214775098-9gCkurSuVq.png)
<差し替え回数>
1月:3/2月:1.5/3月:1
セール内容を変更するタイミングと合わせて差し替えが行われていました。単に「今週のチラシ」と表示するだけでなく、「初売り」「本決算」など、いかにも割引率が高そうなセールをする場合は、大きい文字でアピールする工夫がされていました。
一方、リッチメッセージのほうがリッチメニューより大きいサイズでアピールできることを狙ってか、リッチメニューをあえて表示させず、メッセージに全てを託すアカウントもありました。
<傾向>
▍デザイン
セール中のチラシを載せるパターンが多いですが、チラシをあえてズラしたり傾けたりして、多くのセールを実施していることを視覚的にアピールする工夫もみられました。チラシ以外にも、ポイント還元の訴求もみられます。
<例>
![](https://assets.st-note.com/img/1654214790985-UzLDWfYhTh.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214790868-Rwcf62Fj4Q.png)
ホームセンター
調査したアカウント(計5)
A:島忠ホームズ葛西店 / B:カインズ鶴ヶ島店 / C:ジョイフル本田宇都宮店 / D:ユニディ ラゾーナ川崎店 / E:ホームセンターグッデイ
![](https://assets.st-note.com/img/1654214837376-7xy454FVwU.png)
<差し替え回数>
1月:2.6/2月:2.6/3月:1.8
キャンペーン内容の変更と合わせて差し替えが行われていました。お得な情報を複数用意して、コンテンツの配置換えをしていくアカウントもみられました。
<傾向>
▍内容
家電量販店と同様、お得な情報を訴求するアカウントが多かったです。セールの訴求よりは、ポイント還元や割引クーポン、送料無料など、お得に買い物ができる、という内容を優先して掲載していました。
<例>
![](https://assets.st-note.com/img/1654214853336-nKARtZQU7Z.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214853399-fUj61tBhEL.png)
スポーツ
調査したアカウント(計5)
A:アルビレックス新潟 / B:名古屋グランパス / C:FC町田ゼルビア / D:ガンバ大阪 / E:ベガルタ仙台
![](https://assets.st-note.com/img/1654214902558-Gl30lmtJnk.png)
<差し替え回数>
1月:0/2月:0.2/3月:0.8
地元のスタジアムで試合が開催される数日前に差し替えが行われていました。
<傾向>
▍内容
頻繁にメッセージを送るため、日程を掲載しているアカウントが多かったです。その場合、チケット購入サイトへのリンクやアプリへの誘導をしています。
また、次回の試合日程をポスターのように掲載しているケースもありました。これは、リッチメニューの、トーク画面の最前面に常時表示させられるという強みを上手く活用した方法です。
<例>
![](https://assets.st-note.com/img/1654214920260-NNElhTMfWS.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1654214920170-8zNISzQ6A0.png)
おまけ:リッチメニューのインプレッションやクリック率の分析が可能に
![](https://assets.st-note.com/img/1654215162768-yUo4plVvKv.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1654215162805-yFLRyZKTON.png?width=1200)
従来リッチメニューの成果を計測するには、GoogleAnalyticsのパラメータを振ってセッション数のレポートをダウンロードする方法が一般的でした。しかしこのアップデートにより、管理画面からクリック数が計測できるようになりました。
さらに今まで計測できなかったインプレッション数も計測できるようになったので、クリック率も計測できるように。リッチメニューのABテストも実施しやすいですね!
さいごに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!LINE公式アカウントの運用の参考になれば幸いです。LINE公式アカウントのサポートチームでは、今後も3か月ごとに定点観測の集計結果をnoteでお伝えしていく予定です!
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【執筆:古家 岳】
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