エッセイ【デンジャラスな2人】

この前、週間少年ジャンプを読んだ事がないという記事を書いた。
ジャンプを読んだ事はないが、ジャンプ掲載作品は読んだ事がある。ワンピースやHUNTER×HUNTERとか読んだ事はある。NARUTOは読んだ事がない、BLEACHもない。何故読んだ事ないのか聞かれても、周りにそういう環境が無かったからとしか言いようが無い。
自発的に漫画を読みたいと思ったことも無い。勧められたら読む程度だ。
だから家に漫画は1冊も無い。しかし、1度だけ親に買ってもらった漫画がある。【でんじゃらすじーさん】だ。小学生の頃に、たまたま友達の家で勧められて読んだコロコロコミックが初めての出会いだ。いかにも小学生男子が好きそうなオゲレツ展開と、インパクトのある絵に僕は腹を抱えて笑った。想像してないところから、想像できない絵と会話がとんでくる。そんな小学生の僕を虜にした【でんじゃらすじーさん】は、今も尚コロコロコミックで連載されている。もう15年以上経っているはずなのに、依然としてコロコロコミックに連載されている。ロングランだ、人気があるんだろう。裏を返せば、小学生の笑いのツボは変わっていないという事だと思う。
ゆとり世代からネットエリートと呼ばれる世代の今の小学生にも通じる笑い。もはや世代を超えたギャグ漫画だ。
しかし、【でんじゃらすじーさん】が大々的に特集が組まれている所を見かけない。(僕が知らないだけかもしれないが)僕はそんな【でんじゃらすじーさん】のことを、漫画界の江頭2:50だと思っている。奇抜なスタイルとメディアへの起用方が似ていると思うのだ。ゴールデン一本メインは無理だけど、深夜枠のちょいゲストでハンパない力を見せてくれるタイプ。みんなに認知されていて彼をみているときは何も考えずに笑える存在。同じ世界線で過ごしていたら危険すぎる2人。
江頭さんと【でんじゃらすじーさん】には、多くの人にずっと笑いを届けてほしい。決して跨ぐ事のない一線をそのままに、彼らは僕と違う世界で今日も誰かを笑わせている。