『希望と靴音』
ああ、深遠なる奥底にて何かが通じたのだ
貴方が仰っているその真意が内なる虚空に、あるべき実像を結んで
ひとつの感覚となって肌身を走る
間違いなく我々は、光さす人々の為に
究極なる価値をはらみ、また包まれながら
世界と人類の歴史とを呼吸しているのだ
すべては矛盾なく、あの神々しき光に向かっている
ほとばしる大河の流れは、その源流から八方に分かれども
すべては大海へと通じ、いつしかひとつとなる
ひいては雲となり、大地を潤す慈雨となり、たえまない連関の営みのなかで
次なる世紀は巨大な揺籃に胎動し、巣立つその時を待って育まれる
心ある人々よ、凍てつく氷を溶かす旭日が、地平から昇らんとしている
その深き意味を知らねども、暖かき光に浴し、眩しき光に向かって、
今こそ肩を組み、結び合いながら、見事なる造形を描きたまえ
大いなる生命の父よ、そして永遠の母よ
我らの前途を見守り、そしてその栄光なる未来とを祝福されんことを
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