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《詩》 思惟 3


悪の奔流ほんりゅうとどめどもりず

毒草蔓延はびこるところ、楽園は存在しない

それは悲しくも甘く、迷えるものをとりこにする


人々自覚なきゆえに、そのなおいたらずして

ついには魔軍の一兵卒へいそつし、ながきにわたりやみへとしず


善が勝たねば、悪は増長ぞうちょうする

真実が勝たねば、人々は正しき羅針盤らしんばんを見失なう

貴方あなたが勝たねば、真の多様性の華々はなばなさびしさにれる

どうかめたる貴方あなたよ、声の限りに叫んでほしい

旭日きょくじつのもとに、悪のくらき本性を明らかにするがために


旭光きょっこうかがや明鏡めいきょうは、明らかに善悪の輪郭りんかくうつ

すすを払い、みがかれたる鏡をもつ人は幸せだ


さあ、本然ほんねんなることわりを知りたる貴方あなた

あらん限りの力をもって立ち上がる、その凛々りりしき姿で

もの皆歓喜を語らう、励ましの波を広げてほしい

そこには、悪のつけ入るすきなど無きがゆえに


悲願ひがんなるかな、善と真実なるものの結集

その大いなる良心と良心との結合

困難きわめようとも

それは、すべての差異さい差別さべつとをえる


一人の一歩は小さき一歩

なれど、皆の一歩は歴史の回転


その糾合きゅうごうの中心軸たるは

純然じゅんぜんにして自在じざいなる稀有けうの心と

根底に脈打つ勇気の鼓動こどう


孤独こどくにあっても、おのずから立ち

嵐に吹かれて、ついにどうぜずと……







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