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【看護師インタビュー④】60歳で定年を迎えたベテラン看護師が踏み出した〝プロご近所さん〟としての新たなキャリアとは

専門の看護師が医療的ケア児の成長をサポートする、看護師ケアリングサービス「Soi Nurse(以下、ソイナース)」。現在、およそ1900名の看護師が登録をしており、スキマ時間を有効活用しながら、やりがいを持って働ける環境を提供しています。

現代では「地域で子どもを育てる」という感覚が薄れつつあり、増加する核家族での子育てが家族に限定されてしまうのが実情です。親御さんの両親世代でも、医療的ケア児の知識がないケースも多く、身近に頼れる存在がいないご家庭も少なくありません。

ソイナースでは、そのような社会課題を解決するため、訪問看護だけでなく在宅レスパイトや通学時のサポートまでを提供しています。看護師によるサービスを、1時間から利用可能な点も強みの一つです。まるで「プロのご近所さん」のような温かい距離感で、子どもとその家族に寄り添います。

2023年2月からソイナースで働き始めた細野公子さんは、小児専門の病院で長年勤務してきたベテラン看護師さん。定年後に友人からソイナースの存在を知り、ご自身のスキルを活かせると、「プロご近所さん」としての勤務を始めました。

ソイナースでいきいきと働く細野さんに、登録に至った経緯や実際の勤務の流れ、ソイナースだからこそ得られるやりがいやメリットについて伺いました。

細野公子さん

1984年から小児専門病院で勤務し、副師長を経験。2021年3月に定年を迎え、退職後も非常勤として同病院での勤務を続けながら、老人ホームとソイ
ナースの業務を兼任している。

定年後に視野が広がった!看護師のさまざまな働き方

――まずは、ソイナースに登録したきっかけ、動機について教えてください。

細野さん:かつて一緒に働いていた友人と会った際に、いつもドレッシーな服装の彼女がスポーティーな格好をしていたんです。それで「今日はどうしたの?」と聞くと「実は今日、お仕事をしてきたんだ」と、ソイナースでのお仕事について教えてくれました。

私はずっと病院勤務でしたが、それを聞いて、改めて看護師の働き方がたくさんあることに気付かされたんです。長年携わってきた小児に特化したお仕事なら、これまで培ってきたスキルを活かせると思い、紹介してもらうことにしました。

もう一つの大きな理由は、スキマ時間を活かして働ける点に惹かれたからです。私は、定年後も病院で非常勤勤務をしていますが、週に4回ほどしか勤務できない上に、収入もガクンと下がってしまいました。その代わりに副業が可能になったため、子どもたちと関われて、自分の空いている時間に働けるソイナースに登録してみることにしたんです。

現在は、病院での非常勤勤務に加え、老人ホームとソイナースを組み合わせて働いています。同じ病院での勤務が長かったため、「今まで狭い世界しか見えていなかったんだな」と改めて感じますし、そこに新鮮さがあっていつも楽しく勤務していますね。

――登録から勤務開始までの流れはスムーズに進みましたか?

細野さん:はい、とてもスムーズでしたね。はじめに、自宅でオンライン面談をしました。初めの一回は同行したスタッフさんから、現場で研修をしていただきました。それ以降は、一人で訪問をしていますが、利用者さんもとても良い方ばかりで、とても働きやすい環境です。

お仕事の案内はLINEで流れてくるので、自分のタイミングで確認ができるのもありがたいですね。これからも、やりたいと思ったものは積極的に応募してみようと思っています。

――実際に勤務をされる日の流れについて教えてください。

細野さん:私の場合、主に2軒のお宅を担当していて、1回の勤務は2〜3時間ほどです。1時間ほどかけて通勤をして、訪問先に着いたら親御さんから今日のお子さんの様子を伺います。

この日は、都内特別支援学校に通学する小学2年生の女の子のお宅でのお仕事です。

細野さん:コミュニケーションを取りながら、先にお風呂に入れるのかミルクをあげるのかなど、今日行うことを共有します。勤務が終わったら、スマホなどで電子カルテを入力して1日の勤務は終了です。

自宅でのお子さんの様子を知ることで「点が線」に


――ソイナースでしか得られないやりがいや学びはありましたか?

細野さん:私が担当しているのは、両親が共働きで、ご兄弟がいらっしゃる家庭です。いつもは、どうしても医療的ケア児と接する時間が長くなってしまっていると思います。だから、私が伺った時には、他の兄弟・姉妹の子と親御さんの時間を作れるように意識をしていますね。そういった点で、お役に立てているのかなと感じます。

また、私が大きな病院に長年勤務していたこともあり、親御さんからお子さんの今後についての相談をされることもあります。そのような時に「自身の経験を活かせているな」とやりがいを感じますね。

私は今まで病棟・外来勤務が中心だったため、自宅でのお子さんたちの様子を知ることができたのは大きな学びでした。今までは、訪問看護師さんと退院後の調整をする立場、つまり病院から自宅への橋渡しの部分しか見えていなかったので、実際にその子がおうちでどのように過ごしているのかを知れたことで、点が線になったような感覚があります。

――反対に、大変さを感じるのはどのような時ですか?

細野さん:正直、楽しくお仕事をさせていただいているので、大変と感じることはあまりないですね(笑)。しいて言うなら、「病院とは環境が大きく異なる」ことでしょうか。例えば、新しい人工呼吸器を使われているご家庭であれば、その使い方を理解しなくてはいけません。また、吸引のルールもご家庭ごとに違いがあります。ソイナースでは、ケアの統一を図るために、電子カルテ内にそれぞれのご家庭でのルールがしっかりと記録されているので、それを確認してお宅にお伺いするようにしています。

また、病院ではパソコンから電子カルテの入力をしていましたが、ソイナースではスマホから作成を行います。はじめは、保存の仕方などで少し戸惑うこともありましたが、徐々に慣れてきましたね。

利用者さん、看護師さんのどちらにもメリットがあるソイナース

――どのような看護師さんにソイナースをおすすめしたいですか?

細野さん:看護師さんであれば、どなたにでもおすすめできるお仕事だと思います。スタッフさんがサポートしてくださったり、親御さんが教えてくださったりするので、安心して働ける環境です。 もちろん、小児の経験がある方であれば、よりスムーズに働けると思いますが、経験がない方でも積極的にわからないことを学ぶ姿勢と、お子さんや親御さんとのコミュニケーション能力があれば、心配しなくても大丈夫だと思います。 自由度が高い働き方をしたい若い看護師さんはもちろん、私のように、病院勤務をしていて定年された方にもおすすめしたいです。今は70歳でも元気な方はたくさんいらっしゃいますからね。働きやすい環境で、かつご自身のスキルを活かしながら社会貢献ができる。そういった点で、ソイナースはとても良い仕組みだと思いますね。

今回は、定年後のキャリアについて取材しました。ソイナースでは、20代から60代まで幅広い看護師が活躍しています。小児向けの看護や訪問看護に携わりたい方、ぜひお待ちしております。

▼お問い合わせ、ご相談などはこちらから▼
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