Koh TANAKA|お箏教室・箏楽舎

36年目を迎えたお箏教室「箏楽舎」です.札幌・北広島・横浜の教室では常に新しいお箏の音楽を楽しんでいます.13絃のお箏から、17絃、25絃のお箏で音楽の世界を広げてみましょう.NOTEでは初心者のための「初めての楽典」を書き進めています.箏楽舎のオリジナル楽譜も公開予定です.

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    • お箏を弾く人のための「初めての楽典」

      お箏を弾く人が初めて「楽典」という音楽の基礎を学ぶ時の入門書です.西洋音楽の「楽典」に拠らずに、「平調子」や「雲井調子」といった五音音階の仕組みから始まります.

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    お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第16回 「五段砧」の調絃を考える

    第16回 「五段砧」の調絃を考える お稽古が進んでいくとおさらいする古典曲も複雑なものになっていきます。「名取」や「師範」という資格を受ける流派でお稽古をなさっている方なら「五段砧」や「八重衣」などは必ず身に付けなくてはならないでしょう。 「八重衣」は石川勾当が三味線の地歌として作曲した音楽で、八重崎検校がお箏で演奏するパートを作りました。このような場合は「作曲」とは言わずに「箏手付け(ことてつけ)」と呼ぶのが習わしです。 今回注目するのは「五段砧」です。お聞きになった

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      • お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第15回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?⑤

        第15回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?⑤ 陰旋法系の調絃はどの絃に宮音があるかによって「宮=二」なら「雲井調子」、「宮=三」なら「中空調子」、「宮=四」なら「岩戸調子」、「宮=五」なら「平調子」、「宮=六」なら「曙調子」となることを説明しました。 音の高さに関わらず「宮音」の位置が重要だということです。 私たちは「五(一)」を「D(壱越)」に合わせた「平調子」にはよく親しんでいますし、「五(一)」を「G(双調)」に合わせると「五段砧」の「低調子」になるこ

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        • お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第14回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?④

          第14回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?④ 「平調子」「雲井調子」「中空調子」「岩戸調子」「曙調子」は「陰旋法」によって作られている調絃方法であることを説明してきました。 今回はお箏の13本の絃の側からまとめてみます。 その前に、ここで一度「宮・商・角・徴・羽」について正確な説明をしなくてはなりません。 第6回で「宮・商・角・徴・羽」は日本音楽では「階名」として働いていることをお話ししました。しかし、実際には「きゅう・しょう・かく・ち・う」と声に出して歌

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          • お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第13回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?③

            第13回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?③ 「鳥のように」の調絃 「鳥のように」の楽譜には「雲井調子より六・斗を1音上げ、五・十を半音上げる。巾は九の甲、一は四の乙」という指示があります。もし「平調子」を起点として調絃を開始するとしたら「平調子」から「雲井調子」に移行するために箏柱をまず4つ移動しなくてはなりません。最初が「平調子」ならば13本の絃のうち10本の音が変わります。最初から「雲井調子」に調絃できる方は少し手順が少なくなりますが「五=D」の「雲井調

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第12回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?②

            第12回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?② 前回までに「五(一)」絃を「壱越=D」に合わせた「平調子」の「二」絃と「三」絃から新たに「陰旋法の五音」の音階を作ることを実践してきました。 今回は視点を変えてみます。 お箏で「雲井調子」の曲をさらうときには先生から「三と八を半音下げて、四と九を1音(全音)上げて」と教わります。 表でみてみましょう。 これを指示の通りに変化させます。 この表の「二」から「七」に注目して第10回で「二=G(双調)」を起点とし

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第11回 中空調子や雲井調子は平調子からできているの?①

            第8回から第10回までで三つの「陰旋法」を作ってみました。 最初に準備したのはおなじみの「五=D(壱越)」の平調子に調絃したお箏です。 箏楽舎では「五=D」という言い方をしていますが、皆さんが師事する先生によっては「一=D(壱越)」とおっしゃるかもしれません。平調子は「一」と「五」は同じ高さの音(同音)ですので、どちらの言い方であっても同じです。「一」を1オクターブ低くするときは「一は五の乙」という指示があるのもどの流派でも共通でしょう。 第8回では平調子の「五・六・七

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第10回 二=G(双調)の陰旋法を作る

            第10回 二=G(双調)の陰旋法を作る 今回は陰旋法の<宮商角徴羽>で、「宮音」をGにした音階を作ります。 今回もまず「五=D(壱越)」に合わせた平調子に調絃したお箏を用意します。 さて、ここからこのお箏の箏柱13個を左方向移動させて「五=G(双調)」に合わせ、全体の音が低くなった平調子を作ることができます。流派によってはこの調絃を「低平調子(ひくひらちょうし)」と呼ぶことがあります。お箏を地歌から勉強なさっている方にはおなじみの調絃です。光崎検校作の「五段砧」は高音と

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第9回 三=A(黄鐘)の陰旋法を作る

            第9回 三=A(黄鐘)の陰旋法を作る 今回は陰旋法の<宮商角徴羽>で、「宮音」をAにした音階を作ります。 前回同様、普段通りに「五=D(壱越)」に合わせた平調子に調絃したお箏を用意します。 さて、ここからこのお箏の箏柱を全体的に左方向に移動させて「五=A(黄鐘)」に合わせてから調絃を始めても良いのですが、「五=D(壱越)」の平調子にはもともと「A(黄鐘)」の音が存在しますので、そこを起点としてみます。 「五=D(壱越)」の陰旋法で各絃に割り当てられる音は このように

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第8回 五=D(壱越)の陰旋法を作る

            第8回 五=D(壱越)の陰旋法を作る 今回は、第7回で歌ってみた陰旋法を実際のお箏を使って再現してみます。歌うのではなく、頭に思い浮かべた(実際に声に出して歌いながらでももちろん構いません)音を、箏柱を動かしながら見つけていきます。 まず準備したのは「一(五)」を「壱越=D」にして平調子に調絃したお箏です。この時の調絃はみなさんが普段行っている方法で構いません。もちろんチューナーを使っても構いません。 <宮音がD(壱越)である陰旋法を作る> いま用意したお箏は「五」が

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第7回 宮音を決めて陰旋法を歌う

            第7回 宮音を決めて陰旋法を歌う 前回は半音ずつ音を高く転調しながら陰旋法の5音(宮商角徴羽の5音)を続けて歌う練習をしました。今回は陰旋法の最初の音、「宮音」をひとつ決めて、そこから陰旋法の5音を歌ってみましょう。 最初は「宮音」を「D=壱越」と決めます。「D」の音を聞いてください。 ではこの音から陰旋法の5音を歌います。この音の「音名」は「D」ですが、陰旋法を「階名」で歌いますから歌うときは「ミ」と発音します。そして、この「ミ」から始めて前回練習したように「ミ・ファ

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第6回 陰旋法の5音を歌う

            第6回 陰旋法の5音を歌う 今回はいよいよ陰旋法のすべての音、陰旋法の5つの音を歌います。 その前に少し寄り道をします。 お箏を長く弾いてきた方は「宮商角徴羽」という言葉に出会ったことがあるかもしれません。「宮=きゅう」「商=しょう」「角=かく」「徴=ち」「羽=う」、続けて読むと「きゅうしょうかくちう」となります。この言葉は日本音楽の5音を説明するときの「階名」として働きます。「階名」ですから「宮」の音はピアノの鍵盤に割り当てられた「音名」のように固定された音の高さでは

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第5回 陰旋法の練習

            第5回 陰旋法の練習 前回の「ミ・ファ・ラ・ファ・ミ」は平調子の「五 六 七 六 五」の音でした。普段のお稽古では「五」の音の高さは「壱越=D」に調絃することが多いかもしれません。しかし、唯是震一先生の「神仙調舞曲」は曲名の通り「五」を「神仙=C」に合わせて平調子を作りますから「五」の音の高さに関わらず平調子が調絃できることはお分かりですね。尺八と合奏する際には「六段」の調絃をさらに低い音にすることもご存じでしょう。一般的には低調子と言いますが「五」を「双調=G」に合わせた

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第4回 ふたつの日本音階

            第1回では「ド・ミ・ソ・ミ・ド」の音を半音ずつ高く(移調)しながら歌う練習をしました。 「ド・ミ・ソ・ミ・ド」のことを少しだけ詳しく説明します。これは西洋音階のひとつである「長音階」で「主和音」を作る三つの音です。 「長音階」のことはもしかすると学校の音楽の授業で「長調の音階」と教わったかもしれません。 紀元前5世紀頃にギリシャの数学者ピタゴラスが計算によって導き出した「ピタゴラス音律」からおよそ1000年の時間を経て、西洋の音楽は「長音階」と「短音階」というふたつの「

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第3回 音名と階名の罠

            今回はまず3種類のメロディを聞いてください。 おなじみの「さくらさくら」です。 1番目の「さくら」の楽譜を見てみましょう。 この五線譜の音を読んでみましょう。 「ラ・ラ・シ__ ラ・ラ・シ__ ラ・シ・ド・シ・ラ・シラファ__ 」 これならひとつめの動画に合わせて音の名前で歌えますね。 2番目はどうでしょう。 「ソ・ソ・ラ__ ソ・ソ・ラ__ ソ・ラ・シのフラット・ラ・ソ・ラソミのフラット__ 」 これは動画に合わせて歌うのは難しい。しかし、ここでちょっと考え

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第2回 楽典とは

            第2回 「楽典」とは この連載には「お箏を弾く人のための『初めての楽典』」というタイトルをつけましたが、それでは「楽典」とはいったい何なのでしょう。 「楽典」とは音楽を学ぶ基本の中で主に「楽譜」について勉強するものです。「楽譜」の読み方や書き方、「楽譜」からどのような情報を読み取ることができるのかを学びます。「楽典」を学ぶことによって音楽をする人たちが同じ理解のうえで話し合う、語り合うことができるようになります。 しかし、「楽典」の勉強を始めるには少なくともある程度は「

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            お箏を弾く人のための「初めての楽典」   第1回 五線の話

            これは何でしょう。 これは楽譜です。音符をひとつ置いてみましょう。 この音は何ですか? 線の本数が多すぎてわかりませんか? 私たちは普段5本の線で記された「五線譜」の中で音楽を考えることに慣れています。しかし、音はそのような狭い範囲だけにあるわけではありません。ピアノの鍵盤は88個ありますが、その音をすべて楽譜に表すには44本の線が必要になります。そもそも44本も線があったら見ただけではすぐには読み取れません。 そこで工夫されたのが「音部記号」です。 上の楽譜に「ト音

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