ティナ

良質なオタクです 読んだ本、見た映画の感想と、日々の出来事を書いてみます

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最近の記事

こどもの一生 感想と考察

先日、こどもの一生東京公演に行ってきました! コメディホラーということで、どんな作品なのか楽しみで前情報なしで鑑賞しました! まず、終始独特な世界観。 あの情景を表す適切な日本語が浮かばない。 とても不思議で、明るいのに不気味な雰囲気漂う、あまり他で見たことのない内容でとても面白かったです。 なにより聡ちゃんの、柿沼・ていぞう・こどものかっちゃんの三役の演じ分けがすごすぎて、ぐいぐい引き込まれていきました! 表情、目力、話し方、すべてが全くの別人のようで、本当に人格が入

    • 大好きな聡ちゃん💚

      聡ちゃん、24歳のお誕生日おめでとう💚 デビュー当時は13歳で、まだまだ可愛らしい子どもだった聡ちゃん、見た目も中身も素敵な大人の男の人になったね😌 聡ちゃんは、SexyZoneの太陽みたいな人☀️ いつもニコニコしていて癒されるし、聡ちゃんがいるだけでその場が明るくなる! 聡ちゃんの心のあたたかさでみんなのことも暖めてくれる、そんな存在🍀 ファンもみんな聡ちゃんの笑顔にたくさんの幸せをもらってるよ😌 おめめがぱっちり大きくてお肌ツルツルでキュートだし、喋るとちょっと天

      • 銀座缶詰/益田ミリ

        . 『だって、もうセブンティーンじゃない。17歳には戻れない。大人も楽しいから、別に戻りたくはないのである。 』  あらすじ: 街中で若い女性に配られるポケットティッシュを差し出されなくなった。 自分より若い人とご飯を食べる時、お開きの時間を気にするようになった。 それでも、まだたくさんしたいことがあって、夜遊びだってする…。  40を過ぎて気づく、既に失われたかけがえのない「若者」だった時間と、尊い「今この瞬間」を掬いとる、心揺さぶられるエッセイ集。 . 益田

        • おかあさんのところにやってきた猫/角田光代(100万分の1回のねこ より)

          . 『ひとりの女はひとりの赤ん坊を抱き上げて、わたしのところにきてくれてありがとう、と笑う。間違えずに、わたしのところにたどり着いてくれて。 』  あらすじ: 佐野洋子さん著の絵本、『100万回生きたねこ』への、13人の作家によるオマージュ作品集。 『おかあさんのところにやってきた猫』は、人間のおかあさんが引きとった猫の視点からのお話。 おかあさんはわたしを何でも褒めてくれる。 イタズラさえ褒めてくれる。 私を可愛い子猫だ、と抱きしめてくれる。 でも、おかあさ

        こどもの一生 感想と考察

          蜻蛉日記/右大将道綱母

          . 『 なげきつつ ひとり寝る夜の あくるまは いかに久しき ものとかは知る』(現代語訳:あなたが来ないので、嘆きながら孤独に寝ている夜。明けて朝になるまでの時間がどんなに長いか、あなたは知っていますか?ご存じではないでしょう。)  あらすじ:美貌と歌才に恵まれた上に、藤原兼家という出世街道まっしぐらな権門の夫を持ちながらも、蜻蛉のようにはかない自らの身の上を嘆く女性の21年間の日記。 これまでの切なかった夫婦生活を記すために昔を回顧しながら、夫の愛情に絶望していく

          蜻蛉日記/右大将道綱母

          ラン/森絵都

          . 『 この冥界へ正式に迎え入れられるまで、私はあとどれくらいこんな身を裂くような、心が飛び散るような別れを経なければならないのだろう。溶かすことも忘れることも許されない生者たちの世で、どれくらいの出会いと別れに翻弄されるのだろう。』  あらすじ: 9年前、家族を事故で失った環。 その後育ててくれた叔母も亡くしてしまい、大学を中退して孤独な日々を送っていた。 その後、引っ越し先で親しくなった紺野さんにもらった自転車に導かれ、異世界に紛れ込んでしまう。 そこには亡

          ラン/森絵都

          グロテスク上・下/桐野夏生

          . 『 あたしとあなたが一人の人間になったら、うまく生きていけるのよ。でも、うまく生きたところで、女に生まれた以上、なんの意味もないわ』  あらすじ:1997年に東京都渋谷区円山町で発生した「東電OL殺人事件」をもとに描かれた作品。 三人の女性を中心に話が展開する。 「悪魔的」と評されるすさまじい美貌でチヤホヤされるが、周囲から「女性という性しか必要とされない」ユリコ。 「周囲から承認されること」「ありのままの自分を愛してくれる男性」を望み、努力を続けるが、そのす

          グロテスク上・下/桐野夏生

          アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

          . 『 あれが神様の声だ、って彼は言ったんだ』 あらすじ:椎名という大学生の現在の物語と、琴美という女性の2年前の物語が交互に語られる。 椎名は引っ越し先のアパートの隣人・河崎に「本屋で広辞苑を盗まないか」と誘われる。 断りきれなかった椎名は本屋から広辞苑を奪う手伝いをさせられてしまう。 その行動の真意はなんなのか。 2年前の物語は琴美、その恋人であるドルジ、元恋人の河崎を中心に進んでいく。 世間で多発しているペット惨殺事件の犯人に気付いてしまったことで、琴美が目を付けら

          アヒルと鴨のコインロッカー/伊坂幸太郎

          バブーシュカ/吉本ばなな

          . 『心配かけたり、急にやってきたり、ふたりそろって憎たらしくて、しかもその百倍くらい愛おしかった。』 あらすじ:ある寒い冬の日、「私」は風邪をひき喉を痛めて声が出なくなってしまった。 雪が降り出して外の世界が静まり返っていくのを黙って見ながら、一緒に住んでいる彼のことを思う。 たった一人の肉親だった母を失った彼は深い悲しみの底にいた。 . 吉本ばななさんで1番か2番に好きなこの話。 私が彼を心配に思うあまり、元気づけたくてしてきた言葉や行動が、どれだけ余計なもので相

          バブーシュカ/吉本ばなな

          卵の緒/瀬尾まいこ

          . 『母さんは、誰よりも育生が好き。それはそれはすごい勢いで、あなたを愛してるの。今までもこれからもずっと変わらずによ。ねぇ。他に何がいる?それで十分でしょ』 あらすじ:小学5年生の僕、育生は自分は捨て子だったのではないかと疑っている その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれないし、代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。 それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。 . 母さんが本当に素敵な女性であり、素晴らしいお母さんでもある。 こんなに大きな愛を持っ

          卵の緒/瀬尾まいこ