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こどもの一生 感想と考察

先日、こどもの一生東京公演に行ってきました!

コメディホラーということで、どんな作品なのか楽しみで前情報なしで鑑賞しました!

まず、終始独特な世界観。
あの情景を表す適切な日本語が浮かばない。
とても不思議で、明るいのに不気味な雰囲気漂う、あまり他で見たことのない内容でとても面白かったです。

なにより聡ちゃんの、柿沼・ていぞう・こどものかっちゃんの三役の演じ分けがすごすぎて、ぐいぐい引き込まれていきました!
表情、目力、話し方、すべてが全くの別人のようで、本当に人格が入れ替わったかのようでした。
三役を演じ分ける聡ちゃん、本当にかっこよかったです😌

ここからは考察🤔
物語のラスト、なぜみっちゃんは意識を失ったままか、について私なりに考えてみました!
今のところ考察は2パターンあります。

①そもそも全て柿沼の夢、妄想だった
冒頭のヘリに乗ってクリニックに行くシーンからすでに柿沼の空想。
柿沼は社長から与えられていたストレスにより自分でも知らない第3の人格があり(実際に【しのぶ】は【ていぞう】の存在を知らないので、他にも隠れた人格が眠っている可能性がある)
いつも自分に辛く当たる社長を恨んでいたので、柿沼の第3人格が妄想の中で社長を意識不明にした説
※でもこの説だと冒頭&ラストの兵隊さんの会話やキノコの幻覚の話が意味を持たなくなってしまうから可能性は薄いかも…

②院長or井出ちゃんがお風呂に沈めた
クリニックで行われていた治療は【催眠によるこども返りで病気を治す】というもの。
院長が言っていた【性格は治せないが病気は治せる】という言葉通り、柿沼含め他の患者はみんなこどもに戻ったら自身が抱えていた病から解放されたにも関わらず、社長は横暴なままで変わらない。
これはつまり社長の抱えているものは病気ではなく性格だから治らない、ということ。
クリニックの治療に支障をきたす社長の存在が邪魔になったため(そもそも社長はMMM療法のメソッドを盗むつもりなのでクリニックサイドとしては邪魔な存在なはず)
院長か井出ちゃんのどちらかが社長をお風呂に沈め、まるで山田のおじさんの仕業かのように振る舞った説
※この説だとキノコによる幻覚の力で山田のおじさんをこどもたちに見させることも可能、兵隊さんの会話も筋が通る、なんならこっくりさんのシーンも【思い込みによりいないものをいると思い込ませる】という伏線として作用するのでかなり有力かも?

考察としては以上ですが、個人的に気になる点がいくつか…
①灯台に行ってはいけないと言っていた理由
洞窟に行ってはいけないのはキノコが見つかってしまうからだと思うけど灯台も禁止な理由はなんだろう…もしかしてここを掘り下げると更に深い解釈ができるのかな?

②一人二役のキャストさん
社長と中尉・藤堂とマイコ・淳ちゃんとサオリ・亜美ちゃんとメグミ・山田のおじさんと兵卒が同じ役者さんなのはなにか意味があるのかな?
特に社長と中尉、山田のおじさんと兵卒を同じ人が演じているのには何かしら訳があるのかと勘ぐってしまうんだけど、どうなんだろう?

③クリニック職員・異形の者の存在意義
この物語を不気味にさせてる要因のひとつがこれなのよ。後ろでずっと変な動きしてるの。なんなのあの動き、どうして普通の人間(というか普通の病院職員風の人)じゃダメだったの?😂

こんなわけで若干の疑問点は残りつつも、非常に楽しめる舞台でした!
膨大な量の台詞を覚え、三役を見事に演じ切った聡ちゃん、本当にかっこよかった!
ていぞうのアクションシーン最高でした♡
武道に精通しているという役柄にしようと考えた人に金一封送りたい。
セーラームーンごっこを楽しんだり、ピカチュウが好きなかっちゃん、かわいかった♡

伏線があちこちに散りばめられていて本当に面白く、もう一回見たい!と思いました😆
赤シャツに続き、2度目の舞台鑑賞だったのですが、ドラマとはまた違う良さがありすっかりハマってしまいそうです♡
素敵な舞台を見せてくれてありがとう!聡ちゃん!


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昨夜、聡ちゃんのコロナ感染及び東京公演全日程中止が発表されました。

聡ちゃんがどれだけの思いで今回の大役を引き受けたか、どんな気持ちで稽古に励み、毎公演舞台に立っていたかを考えると、この現実に対して言葉にできない感情でいっぱいになります。

今のところは症状は無いとのことなので、どうかこのまま軽症のまま済みますように。
座長として、責任を感じるなというほうが無理があると思うけど、でも本当に誰も悪くないから、気に病まないで、ゆっくり療養してほしいなと願っています。

聡ちゃんの演技、本当に素晴らしかった。
また、役者松島聡に会える日を楽しみにしています😌