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卵の緒/瀬尾まいこ


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『母さんは、誰よりも育生が好き。それはそれはすごい勢いで、あなたを愛してるの。今までもこれからもずっと変わらずによ。ねぇ。他に何がいる?それで十分でしょ』

あらすじ:小学5年生の僕、育生は自分は捨て子だったのではないかと疑っている
その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれないし、代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。
それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。
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母さんが本当に素敵な女性であり、素晴らしいお母さんでもある。
こんなに大きな愛を持った人にはなかなかなれないと思う。
この母子は血の繋がりなんてものは関係なく強い絆があって、こんなに愛情を隠さず、めいっぱい注がれたら、子どもは健全にのびのびと愛情深い子に育つんだろうな。
母さんが昔の話をするところは泣かずには読めない。
読み終わったあと、家族の形だとか、誰かを大切に思う気持ちについて考えさせられるお話。